【第24回JATO 日本人ATC リレー形式紹介企画】

先日、WFATT 2019 World Congress X-Tokyo へご参加いただいた皆様ありがとうございました。多くの皆様のご協力のお陰で、記憶と記念に残るイベントとなりました。今後も皆様と共に、アスレティックトレーニング、スポーツ、健康産業の発展と進化させるべく活動していきます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、先月は、アスレティックトレーナーに支えられ愛あるお言葉をいただいた松永さんのインタビューでした。今回は、3人の子供の母でありながら、活動を続ける大橋由理子さんにお話を伺いました。特に、女性アスレティックトレーナーの方には参考になると思います。お楽しみください!

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【第23回JATO日本人ATCリレー紹介企画】

春陽まぶしい毎日がつづいておりますが、新生活はいかがですか? 先月は、アスレティックトレーニング愛溢れる岸さんのインタビューをお送りしましたが、今月は“男気溢れる”松永さのインタビューをお送り致します。インタビュー内容は、実直な松永さんの人柄を表していますので、是非一読下さい。

 

---何故ATCになろうと思ったのですか?---

 

高校生のころ特集をしていた雑誌の記事を読んで魅力を感じました。また、テーピングの教本が部活動のチームのメディカルバッグの中にあり、それを読んで漠然としたイメージが出来たと思います。

 

---学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?---

 

JATOが発足した当時、かなり多くの方がATCになっていると実感しました。

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---

 

大学の施設で学生アスリートのコンディショニングやパフォーマンスに関するサポートをしています。現在は特にランニングチームを中心にサポートしています。

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

日によって変わりますが、朝のトレーニングがあるときは5時半位から指導し、日中に学生相談、午後に練習に帯同しています。週末は主に試合帯同です。

 

---松永さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---

 

発足当時まだ、インターネット環境が整っておらず、すぐに参加できませんでした。また、駆け出しで収入も少なかったため会費を払う余裕がなかったように思います。少しして、東さん(元立命館大学)に声をかけていただき機会を与えていただきました。その他沢山の方々に話を聞かせていただき育てていただいた場所だと思っています。東さんのスカラーシップも元々は名称がなかったと思います。彼と話しているときに彼に敬意を表して彼の名前を入れましょうと会話をした記憶があります。そのような先人の努力を感じ取れる場所です。

 

---JATOに加入するメリットを教えて下さい---

 

外国講師のセミナーなどを開催していただけることや我々の活動領域の拡大を目指したJATOの様々な取り組みを教授できること。

 

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

私は当時、何回か試験に不合格でした。諦めようかと思ったこともありますが、ATCの木村さんに勇気づけて頂きました。ATCになることも大切ですが、人の背中をそっと押す優しさや忍耐がATCとして自分自身を成長させるのだなと学びました。私はそのような体験を同じATCの方にしていただきました。次はあなたと、あなたの担当するアスリートがその経験する番です。自分自身の失敗に学び、アスリートの成功に歓喜する時、皆さんの成長が感じ取れるでしょう。迷わずに前に進んでください。

 

 

松永さん、お忙し中インタビューを受けて下さりありがとうございました。松永さんの想いが伝わる内容でしたが、特に最後の学生へのメッセージは心打たれるものでした。来月は、“直球勝負師”のあの方のインタビューをお届けする予定です。どうぞ来月も楽しみにして下さい!

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【第8回JATOアカデミック情報アップデート企画】

 

第8回目となります今回は、『プロ野球の投手における球速と肘内反トルク』についての研究報告を井口順太准教授(京都先端科学大学)にご紹介いただきました。ぜひ、ご一読ください。

 

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Fastball Velocity and Elbow-Varus Torque in Professional Baseball Pitchers

Jonathan S. Slowik, PhD; Kyle T. Aune, MPH; Alek Z. Diffendaffer, MS;

E. Lyle Cain, MD; Jeffrey R. Dugas, MD; Glenn S. Fleisig, PhD

Journal of Athletic Training 2019;54(2):000–000

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Introduction

野球の投球動作は高度な動的課題であり、身体全体(関節や軟部組織)、特に投球側の上肢へ非常に大きな負担を強いるものである。プロレベルの投手は時に時速100マイル(約45m/s)に迫る、もしくは超えるような速度でボールをリリースしており、その際の(上肢の)角速度は人体が成せる最速の動きであり、怪我をも引き起こす危険性(例: 100Nm以上の肘内反トルク)を孕んでいる。そのためプロレベルの投手における上肢の傷害発生率は、その他のポジションの選手と比較して約3倍高いことが報告されている。実際メジャーリーグ(Major Base ball League, MLB) の投手における肘内側側副靱帯(Ulnar Collateral Ligament, UCL)損傷の有症率は、約25%程度であることも報告されている。

医師や野球関係者、メディアなどは近年MLBにおける投球速度の上昇とUCL損傷との関連を指摘している。研究者も同時に上記の関連性について研究を実施し、投球速度の上昇がUCL損傷リスクと関連していることを報告している。しかし、球速とUCL損傷の関連性に関しては疑問を投げかける意見もあり、いまだに明確な答えが見出されていない状態である。そのため本研究は、球速は、1)肘内反トルクにおける被験者間要因のほんのわずかな割合のみを説明し、2)被験者内要因としては非常に大きな割合を説明するという仮説を立て、研究を実施した。

Methods

計64名のプロレベルの投手を被験者とし、38個のマーカーを所定の部位に取り付け測定した。測定方法は、各自ウォーミングアップ後、最低5回全力投球を実施した(球種は全てストレート)。統計方法は球速と標準化された肘内反トルクの間における被験者間要因の関係は、各選手の平均球速と標準化された最大肘内反トルクの平均値間の単回帰分析を用いて行なった。また球速と標準化された肘内反トルクの間の被験者内要因は、線形混合モデルを用いて分析を行なった。

Results

平均球速は37.6±1.5m/sであり、被験者内球速の範囲は2.84±0.72m/s、また被験者間の平均値である標準化された最大肘内反トルクは5.33%±0.74% body weight x heightであった。単回帰分析では、球速と肘内反トルクにおいて弱いながらも正の相関関係が確認された。また線形混合モデル解析では、被験者内で比較された場合、球速と肘内反トルクにおいて非常に強い正の相関関係が示された。

Discussion & Conclusions

 

本研究の結果は仮説通り、球速は被験者間要因では説明割合が低く(7.6%)、一方被験者内要因では非常に大きな割合を示した(95.7%)。今回の研究では、先行研究とは対象的に被験者間の相違も考慮した被験者内要因の検討を、より詳細な統計解析モデルを用いて実施した。この統計モデルにより球速が1m/s上昇するごとに肘内反トルクが0.092%(body weight x height) 増加することが判明した(トルクに換算すると1.62N-m)。MLBの投手が1シーズンあたり3000球以上投げることや投球量の危険性、それに付随する(肘への)負荷を指摘した先行文献を考慮すると、投手は毎回投球速度に変化をつけることでUCL損傷のリスクを減少できる可能性が示された。

 

【第22回JATO 日本人ATC リレー形式紹介企画】

日ごとに暖かさを増し春めいていきました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 さて、先月は、JATOの発展にも貢献され経験豊富な木村通宏さんに貴重なお話を伺いました。今回も、オリンピック・メダリストへのサポートなど、経験豊富な岸邦彦さんにインタビューさせていただきました。岸さんのエピソードをお楽しみください!

