米国の準医療資格として認定されている全米アスレティックトレーナー協会(National Athletic Trainers Association, NATA) 公認アスレティックトレーナー資格 (Athletic Trainer Certified, ATC) を取得した日本人による職能団体であるJATO(ジャパン・アスレティックトレーナーズ機構、Japan Athletic
Trainers Organization)は、1996年に設立、2014年にJATOはNATAの海外初の公式アフィリエイトとなり、2016年に設立20周年を迎えました。
このたび設立20周年を記念し、スポーツ医科学、ひいてはアスレレティックトレーナー職に対する国民の啓蒙を目的として、下記の通りレセプション、基調講演・トークショー、教育セミナーを開催することとなりました。
基調講演・トークショーには、北島康介氏(コカ・コーラ/パフォームベタージャパン代表)、伊調馨氏(ALSOK)をお招きし、2020、そしてその後の日本のスポーツ文化の発展に向けて、望まれるスポーツ医科学サポートのあり方を中心に、日本人アスリートが世界で戦う上で必要なこととは何かについてお話いただきます。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
【日 時】2017年2月11日(土)12時30分~20時(受付:12時~)
【場 所】日本大学 三軒茶屋キャンパス 1号館
3F
(住所:〒154-0002 東京都世田谷区下馬3-34-1)
【定員】300名
【対象】各種トレーナー/インストラクター職、医療従事者、スポーツ指導者/部活動顧問、アスリートの保護者、トレーナー・教育を志望する学生など
【参加費】
■JATO設立20周年記念イベント:2,000円(事前振込)、 3,000円 (当日現金支払い)
■JATO設立20周年記念レセプション:5,000円
【注意事項】
★ EBPセミナー参加者は20周年記念イベントの参加料は無料となります。
★ 20周年記念レセプションについては、招待者、JATO会員、年次シンポジウム(2月12日開催)参加者のうち希望者のみが参加できます。
【お申込】
事前お申込みは締め切らせて頂きました。
当日受け付けも行っています。
【お申込・ご入金期日】
事前お申込み期日:2017年2月8日(水)
事前ご入金締切り:2017年2月9日(木)
※上記、期日までにお振込みが確認できなかった場合は当日現金払い(3,000円)にて対応させて頂きますのご来場ください。
【タイムスケジュール】
12:00~12:30 |
受付 |
12:30~12:35 |
開会 |
12:35~12:45 |
スポンサータイム |
12:45~13:30 (45分) |
リオオリンピック・パラリンピック報告セミナー (1310教室)
講師①:平井 晴子 氏 「女子セブンズ日本代表のコンディショニングと課題」 講師②:大石 益代 氏 「リオパラリンピックにおける現地サポート報告」
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13:30~14:00 (30分) |
アスレティックトレーナーによる体験セミナー1 「ATCとは」 (1310教室) JATO会長 泉 秀幸 氏
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14:00~14:30 |
コーヒーブレイク |
14:30~15:15 (45分) |
アスレティックトレーナーによる体験セミナー2 ※3つの中から1つ選択する。 講師① (1307教室) : 定員120名 一原 克裕 氏 「スポーツ現場の安全管理体制の作り方-緊急時対応計画-」 講師② (1308教室):定員80名 本多 奈美 氏 「腰痛予防と姿勢改善」 講師③ (1309教室):定員80名 高橋 忠良 氏 「あなたの足部タイプは何ですか?~足部のタイプを知って障害を予防しよう!~」
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15:15~15:30 |
休憩 |
15:30~16:15 (45分) |
アスレティックトレーナーによる体験セミナー2 ※3つの中から1つ選択する。 講師① (1307教室) : 定員120名 一原 克裕 氏 「スポーツ現場の安全管理体制の作り方-緊急時対応計画-」 講師② (1308教室):定員80名 本多 奈美 氏 「腰痛予防と姿勢改善」 講師③ (1309教室):定員80名 高橋 忠良 氏 「あなたの足部タイプは何ですか?~足部のタイプを知って障害を予防しよう!~」
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16:15~16:45 |
コーヒーブレイク |
16:45~18:00 (75分) |
基調講演・トークセッション (1310教室)
「Above and Beyond 2020 -2020の向こうに-」 北島 康介 氏(コカ・コーラ/パフォームベタージャパン代表) 伊調 馨 氏(ALSOK)
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18:00~18:10 |
閉会 |
18:10~18:30 |
休憩/移動 |
18:30~20:00 |
レセプション
