一般社団法人ジャパン・アスレティックトレーナーズ機構(JATO)は、全米アスレティックトレーナーズ協会(NATA)のご協力をいただき、アスレティックトレーナーによる『労働災害予防・健康管理』をテーマとしたセミナーを開催する運びとなりました。今回の取り組みは日本初開催となります。労働環境と健康に高い意識を持つより多くの企業の関係者の皆様にご参加いただければ幸いです。
本セミナーでは、米国航空機製造大手ボーイング社や米国海軍において、傷害予防と保険料の削減や休職者・休職期間の減少に成功した担当者3名を講師としてお招き、その知見を共有していただきます。ウェルネス"ではなく、"リスクマネジメント"という観点から職場での運動や健康について考えるセミナーです。
アメリカにおけるアスレティックトレーナーは、スポーツや身体活動をする人々の健康をサポートする医療資格者として認められています。従来のプロスポーツチームや大学、高校ではなく、一般企業、製造企業や軍隊などの肉体的負荷の多い職場に及んでいます。近年、企業などの労働災害や健康管理の担当者として、アスレティックトレーナー&アスレティックセラピストを雇用しようという動きが広がり、労働災害の保険請求額の削減に成功している企業が多くあります。
本セミナーでは、世界アスレティックトレーニング&セラピー連盟 2019 第10回ワールドコングレス東京で基調講演をされる3名の海外講師の方々にご登壇いただき、各々の活動からどのように企業の健康経営に関与しているかをお話しいただきます。ご多忙とは存じますが、ご出席いただき共に学びと交流のお時間を過ごせましたら光栄です。
日 時:平成31年5月13日(月) 10:00 〜 15:00
場 所:幕張メッセ国際会議場 301
参加費:無料
対 象:企業・団体労災予防・健康管理などの担当者(トレーナー関係者のご参加はご遠慮ください)
講 師・スケジュール:
10:00 - マーティ・マットーニー氏 「アスレティックトレーナー:労働災害における防衛の最前線」
10:45 - ディアナ・セトルズ氏 「戦場から競技場へ:米国海軍Operational Fitness and Fueling Systemを活用した最良のパフォーマンストレーニング」
11:30- リー・バートン氏 「move well. move oftenが長期的な健康と活力の鍵」
昼食休憩後:質疑応答・情報交換会
内 容:米国の企業及び軍における労働災害予防・健康経営と、アスレティックトレーナーの介入に関する先進的な取り組みをご紹介いただく。講師と企業担当者が対話を通して現状の改善策などアイディアを共有していただく予定。
マーティ・マットーニー
略歴: 1981年にワシントン州立大学を卒業、37年間アスレティックトレーニングに携わっている。ボーイング社と契約のあるWork-fitにて、Industrial Athlete (産業アスリート) プログラムを統括。当初4人のアスレティックトレーナーからこのプログラムを開始し、9 年間の間に35人以上で構成されるプログラムに発展させ、ボーイング747、767、777と787 の製造工場の現場を支えている。ボーイング社は、傷害予防、労災軽減、生産率向上 において、アスレティックトレーナーの専門知識は必須であり、初期の介入は不可欠ととらえている。
ディアナ・セトルズ氏
略歴:アメリカ国防総省にて、24年のキャリアを持つアスレティックトレーナー。アメリカ軍事医療におけるアスレティックトレーナーの制度化を推進した立役者である。現在はアメリカ海軍・海兵隊保健所で傷害予防・運動介入のプログラムマネージャーを務めており、アスレティックトレーナーによる介入の効果を軍事医療の分野で証明している。
リー・バートン氏
略歴: Functional Movement Systems社代表、FMSの開発者の1人である。米国内及び海外の数多 くの学会、カンファレンスに招聘されており、公刊論文も多数ある。米国のフィットネス 会社だけでなく、MLB、NFL、NBA、NHLなどのプロ球団や米国軍・政府関係施設などのコンサルテーションなども行っている。バージニア工科大学にて、ヘルスプロモーション・ ウェルネスに関する博士号を取得している。