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【第7回JATOアカデミック情報アップデート企画】

7回目となります今回は、『2015年ラグビーワールドカップでの脳振盪マネジメントの取り組みについて』の研究報告を松本秀樹氏(立命館大学ラグビー部アスレティックトレーナー)にご紹介いただきました。ぜひ、ご一読ください。

 

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Original article

 

タイトル:Evaluation of World Rugby’s concussion management process: results from Rugby World Cup 2015

出典:Fuller CW, et al. Br J Sports Med 2017;51:64-69

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脳振盪のマネジメントに関してはこれまでも多くの議論がなされており、様々な研究が行われています。今回ご紹介するのは、2015年ラグビーワールドカップでの脳振盪マネジメントの取り組みを評価した報告になります。ラグビーはコンタクトスポーツの中でももっとも激しく体をぶつけ合うスポーツの一つであり、脳振盪を起こすリスクも高いスポーツですが、脳震盪の管理方法をいち早くルールに取り入れており、参考になる点も多々あると考えます。

 

目的:ビデオレビューを含めたHead Injury Assessment (HIA)プロセスについて解説し、2015年ラグビーワールドカップにおける、ワールドラグビーの脳振盪マネジメントについて評価する。

対象:20チーム、639名のラグビープレイヤー、48試合

方法:脳振盪の評価プロセスには3つ時系列、多面的な段階があります。最初のプロセスは、ピッチ、またはピッチサイドでの評価、2つ目は3時間以内でのフォローアップの評価、3つ目は3648時間での評価になります。最初のピッチ上での評価では、明確な脳振盪の症状に注目し、もし認められれば“試合からの離脱”と脳振盪という診断に繋がります。ピッチ上での判断が難しい場合、ピッチ外で10分間の評価が行われ、そこで“脳振盪の疑いがあり、プレーに復帰することはできない”となるか、“脳振盪は認められないため、プレーへの復帰を許可する”という判断になります。3つ目、3648時間での評価においては、“脳振盪の確定”か“脳振盪ではない”という診断が決まります。

メディカルスタッフによる診断の決定には、それぞれのステージでリアルタイムでのビデオレビューによってサポートされました。脳振盪と診断された選手が、トレーニング、あるいは試合に復帰するためには、5つのステージからなる段階的復帰プロトコルに従いました。

 

注:HIA(Head Injury Assessment)プロセス(20191月現在、若干の変更点あり)ステージ1、2、3がある。ステージ1にはセクション1と2がある。

 

HIA1-セクション1:ピッチ上での検査。チームドクター、またはマッチドクターが脳振盪の症状、兆候を見つけた場合、選手はすぐにその試合から離脱させる。脳振盪が確定したとしてもHIA2と3は行う。

 

HIA1-セクション2:すぐに脳振盪と判断できない場合でも、頭部に衝撃が加わった場合、チームメディカル、マッチドクター、レフリーはピッチ外での検査を要求できる(10分間)。検査には、マドックスの質問、SACの質問、そして、つぎ足歩行テストが含まれる。HIA1-セクション2の結果が正常だった場合、選手はプレーに復帰することができるが、HIA23の検査は実施する。

 

HIA23時間以内にSCAT3(グラスコマスケールとマドックスの質問は除外)を実施する。HIA1-セクション1、2を実施した選手、試合後のビデオ検証で頭部外傷が疑われた選手、3時間以内に脳振盪の症状、兆候が出現した選手はHIA2の検査を実施し、HIA3の検査も実施する

 

HIA3:症状の確認に加え、認知機能の検査も行う(CogSportのようなコンピューターベースの認知機能検査が望ましい)。BESSやつぎ足歩行のようなバランス検査も行う。

HIA3の検査は、2晩の休息後(通常は試合後36-48時間)、試合後3-48時間以内に脳振盪の症状、兆候が出現した選手、試合後のビデオ検証で頭部外傷が疑われる選手に実施する。

 

3つの検査過程を通して脳振盪の診断を下しますが、どの過程であれ1つ,

あるいはそれ以上下記の報告があった場合、脳振盪という診断になります。

A)   ピッチ上での評価で、脳振盪の症状と兆候を呈し、試合から離脱する

B)   メディカルルームでのビデオレビュー評価中で、脳振盪の症状と兆候が認められる

C)   3時間以内の試合後の評価(HIA2)で、“異常あり”となる

D)   36-48時間の評価(HIA3)で、“異常あり”となる

E)    管理する医師が脳振盪を呈していると考える

 

結果:

49回の脳振盪評価(43名は1度、3名は2度)が行われ、そのうち24つのケースで脳振盪と診断されました。49回の評価のうち、39回は試合中に評価されました。そのうち、ピッチ上で脳振盪の症状を呈した14名は試合からすぐ離脱し(HIA Section1)、試合から一旦出され、ピッチ外で評価された(HIA Section2) 25名のうち4名が、後に脳振盪と診断されました。HIA Section2で正常と判断され、プレーに戻った選手20名のうち、1名は後の検査で脳震盪と診断されました。試合3時間後、脳震盪の疑いがある、あるいは、ビデオレビューで頭部に強い衝撃が加わっていた経緯がある選手8名がHIA2の検査を受け、3名が脳震盪と診断されました。試合36−48時間後に疑いが出てHIA3の検査を受けた選手2名が、脳震盪と診断されました。結果、試合中には脳振盪の症状、兆候を呈さなかった選手5名が、後の検査で異常ありとなり、脳振盪と診断されました。RWC2015中の脳震盪の発生率は12.5/1000player-match-hoursと報告されています。

 

まとめ:

この研究は多様式かつ複数の時間軸での頭部外傷の管理過程を評価した始めての研究になります。今回の研究では、5つの“遅延して出現した脳振盪”が報告されましたが、評価プロセスが試合中だけのものに依存していた場合、発見することは出来なかった可能性があることが示唆されました。頭部に衝撃が伝わった後、脳振盪の症状と兆候が現れるまでは数分から48時間と時間に開きがあり、ビデオレビューを含めた複数の時間軸での評価は、瞬間性、進行性、遅延性の脳震盪の判別に奨励できると報告しています。

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今年は日本でラグビーワールドカップが開催されます。選手の安全管理を徹底した上で、ハイレベルで熱い試合を期待します。

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【第21回JATO日本人ATCリレー形式紹介企画】

春風待ち望む今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

先月はラグビー現場経験豊富でワイルドな鵜殿さんの貴重なインタビューを聞かせて頂くことが出来ましたが、今月はこちらも現場経験豊富で、JATOの発展に多大なる貢献をしています木村さんにお答え頂きます。是非木村さんの熱い想いを受け取って下さい!