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北島 康介 氏(コカ・コーラ/パフォームベタージャパン代表)
伊調 馨 氏(ALSOK)
概要:
10年以上に渡り世界をリードしてきた二人のゴールドメダリストが、長年の競技生活を通じて、何を感じ、何を考えて、競技と向き合ってきたのか。2020、そしてその後の日本のスポーツ文化の発展に向けて、望まれるスポーツ医科学サポートのあり方を中心に、日本人アスリートが世界で戦う上で必要なこととは何かについてお話いただきます。
大石 益代 氏
NATABOC-ATC,NSCA-CSCS
(公財)日本障がい者スポーツ協会 公認初級障がい者スポーツ指導員
(独)日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センタースポーツ科学部ハイパフォーマンスユニット 所属
タイトル:
「リオパラリンピックにおける現地サポート報告」
内容:
国立スポーツ科学センター(JISS)は、「2020東京オリンピック・パラリンピック共同開催」を受け、パラ(障がい者)アスリートの受け入れを今年度4月より開始。 2016リオデジャネイロパラリンピックでの現地サポートに関しては、昨年度よりリオパラHPSC(ハイパフォーマンスサポートセンター)プロジェクトにおいて、トレーニングエリア設営に向けた準備を担当。パラリンピック開催時には、限られたスペースながら、能動的なコンディショニングが可能な機能を提供し、パラアスリートの利用をアシストした。このリオパラHPSCでの利用状況を踏まえ、ATCおよびCSCSの観点から「パラアスリートのサポート」「パラアスリートの強化」についての考察も含めてご報告致します。
大石 益代 氏 略歴:
1969年生まれ。東京都出身。日本大学文理学部体育学科卒業。
University of Nevada, Las Vegas卒業(Health Science Dept. Athletic Training専攻)
1998年Jack D.Close Physical Therapy Clinic (Nevada州)
1999年WPSL(Women’s Professional Softball League)所属チームGeorgia Prideトレーナー
2001年より(株)デンソー女子ソフトボール部専属トレーナー
2003年12月より国立スポーツ科学センター(JISS)スポーツ科学研究部トレーニング指導員(常勤)女子レスリング、女子ソフトボールのトレーニングを主に担当
2005年9月よりフリーとなり、ソフトボール日本代表関連のチームトレーナーやJISS非常勤トレーニング指導員等での活動を経て、2015年4月より現職(JISSスポーツ科学部 専門職 パラリンピック競技担当)
日本大学文理学部体育学科卒。University of Nevada, Las Vegas卒(Health Science Dept. Athletic Training専攻)。学位取得後雇用でLas Vegasの Physical Therapy Clinic にて1年間勤務。帰国後、(株)デンソー女子ソフトボール部専属トレーナーやソフトボール女子日本代表関連のトレーナーに従事。2003年12月より国立スポーツ科学センター(JISS)スポーツ科学研究部トレーニング指導員(常勤)となり、女子レスリング、女子ソフトボールのトレーニングを主に担当。2005年9月よりフリーとなり、ソフトボール日本代表関連のチームトレーナーやJISS非常勤トレーニング指導員等での活動を経て、2015年4月よりJISSスポーツ科学部 専門職(パラリンピック競技担当)。
平井 晴子 氏
NATA-ATC、JASA-AT、NSCA-CSCS
公益財団法人日本ラグビーフットボール協会
タイトル:
「女子セブンズ日本代表のコンディショニングと課題」
内容:
リオデジャネイロオリンピックから新競技種目に加わった7人制ラグビー(通称セブンズ)。2015年11月に出場権を獲得してからオリンピック本番までのコンディション管理や障害予防など、女子7人制ラグビー日本代表(サクラセブンズ)での取り組みについて報告いたします。また、選手村での生活や周辺環境、目標としていたメダル獲得が出来なかった要因から、2020年に向けた課題についてお話しさせていただきます。
平井 晴子 氏 略歴:
2000年~2004年 立命館大学経済学部経済学科サービスマネジメント学科卒業
2009年~2011年 サンディエゴ州立大学運動生理学部アスレティックトレーニング学科卒業
製薬会社で営業職に従事した後、2011年にサンディエゴ州立大学運動生理学部アスレティックトレーニング学科を卒業。帰国後、藤村女子中学高等学校新体操部でのトレーニング指導をする傍ら、2013年より女子7人制ラグビーのヘッドアスレティックトレーナーとして年間250日以上の合宿や海外遠征に帯同し、障害予防や日々のコンディショニングに注力している。その他、日本ラグビーフットボール協会メディカル委員会トレーナー部門委員、Immediate Care In Sportsインストラクターを務める。
体験セミナーは、アスレティックトレーナーの日常で行う活動の一部をみなさまに体験していただく時間です。
スポーツ指導者、学校スポーツや運動・スポーツ指導施設関係者、一般の方を対象としています。
一原 克裕 氏
MS, ATC, PES, AHAハートセイバーインストラクター