 

---何故ATCになろうと思ったのですか?---

 

高校3年間ラグビーに没頭し、1狼後も大学受験に失敗していた私に父親から「働くか、留学しろ。2狼は無理だ。」といきなり言われた事がきっかけで、まずは自分が何を勉強したいか見つけに行こうと、グアム大学へ留学する事となりました。最初の1年半はホームステイをしました。ホストファミリーの親戚がロサンジェルスオリンピックにも出場した柔道家だったこともあり、何となく身体を動かしたくなったので、柔道を習う事になりました。高校の体育で柔道を選択はしていましたが、柔道はほぼ素人の私でしたが、まじめに練習していたところ、いつのまにか柔道のグアム代表としていくつかの大会に出場するようになりました。その大会の1つがアメリカのコロラド州コロラドスプリングスにあるオリンピックトレーニングセンターで開催されていたUSA OPENでした。その大会会場で怪我をした選手にかけよったり、テーピングをしたりしているスタッフが眼に留まりました。とっさに「このような職業はどうやったらつけるのですか?」と質問したのが私のATCとの初めての出会いであり、NATAを知る事になったきっかけでした。そのATCから「全米に数十校カリキュラムがある大学があるから調べてごらん。」と言われ、早速グアムに戻った私は、大学のPEの先生の元へかけつけ、「NATAのカリキュラムはどこの大学にあるのですか?」と質問し、片っ端から電子タイプライターで手紙を書き、大学のカタログを取り寄せてみました。取り寄せたカタログと一緒に「是非うちの大学に来て下さい。」と親切な返信を下さったオレゴン州立大学に編入する事になったのが、グアムに留学して4年後の事でした。

 

---学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?---

 

グアム大学留学時代の柔道がきっかけでオレゴン州立大学に編入した私ですが、当時のカリキュラムの1つ先輩に八田倫子さん、2つ上に右田雅義さん(現Western Washington大学アスレティックトレーナー)、菊地聡さんという諸先輩方がいらっしゃり、公私ともに大変お世話になりました。レベル1のカリキュラムの説明会に行った時には100名近い学生が集まっており、1学年10人前後しか入れないと聞いた時はどうなることかと思いましたが、何とか正式にプログラムに入る事ができました。その時届いたプログラムへの入学許可証と、その証として配布されたテーピングはさみは今でも自分のアスレティックトレーナー原点であり、宝物です。

帰国後、日本航空の女子バスケットボール部のトレーナーを経て、現トップリーグのリコーラグビー部でフルタイムのアスレティックトレーナー、7人制のラグビー代表のトレーナー帯同などの機会をいただけました。また、2008年~2011年には15人制ラグビーの日本代表に帯同させていただきました。ラガーマンにとっては、英雄、ラグビーワールドカップの第一回のトライ王であり、雲の上の存在であった、ジョン・カーワンさんがヘッドコーチであり、そんな方と4年間一緒に闘い、2011年のワールドカップニュージーランド大会をサポート出来たのは一生の思い出です。スタッフと試合前に肩を組んで国歌斉唱したり、NZ代表オールブラックスとの対戦では目の前で迫力あるハカを見た時は鳥肌が立ちました。あれから8年、今年9月にはラグビーワールドカップ日本大会が全国各地で開催されます。あの盛り上がりが日本に上陸し、全世界からラグビーファンが日本にいらっしゃると思うと感慨深いです。皆さん、是非、観戦にいらして下さい。

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---

 

ラグビーワールドカップに一緒に帯同させていただいた当時のチームドクターの御縁で、昨年5月に東京から北九州市へ移住しました。整形外科に隣接するリコンディショニング施設でトレーニング指導やケアなど、お客様のご希望に合わせてサービスを提供しています。この施設が新たに同市内の新施設への移転準備中で今はその準備に追われています。また、週一回は、九州にお誘いいただいたチームドクターが勤務する田川市の外科病院に勤務し、術後リハビリ中の患者さんを中心にFascia Slick TechnicというIASTM器具を使って治療をしています。また、地元の新日本製鐵八幡のラグビー部と、福岡SUNSのアメリカンフットボール部でのアスレティックトレーナー活動も並行してやっております。福岡SUNSは昨年X2からX1へ昇格が決まり、九州発のX1リーグ参戦チームとなり、東京での試合もあるので楽しみにしております。

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

リコンディショニング施設の勤務が早番で8時半~18時、遅番で11時~21時までの勤務です。外科病院での勤務は8時半~18時です。

シーズン中はサポートチームの練習・試合に帯同する事が週末に増えます。

 

---木村さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---

 

同じバックグラウンドを持つ仲間と顔を合わせられる、お互い刺激を受け合える、悩みを共有できる、そんな憩いの場です。私も様々な場面で、何度も助けられてきました。

 

---JATOに加入するメリットを教えて下さい---

 

自分自身メリットとか考えた事が無く、NATAの会員になるように、帰国後はJATOの会員になりました。今では諸先輩方のご尽力によりJATOの礎が築かれ、NATAのアフィリエイト団体になり、社団法人としての登記もされ、活動に活気が増してきました。私自身、入会後、HPの立ち上げに関わったり、シンポジウムがまだ1桁台の開催回数だった時に運営委員をしたり、その時出来る事を、1つ1つお手伝いさせていただきました。ある時、1人の日本人ATCに「JATOに加入するメリットは何ですか?」と同じ質問をされた事がありました。「メリットなんて考えないで、自分がJATOにとって何が出来るか入って考えればいい。」みたいな偉そうな事を言った覚えがあります。その後彼はJATOに入会し、今ではぐいぐいとJATOを牽引してくれている理事の1人となっています。JATOはそんな団体だと思います。自分達がJATOにとって、日本のアスレティックトレーニングにとって、これからATCを目指す皆さんにとって何が出来るか、その時代の流れ、ニーズにあった活動へと変革していく、そんな団体へ進化して行けるよう、皆の力を合わせてやって行きましょう。

 

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

日本人という事に誇りを持ち、その勤勉さを存分に生かし、ATCに向けて頑張って下さい。インターネットの普及により、情報が多様化し、私が留学をした時とは全く状況が異なって来ています。私のようにNATAを知らずに留学される方は皆無でしょう。そんな中で、一つ一つ知識・技術を積み重ね、出来る事の引き出しを増やし、自分の得意性を見いだせる何かを見つけられたなら、それをとことん追求して行くと良いと思います。何か仕事の依頼をいただいた時に、その特異性が自分の最大の武器となることでしょう。

 

 

木村さん、お忙しい中貴重なお時間を頂き誠にありがとうございました。木村さんに「JATOに加入するメリットは何ですか?」という質問をした理事に、実は私(JATO理事 武井)も同じ質問を過去にしたことがあります。その際に木村さんの言葉を紹介して下さり、それは今でも心に刻まれています。これからも是非JATOのサポートを宜しくお願い致します。来月は、木村さんが信頼を置いています方を紹介頂きましたので、是非楽しみにして下さい!

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【第20回JATO 日本人ATC リレー形式紹介企画】

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新年のご挨拶

謹んで新年のご祝詞を申し上げます。

 

旧年中は弊機構の活動に格別のご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございました。

本年もより一層のご指導とご鞭撻を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。

 

弊機構は設立より20年を経て、昨年8月に一般社団法人化致しました。

 

我々のミッションである「国内外のスポーツ医科学関連団体と協力し、我が国及びアジアにおけるアスレティックトレーニングの発展、普及に努め、スポーツに参加する全ての人々の健康に寄与する」を遂行すべく、様々な活動により一層尽力する所存です。

 

今年の511日と12日には、幕張メッセ国際会議場を会場として、第10回世界アスレティックトレーニング&セラピー連盟2019ワールドコングレス東京を、日本スポーツ協会後援のもと弊機構が主催する運びとなりました。

 

2000年、"アスレティックトレーニングのグローバル化"(Globalization of Athletic Training & Therapy)のために世界アスレティックトレーニング&セラピー連盟(WFATT)は設立されました。"アスレティックトレーニングのグローバル化"と表現すると、日本国内の動きとは無関係のように思われるかもしれませんが、アスレティックトレーニング発祥の地である北米でどのように進化していて、そして北米以外の地でどのようにアスレティックトレーニングが適応、発展しようとしているのか、ということは日本のアスレティックトレーニングにとって大きな参考となるものとなります。 

 

また、今回のメインテーマである”Exercise For Total Health”に絡めて基づき、コングレスの講演では、"産業アスリート"(Industrial Athlete)という日本ではまだ馴染みのない顧客・クライアントを対象としたアスレティックトレーナーのあり方なども触れられる予定となっております。このような分野は、今後の日本国内でのアスレティックトレーニングの普及、発展にとっても示唆の深いものであり、皆様の期待を裏切らない講演であると思います。

 

JATOは今後もますます活性化させていく予定です行く所存です。改めまして、本年もJATOを宜しくお願い申し上げます。

 

20191

 

JATO会長 上松 大輔

 

2019 WFATT World Congress X Tokyo 

 

https://www.wfatt2019tokyo.com

【第6回JATOアカデミック情報アップデート企画】

6回目となります今回は、非接触型ACL損傷リスク関連の研究を鈴木秀知先生(新潟経営大学)にご紹介いただきました。ぜひ、ご一読ください。

 

Hip Muscle Strength Predicts Noncontact Anterior Cruciate Ligament Injury in Male and Female Athletes: A Prospective Study

Khyayambashi K, Ghoddosi N, Straub RK, Powers CM

 

 非接触型前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament: ACL)損傷者のシーズン開始前の股関節外転・外旋筋群の筋力は、非損傷者のそれと比較し虚弱であることが報告されています。それらの筋力値が非接触型ACL損傷の予測因子として有効であると期待されていますが、詳細な値については明らかになっていませんでした。今回のJATOアカデミック・アップデートでは、将来の非接触型ACL損傷リスクが向上する股関節外転・外旋筋群の筋力カットオフ値を提示した前向き研究をご紹介いたします。

 この研究では、フットサル、サッカー、バレーボール、バスケットボール、ハンドボール競技に参加している468名の競技スポーツ選手(女性135名、男性333名)を対象としております。シーズン開始前に、徒手筋力計を用いて股関節外転・外旋筋群の最大等尺性筋力を測定し、その値を選手の自体重で除した数値をベースライとし、シーズン中に非接触型ACL損傷を発症した対象者とそれ以外の対象者との比較を行っております。

 シーズン中に、非接触型ACL損傷を発症した男子は9名、女子は6名であり、統計の結果、性別に関係なく、非接触型ACL損傷のリスクが向上する筋力カットオフ値は、股関節外転筋群では、体重の35.4%以下の筋力、股関節外旋筋群では、体重の20.3%以下の筋力であるとこの論文では報告しております。また、股関節外転筋群の感度は87%、特異度は65%に対し、股関節外旋筋群のそれらは、93%59%であったと報告しております。

この研究の結果、カットオフ値以下の股関節外転・外旋筋群の筋力を保持している選手は、将来の非接触型ACL損傷リスクが向上する可能性があることが明らかになりました。また、この研究の特徴的な点は、女子選手のみだけではなく男子選手にも同様な結果を示した点であります。この研究の著者は、股関節周囲筋の筋力評価は、将来の非接触型ACL損傷リスクの高い選手の抽出において有益な評価方法の一つになると報告しております。

 股関節周囲筋筋力と非接触型ACL損傷との関係については、いまだ一定の知見は得られておりません。また、この研究に対する問題点もいくつか報告されていることから、それらの問題点を考慮し、股関節周囲筋筋力と非接触型ACL損傷に関する研究を行うことにより、新たな知見が発見されるかもしれません。

 

【第19回JATO日本人ATCリレー形式紹介企画】

皆さん、お元気ですか? 街中は、クリスマスイルミネーションが華やかになりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、先月はアスレティックトレーニング愛に溢れた海江田さんのインタビューでしたが、今回は元JATO会長で、スポーツセーフティのパイオニアである佐保さんにお答え頂きました。佐保さんの生き様を是非一読下さい!

 

---何故ATCになろうと思ったのですか?---

 

高校時代に、アメリカの大学スポーツやアスレティックトレーナーについて書かれた雑誌の記事を読んで興味を持ったのがきっかけです。 当時、サッカーで腰を痛めており、整形外科に通っていたのですが、一向に良くならず、自分で色々雑誌や書籍を読み漁って治療やリハビリについて調べているうちに、この分野に興味を深めていきました。その後、鹿倉二郎さんの書かれたテーピングの本を読み、日本人でATCがいることを知り、自分もアメリカで学びATCになろうと思いました。その頃、鹿倉さんに手紙を送りましたが、返事はありませんでした(笑)。ご本人は、いまだにその手紙を持っているとのことです。

 

---学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?---

 