特定非営利活動法人Sports Safety Japan
タイトル:「スポーツ現場の安全管理体制の作り方―緊急時対応計画―」
内容:
楽しくスポーツをやるためには「安全に行える」ことが前提であり、スポーツ事故の原因は「無理」と「無知」と言われています。スポーツの現場に関わる人が正しい知識を身につけ、それぞれがきちんとアクションを起こすことで安全なスポーツ環境が実現します。
そのためには事前にしっかりと準備された計画が必要になります。緊急時対応計画とはどんなものであり、何をどのように準備するべきなのか。緊急時が発生した際の役割分担が明確に決められていことで、どれだけ迅速に対応できるのかを講義形式で説明します。
また、講義前と後にシミュレーションを行い、何も準備できていない状態と講義後計画をしっかり理解し準備した状態とでどれだけ対応の違いがでるのかを実感してもらいます。
一原 克裕 氏 略歴:
2008年 早稲田大学人間科学部健康福祉科学科卒業
2011年 ブリッジウォーター州立大学大学院卒業
2012-14年 シアトルマリナーズマイナーリーグアスレティックトレーナー
2014年 WBC中国代表アスレティックトレーナー
2014-現在 NPO法人スポーツセーフティージャパン チーフディレクター
2015-現在 ALIGNE(アライン)代表
2015-現在 現在早稲田大学米式蹴球部アスレティックトレーナー
2015-現在 LPGA所属女子プロゴルファー専属アスレティックトレーナー
早大在学中は、同校アメフト部で学生トレーナーとして活躍。ブリッジウォーター州立大学在学時に、MLBマリナーズをはじめNFLやMLS球団で学生インターンを経験し、卒業後はMLBマリナーズのマイナー球団にてアスレティックトレーナーとして若手選手の育成に従事。帰国後はALIGNE代表としてフリーランスのパーソナルトレーナー、早稲田大学米式蹴球部アスレティックトレーナーとして活躍する傍ら、NPOスポーツセーフティージャパンに所属しチーフディレクターとしてスポーツ現場の安全性と環境整備の普及に努めている。
本多 奈美 氏
ATC
株式会社りとるジム 代表取締役
タイトル:「腰痛予防と姿勢改善」
内容: お尻(股関節)を中心にしっかり鍛える実技のクラスです。激しい運動ではありません。ウェイトも使用しません。汗をかかない簡単な運動でも、ポイントを絞り込むことで様々な効果を得ることができます。
トレーニングを指導しているトレーナーだけでなく、スポーツ指導者、保護者、自分自身のために運動を身に着けたい人も気軽に参加してください。「トレーニングは手軽なもの」で「ちょっとしたコツで効果の違いがでること」を知るきっかけとなるクラスです。
本多 奈美 氏 略歴:
1998年~2000年 全日本バドミントンチーム
1998年~現在 女優 藤原紀香氏のトレーナーとしての活動
ミュージカル「マルグリッド」(2011)、キャバレー」(2010)、
「ドロウジーシャペロン」(2009)舞台「Overseas」(2003)、映画「SPY_N」(1998)
1998年~2003年 俳優ケイン・コスギ氏の専属トレーナーとしての活動(1998~2003)
映画「Muscle Heat」、年間を通しての筋力トレーニングを指導
2004年 埼玉国体 東京青年男子バスケットボールチーム
オクラホマ大学卒業後、株式会社メジャー・トレーナーズに在籍。舞台やTVで活躍する女優や俳優、タレントなどを対象にトレーナーとして活動。1998年~2000年には全日本バドミントンチームのオフィシャルトレーナーを務めた。
2004年にりとるジムをオープン。2012年に法人化し株式会社りとるジムに。現在は、アスリートのほかにも、腰痛・肩や膝の痛みなど不定主訴の改善、デスクワークの運動不足解消、趣味のダンスやスポーツのパフォーマンス向上などを目的とした運動指導をしている。
高橋 忠良 氏
ATC,ABC公認ペドーシスト(C.Ped)
ガーディアンズアスレティックトレーニング&セラピー,早稲田大学ラグビー蹴球部リハビリコーディネーター 所属
タイトル:「あなたの足部タイプは何ですか?~足部のタイプを知って障害を予防しよう!~」
内容:
顔にそれぞれ特徴やタイプがあるように、足にもそれぞれ一定のタイプがあります。例えば内側アーチが低くなった扁平足やアーチが高くて外に倒れそうなハイアーチの足部などです。そのタイプによって歩き方に特徴があり、それがスポーツ障害にも影響が出ます。この講習では、足部タイプにどんなものがあるかなど紹介します。また実技では実際に足部のタイプを把握して、障害予防、もしくはリハビリになるエクササイズを紹介します。
経歴:
尽誠学園高校で野球部のコーチとして指導に携わり甲子園出場を果たしたあとに渡米してスポーツ医学の勉強を重ねた。帰国後は早稲田実業学校にて日本で初めて学校全体の部活動をみる専任アスレティックトレーナーとして9年間活動した。現在は立川にて足部の障害を中心としたスポーツリハビリ指導をおこなっている傍ら、早稲田大学ラグビー蹴球部のリハビリコーディネーターも務めている。2007年から2013年までJATOの理事を務め、そのうち2011年から2013年まではJATOの副会長も務めた。
担当:
JATO理事・シンポジウム委員長:上松 大輔
JATO理事・シンポジウム副委員長:佐々木 健次
JATOシンポジウム委員:石塚 利光、井上かなえ、嶋田あゆみ、寺田 昌史、松本 秀樹、山本 邦子
JATO事務局長: 辻 直幸