印象に残ることは沢山ありますが、あげるとすれば南米チリで働いた約3年間は人生の中でもとても濃い思い出となっています。
Undergraduateのプログラムを終了しATCになったばかりの頃、大学院への進学など進路で色々迷っていたのですが、タイミングよくサッカーのアメリカ代表チームや北米アイスホッケーリーグ(NHL)でのインターンのお話をもらい、とりあえずはトップレベルでの現場の経験を積みたいという思いで、そちらを優先しました。その流れで長野オリンピックでの男子日本代表アイスホッケーチームの仕事も頂き、高校生の時に思い描いていた夢のような現場を新米ATCであるにもかかわらず立て続けに経験させてもらうことになりました。気が付けばあっという間に2年ほど経っており、いざオリンピックが終わってみると、バーンアウト状態になっていました。次の進路に対してのイメージが涌かず、非常に悩みましたが、気持ちをリセットする意味で、南米の一人旅を思いつき、大学時代の友人を訪ねながら旅に出ることにしました。結局、その時に訪れたチリで、友人から紹介された現地のサッカー関係者に、ATCであることやアメリカやオリンピックでの経験を話したところ、旅の途中で仕事のオファーを頂くという思いがけない展開に。そのまま日本に帰国することなくチリに残ってしまい、結局3年ほど現地のサッカー界で仕事をさせてもらいました。言葉も文化も違う土地で、突然働くことになり、最初は戸惑いしかありませんでしたが、現地の多くの方々に助けてもらいながら、とても濃い時間を過ごさせてもらいました。
帰国後、様々なスポーツ現場や起業なども経験させてもらいましたが、南米での経験のお陰で、大概の事では、驚いたり物怖じすることが無くなりました。
チリに限ったことではないですが、様々な土地で一緒に仕事をした仲間やそこでの経験は、一生の宝です。

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---

 

10年ほど前にスポーツセーフティージャパンというNPO法人を立ち上げ、スポーツの安全に関する教育プログラムをスポーツ界の様々な方に提供しています。その他、先日のWBCや日米野球のような競技イベントにおける安全管理体制の構築サポートなどの業務も行っています。
その他は、スポーツ施設や医療施設などの立ち上げや運営のサポートなども。

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

同じスケジュールの日が殆どなく、出張などを含め毎日違う動きをしています。

 

---会長を務めた佐保さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---

 

日本でのATCの認知度は以前よりは上がってきているものの、海外のライセンスであることや、一般的に職業として理解されていないことは否めません。同じバックグラウンドの人間が集まることで、存在感や発信力が高まり、我々の価値をみんなで協力して上げることが出来きるはずです。JATOは日本におけるATCの所属先として、団体が存在するだけでも意味があると思います。

 

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

好きなこと見つけて、楽しんでください。

 

佐保さん、貴重なお話ありがとうございました! ATCになる為には海を渡りアメリカで勉強をしなくてはなりませんが、佐保さんは更に南米まで足を伸ばされたんですね(笑)。最後のメッセージは、探求心旺盛な佐保さんならではだとも思いました。来月は、ラグビー界で活躍されている方を紹介して頂きましたので、是非楽しみにしていて下さい!

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【第24回JATO 日本人ATC リレー形式紹介企画】

先日、WFATT 2019 World Congress X-Tokyo へご参加いただいた皆様ありがとうございました。多くの皆様のご協力のお陰で、記憶と記念に残るイベントとなりました。今後も皆様と共に、アスレティックトレーニング、スポーツ、健康産業の発展と進化させるべく活動していきます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、先月は、アスレティックトレーナーに支えられ愛あるお言葉をいただいた松永さんのインタビューでした。今回は、3人の子供の母でありながら、活動を続ける大橋由理子さんにお話を伺いました。特に、女性アスレティックトレーナーの方には参考になると思います。お楽しみください!

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【第23回JATO日本人ATCリレー紹介企画】

春陽まぶしい毎日がつづいておりますが、新生活はいかがですか? 先月は、アスレティックトレーニング愛溢れる岸さんのインタビューをお送りしましたが、今月は“男気溢れる”松永さのインタビューをお送り致します。インタビュー内容は、実直な松永さんの人柄を表していますので、是非一読下さい。

 

---何故ATCになろうと思ったのですか?---

 

高校生のころ特集をしていた雑誌の記事を読んで魅力を感じました。また、テーピングの教本が部活動のチームのメディカルバッグの中にあり、それを読んで漠然としたイメージが出来たと思います。

 

---学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?---

 

JATOが発足した当時、かなり多くの方がATCになっていると実感しました。

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---

 

大学の施設で学生アスリートのコンディショニングやパフォーマンスに関するサポートをしています。現在は特にランニングチームを中心にサポートしています。

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

日によって変わりますが、朝のトレーニングがあるときは5時半位から指導し、日中に学生相談、午後に練習に帯同しています。週末は主に試合帯同です。

 

---松永さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---

 

発足当時まだ、インターネット環境が整っておらず、すぐに参加できませんでした。また、駆け出しで収入も少なかったため会費を払う余裕がなかったように思います。少しして、東さん(元立命館大学)に声をかけていただき機会を与えていただきました。その他沢山の方々に話を聞かせていただき育てていただいた場所だと思っています。東さんのスカラーシップも元々は名称がなかったと思います。彼と話しているときに彼に敬意を表して彼の名前を入れましょうと会話をした記憶があります。そのような先人の努力を感じ取れる場所です。

 

---JATOに加入するメリットを教えて下さい---

 

外国講師のセミナーなどを開催していただけることや我々の活動領域の拡大を目指したJATOの様々な取り組みを教授できること。

 

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

私は当時、何回か試験に不合格でした。諦めようかと思ったこともありますが、ATCの木村さんに勇気づけて頂きました。ATCになることも大切ですが、人の背中をそっと押す優しさや忍耐がATCとして自分自身を成長させるのだなと学びました。私はそのような体験を同じATCの方にしていただきました。次はあなたと、あなたの担当するアスリートがその経験する番です。自分自身の失敗に学び、アスリートの成功に歓喜する時、皆さんの成長が感じ取れるでしょう。迷わずに前に進んでください。

 

 

松永さん、お忙し中インタビューを受けて下さりありがとうございました。松永さんの想いが伝わる内容でしたが、特に最後の学生へのメッセージは心打たれるものでした。来月は、“直球勝負師”のあの方のインタビューをお届けする予定です。どうぞ来月も楽しみにして下さい!

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【第8回JATOアカデミック情報アップデート企画】

 

第8回目となります今回は、『プロ野球の投手における球速と肘内反トルク』についての研究報告を井口順太准教授(京都先端科学大学)にご紹介いただきました。ぜひ、ご一読ください。

 

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Fastball Velocity and Elbow-Varus Torque in Professional Baseball Pitchers

Jonathan S. Slowik, PhD; Kyle T. Aune, MPH; Alek Z. Diffendaffer, MS;

E. Lyle Cain, MD; Jeffrey R. Dugas, MD; Glenn S. Fleisig, PhD

Journal of Athletic Training 2019;54(2):000–000

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Introduction

野球の投球動作は高度な動的課題であり、身体全体(関節や軟部組織)、特に投球側の上肢へ非常に大きな負担を強いるものである。プロレベルの投手は時に時速100マイル(約45m/s)に迫る、もしくは超えるような速度でボールをリリースしており、その際の(上肢の)角速度は人体が成せる最速の動きであり、怪我をも引き起こす危険性(例: 100Nm以上の肘内反トルク)を孕んでいる。そのためプロレベルの投手における上肢の傷害発生率は、その他のポジションの選手と比較して約3倍高いことが報告されている。実際メジャーリーグ(Major Base ball League, MLB) の投手における肘内側側副靱帯(Ulnar Collateral Ligament, UCL)損傷の有症率は、約25%程度であることも報告されている。

医師や野球関係者、メディアなどは近年MLBにおける投球速度の上昇とUCL損傷との関連を指摘している。研究者も同時に上記の関連性について研究を実施し、投球速度の上昇がUCL損傷リスクと関連していることを報告している。しかし、球速とUCL損傷の関連性に関しては疑問を投げかける意見もあり、いまだに明確な答えが見出されていない状態である。そのため本研究は、球速は、1)肘内反トルクにおける被験者間要因のほんのわずかな割合のみを説明し、2)被験者内要因としては非常に大きな割合を説明するという仮説を立て、研究を実施した。

Methods

計64名のプロレベルの投手を被験者とし、38個のマーカーを所定の部位に取り付け測定した。測定方法は、各自ウォーミングアップ後、最低5回全力投球を実施した(球種は全てストレート)。統計方法は球速と標準化された肘内反トルクの間における被験者間要因の関係は、各選手の平均球速と標準化された最大肘内反トルクの平均値間の単回帰分析を用いて行なった。また球速と標準化された肘内反トルクの間の被験者内要因は、線形混合モデルを用いて分析を行なった。

Results

平均球速は37.6±1.5m/sであり、被験者内球速の範囲は2.84±0.72m/s、また被験者間の平均値である標準化された最大肘内反トルクは5.33%±0.74% body weight x heightであった。単回帰分析では、球速と肘内反トルクにおいて弱いながらも正の相関関係が確認された。また線形混合モデル解析では、被験者内で比較された場合、球速と肘内反トルクにおいて非常に強い正の相関関係が示された。

Discussion & Conclusions

 

本研究の結果は仮説通り、球速は被験者間要因では説明割合が低く(7.6%)、一方被験者内要因では非常に大きな割合を示した(95.7%)。今回の研究では、先行研究とは対象的に被験者間の相違も考慮した被験者内要因の検討を、より詳細な統計解析モデルを用いて実施した。この統計モデルにより球速が1m/s上昇するごとに肘内反トルクが0.092%(body weight x height) 増加することが判明した(トルクに換算すると1.62N-m)。MLBの投手が1シーズンあたり3000球以上投げることや投球量の危険性、それに付随する(肘への)負荷を指摘した先行文献を考慮すると、投手は毎回投球速度に変化をつけることでUCL損傷のリスクを減少できる可能性が示された。

 

【第22回JATO 日本人ATC リレー形式紹介企画】

日ごとに暖かさを増し春めいていきました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 さて、先月は、JATOの発展にも貢献され経験豊富な木村通宏さんに貴重なお話を伺いました。今回も、オリンピック・メダリストへのサポートなど、経験豊富な岸邦彦さんにインタビューさせていただきました。岸さんのエピソードをお楽しみください!

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【第7回JATOアカデミック情報アップデート企画】

7回目となります今回は、『2015年ラグビーワールドカップでの脳振盪マネジメントの取り組みについて』の研究報告を松本秀樹氏(立命館大学ラグビー部アスレティックトレーナー)にご紹介いただきました。ぜひ、ご一読ください。

 

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Original article

 

タイトル:Evaluation of World Rugby’s concussion management process: results from Rugby World Cup 2015

出典:Fuller CW, et al. Br J Sports Med 2017;51:64-69

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脳振盪のマネジメントに関してはこれまでも多くの議論がなされており、様々な研究が行われています。今回ご紹介するのは、2015年ラグビーワールドカップでの脳振盪マネジメントの取り組みを評価した報告になります。ラグビーはコンタクトスポーツの中でももっとも激しく体をぶつけ合うスポーツの一つであり、脳振盪を起こすリスクも高いスポーツですが、脳震盪の管理方法をいち早くルールに取り入れており、参考になる点も多々あると考えます。

 

目的:ビデオレビューを含めたHead Injury Assessment (HIA)プロセスについて解説し、2015年ラグビーワールドカップにおける、ワールドラグビーの脳振盪マネジメントについて評価する。

対象:20チーム、639名のラグビープレイヤー、48試合

方法:脳振盪の評価プロセスには3つ時系列、多面的な段階があります。最初のプロセスは、ピッチ、またはピッチサイドでの評価、2つ目は3時間以内でのフォローアップの評価、3つ目は3648時間での評価になります。最初のピッチ上での評価では、明確な脳振盪の症状に注目し、もし認められれば“試合からの離脱”と脳振盪という診断に繋がります。ピッチ上での判断が難しい場合、ピッチ外で10分間の評価が行われ、そこで“脳振盪の疑いがあり、プレーに復帰することはできない”となるか、“脳振盪は認められないため、プレーへの復帰を許可する”という判断になります。3つ目、3648時間での評価においては、“脳振盪の確定”か“脳振盪ではない”という診断が決まります。

メディカルスタッフによる診断の決定には、それぞれのステージでリアルタイムでのビデオレビューによってサポートされました。脳振盪と診断された選手が、トレーニング、あるいは試合に復帰するためには、5つのステージからなる段階的復帰プロトコルに従いました。

 

注:HIA(Head Injury Assessment)プロセス(20191月現在、若干の変更点あり)ステージ1、2、3がある。ステージ1にはセクション1と2がある。

 

HIA1-セクション1:ピッチ上での検査。チームドクター、またはマッチドクターが脳振盪の症状、兆候を見つけた場合、選手はすぐにその試合から離脱させる。脳振盪が確定したとしてもHIA2と3は行う。

 

HIA1-セクション2:すぐに脳振盪と判断できない場合でも、頭部に衝撃が加わった場合、チームメディカル、マッチドクター、レフリーはピッチ外での検査を要求できる(10分間)。検査には、マドックスの質問、SACの質問、そして、つぎ足歩行テストが含まれる。HIA1-セクション2の結果が正常だった場合、選手はプレーに復帰することができるが、HIA23の検査は実施する。

 

HIA23時間以内にSCAT3(グラスコマスケールとマドックスの質問は除外)を実施する。HIA1-セクション1、2を実施した選手、試合後のビデオ検証で頭部外傷が疑われた選手、3時間以内に脳振盪の症状、兆候が出現した選手はHIA2の検査を実施し、HIA3の検査も実施する

 

HIA3:症状の確認に加え、認知機能の検査も行う(CogSportのようなコンピューターベースの認知機能検査が望ましい)。BESSやつぎ足歩行のようなバランス検査も行う。

HIA3の検査は、2晩の休息後(通常は試合後36-48時間)、試合後3-48時間以内に脳振盪の症状、兆候が出現した選手、試合後のビデオ検証で頭部外傷が疑われる選手に実施する。

 

3つの検査過程を通して脳振盪の診断を下しますが、どの過程であれ1つ,

あるいはそれ以上下記の報告があった場合、脳振盪という診断になります。

A)   ピッチ上での評価で、脳振盪の症状と兆候を呈し、試合から離脱する

B)   メディカルルームでのビデオレビュー評価中で、脳振盪の症状と兆候が認められる

C)   3時間以内の試合後の評価(HIA2)で、“異常あり”となる

D)   36-48時間の評価(HIA3)で、“異常あり”となる

E)    管理する医師が脳振盪を呈していると考える

 

結果:

49回の脳振盪評価(43名は1度、3名は2度)が行われ、そのうち24つのケースで脳振盪と診断されました。49回の評価のうち、39回は試合中に評価されました。そのうち、ピッチ上で脳振盪の症状を呈した14名は試合からすぐ離脱し(HIA Section1)、試合から一旦出され、ピッチ外で評価された(HIA Section2) 25名のうち4名が、後に脳振盪と診断されました。HIA Section2で正常と判断され、プレーに戻った選手20名のうち、1名は後の検査で脳震盪と診断されました。試合3時間後、脳震盪の疑いがある、あるいは、ビデオレビューで頭部に強い衝撃が加わっていた経緯がある選手8名がHIA2の検査を受け、3名が脳震盪と診断されました。試合36−48時間後に疑いが出てHIA3の検査を受けた選手2名が、脳震盪と診断されました。結果、試合中には脳振盪の症状、兆候を呈さなかった選手5名が、後の検査で異常ありとなり、脳振盪と診断されました。RWC2015中の脳震盪の発生率は12.5/1000player-match-hoursと報告されています。

 

まとめ:

この研究は多様式かつ複数の時間軸での頭部外傷の管理過程を評価した始めての研究になります。今回の研究では、5つの“遅延して出現した脳振盪”が報告されましたが、評価プロセスが試合中だけのものに依存していた場合、発見することは出来なかった可能性があることが示唆されました。頭部に衝撃が伝わった後、脳振盪の症状と兆候が現れるまでは数分から48時間と時間に開きがあり、ビデオレビューを含めた複数の時間軸での評価は、瞬間性、進行性、遅延性の脳震盪の判別に奨励できると報告しています。

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今年は日本でラグビーワールドカップが開催されます。選手の安全管理を徹底した上で、ハイレベルで熱い試合を期待します。

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【第21回JATO日本人ATCリレー形式紹介企画】

春風待ち望む今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

先月はラグビー現場経験豊富でワイルドな鵜殿さんの貴重なインタビューを聞かせて頂くことが出来ましたが、今月はこちらも現場経験豊富で、JATOの発展に多大なる貢献をしています木村さんにお答え頂きます。是非木村さんの熱い想いを受け取って下さい!

 

---何故ATCになろうと思ったのですか?---

 

高校3年間ラグビーに没頭し、1狼後も大学受験に失敗していた私に父親から「働くか、留学しろ。2狼は無理だ。」といきなり言われた事がきっかけで、まずは自分が何を勉強したいか見つけに行こうと、グアム大学へ留学する事となりました。最初の1年半はホームステイをしました。ホストファミリーの親戚がロサンジェルスオリンピックにも出場した柔道家だったこともあり、何となく身体を動かしたくなったので、柔道を習う事になりました。高校の体育で柔道を選択はしていましたが、柔道はほぼ素人の私でしたが、まじめに練習していたところ、いつのまにか柔道のグアム代表としていくつかの大会に出場するようになりました。その大会の1つがアメリカのコロラド州コロラドスプリングスにあるオリンピックトレーニングセンターで開催されていたUSA OPENでした。その大会会場で怪我をした選手にかけよったり、テーピングをしたりしているスタッフが眼に留まりました。とっさに「このような職業はどうやったらつけるのですか?」と質問したのが私のATCとの初めての出会いであり、NATAを知る事になったきっかけでした。そのATCから「全米に数十校カリキュラムがある大学があるから調べてごらん。」と言われ、早速グアムに戻った私は、大学のPEの先生の元へかけつけ、「NATAのカリキュラムはどこの大学にあるのですか?」と質問し、片っ端から電子タイプライターで手紙を書き、大学のカタログを取り寄せてみました。取り寄せたカタログと一緒に「是非うちの大学に来て下さい。」と親切な返信を下さったオレゴン州立大学に編入する事になったのが、グアムに留学して4年後の事でした。

 

---学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?---

 

グアム大学留学時代の柔道がきっかけでオレゴン州立大学に編入した私ですが、当時のカリキュラムの1つ先輩に八田倫子さん、2つ上に右田雅義さん(現Western Washington大学アスレティックトレーナー)、菊地聡さんという諸先輩方がいらっしゃり、公私ともに大変お世話になりました。レベル1のカリキュラムの説明会に行った時には100名近い学生が集まっており、1学年10人前後しか入れないと聞いた時はどうなることかと思いましたが、何とか正式にプログラムに入る事ができました。その時届いたプログラムへの入学許可証と、その証として配布されたテーピングはさみは今でも自分のアスレティックトレーナー原点であり、宝物です。

帰国後、日本航空の女子バスケットボール部のトレーナーを経て、現トップリーグのリコーラグビー部でフルタイムのアスレティックトレーナー、7人制のラグビー代表のトレーナー帯同などの機会をいただけました。また、2008年~2011年には15人制ラグビーの日本代表に帯同させていただきました。ラガーマンにとっては、英雄、ラグビーワールドカップの第一回のトライ王であり、雲の上の存在であった、ジョン・カーワンさんがヘッドコーチであり、そんな方と4年間一緒に闘い、2011年のワールドカップニュージーランド大会をサポート出来たのは一生の思い出です。スタッフと試合前に肩を組んで国歌斉唱したり、NZ代表オールブラックスとの対戦では目の前で迫力あるハカを見た時は鳥肌が立ちました。あれから8年、今年9月にはラグビーワールドカップ日本大会が全国各地で開催されます。あの盛り上がりが日本に上陸し、全世界からラグビーファンが日本にいらっしゃると思うと感慨深いです。皆さん、是非、観戦にいらして下さい。

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---

 

ラグビーワールドカップに一緒に帯同させていただいた当時のチームドクターの御縁で、昨年5月に東京から北九州市へ移住しました。整形外科に隣接するリコンディショニング施設でトレーニング指導やケアなど、お客様のご希望に合わせてサービスを提供しています。この施設が新たに同市内の新施設への移転準備中で今はその準備に追われています。また、週一回は、九州にお誘いいただいたチームドクターが勤務する田川市の外科病院に勤務し、術後リハビリ中の患者さんを中心にFascia Slick TechnicというIASTM器具を使って治療をしています。また、地元の新日本製鐵八幡のラグビー部と、福岡SUNSのアメリカンフットボール部でのアスレティックトレーナー活動も並行してやっております。福岡SUNSは昨年X2からX1へ昇格が決まり、九州発のX1リーグ参戦チームとなり、東京での試合もあるので楽しみにしております。

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

リコンディショニング施設の勤務が早番で8時半~18時、遅番で11時~21時までの勤務です。外科病院での勤務は8時半~18時です。

シーズン中はサポートチームの練習・試合に帯同する事が週末に増えます。

 

---木村さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---

 

同じバックグラウンドを持つ仲間と顔を合わせられる、お互い刺激を受け合える、悩みを共有できる、そんな憩いの場です。私も様々な場面で、何度も助けられてきました。

 

---JATOに加入するメリットを教えて下さい---

 

自分自身メリットとか考えた事が無く、NATAの会員になるように、帰国後はJATOの会員になりました。今では諸先輩方のご尽力によりJATOの礎が築かれ、NATAのアフィリエイト団体になり、社団法人としての登記もされ、活動に活気が増してきました。私自身、入会後、HPの立ち上げに関わったり、シンポジウムがまだ1桁台の開催回数だった時に運営委員をしたり、その時出来る事を、1つ1つお手伝いさせていただきました。ある時、1人の日本人ATCに「JATOに加入するメリットは何ですか?」と同じ質問をされた事がありました。「メリットなんて考えないで、自分がJATOにとって何が出来るか入って考えればいい。」みたいな偉そうな事を言った覚えがあります。その後彼はJATOに入会し、今ではぐいぐいとJATOを牽引してくれている理事の1人となっています。JATOはそんな団体だと思います。自分達がJATOにとって、日本のアスレティックトレーニングにとって、これからATCを目指す皆さんにとって何が出来るか、その時代の流れ、ニーズにあった活動へと変革していく、そんな団体へ進化して行けるよう、皆の力を合わせてやって行きましょう。

 

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

日本人という事に誇りを持ち、その勤勉さを存分に生かし、ATCに向けて頑張って下さい。インターネットの普及により、情報が多様化し、私が留学をした時とは全く状況が異なって来ています。私のようにNATAを知らずに留学される方は皆無でしょう。そんな中で、一つ一つ知識・技術を積み重ね、出来る事の引き出しを増やし、自分の得意性を見いだせる何かを見つけられたなら、それをとことん追求して行くと良いと思います。何か仕事の依頼をいただいた時に、その特異性が自分の最大の武器となることでしょう。

 

 

木村さん、お忙しい中貴重なお時間を頂き誠にありがとうございました。木村さんに「JATOに加入するメリットは何ですか?」という質問をした理事に、実は私(JATO理事 武井)も同じ質問を過去にしたことがあります。その際に木村さんの言葉を紹介して下さり、それは今でも心に刻まれています。これからも是非JATOのサポートを宜しくお願い致します。来月は、木村さんが信頼を置いています方を紹介頂きましたので、是非楽しみにして下さい!

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【第20回JATO 日本人ATC リレー形式紹介企画】

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新年のご挨拶

謹んで新年のご祝詞を申し上げます。

 

旧年中は弊機構の活動に格別のご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございました。

本年もより一層のご指導とご鞭撻を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。

 

弊機構は設立より20年を経て、昨年8月に一般社団法人化致しました。

 

我々のミッションである「国内外のスポーツ医科学関連団体と協力し、我が国及びアジアにおけるアスレティックトレーニングの発展、普及に努め、スポーツに参加する全ての人々の健康に寄与する」を遂行すべく、様々な活動により一層尽力する所存です。

 

今年の511日と12日には、幕張メッセ国際会議場を会場として、第10回世界アスレティックトレーニング&セラピー連盟2019ワールドコングレス東京を、日本スポーツ協会後援のもと弊機構が主催する運びとなりました。

 

2000年、"アスレティックトレーニングのグローバル化"(Globalization of Athletic Training & Therapy)のために世界アスレティックトレーニング&セラピー連盟(WFATT)は設立されました。"アスレティックトレーニングのグローバル化"と表現すると、日本国内の動きとは無関係のように思われるかもしれませんが、アスレティックトレーニング発祥の地である北米でどのように進化していて、そして北米以外の地でどのようにアスレティックトレーニングが適応、発展しようとしているのか、ということは日本のアスレティックトレーニングにとって大きな参考となるものとなります。 

 

また、今回のメインテーマである”Exercise For Total Health”に絡めて基づき、コングレスの講演では、"産業アスリート"(Industrial Athlete)という日本ではまだ馴染みのない顧客・クライアントを対象としたアスレティックトレーナーのあり方なども触れられる予定となっております。このような分野は、今後の日本国内でのアスレティックトレーニングの普及、発展にとっても示唆の深いものであり、皆様の期待を裏切らない講演であると思います。

 

JATOは今後もますます活性化させていく予定です行く所存です。改めまして、本年もJATOを宜しくお願い申し上げます。

 

20191

 

JATO会長 上松 大輔

 

2019 WFATT World Congress X Tokyo 

 

https://www.wfatt2019tokyo.com

【第6回JATOアカデミック情報アップデート企画】

6回目となります今回は、非接触型ACL損傷リスク関連の研究を鈴木秀知先生(新潟経営大学)にご紹介いただきました。ぜひ、ご一読ください。

 

Hip Muscle Strength Predicts Noncontact Anterior Cruciate Ligament Injury in Male and Female Athletes: A Prospective Study

Khyayambashi K, Ghoddosi N, Straub RK, Powers CM

 

 非接触型前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament: ACL)損傷者のシーズン開始前の股関節外転・外旋筋群の筋力は、非損傷者のそれと比較し虚弱であることが報告されています。それらの筋力値が非接触型ACL損傷の予測因子として有効であると期待されていますが、詳細な値については明らかになっていませんでした。今回のJATOアカデミック・アップデートでは、将来の非接触型ACL損傷リスクが向上する股関節外転・外旋筋群の筋力カットオフ値を提示した前向き研究をご紹介いたします。

 この研究では、フットサル、サッカー、バレーボール、バスケットボール、ハンドボール競技に参加している468名の競技スポーツ選手(女性135名、男性333名)を対象としております。シーズン開始前に、徒手筋力計を用いて股関節外転・外旋筋群の最大等尺性筋力を測定し、その値を選手の自体重で除した数値をベースライとし、シーズン中に非接触型ACL損傷を発症した対象者とそれ以外の対象者との比較を行っております。

 シーズン中に、非接触型ACL損傷を発症した男子は9名、女子は6名であり、統計の結果、性別に関係なく、非接触型ACL損傷のリスクが向上する筋力カットオフ値は、股関節外転筋群では、体重の35.4%以下の筋力、股関節外旋筋群では、体重の20.3%以下の筋力であるとこの論文では報告しております。また、股関節外転筋群の感度は87%、特異度は65%に対し、股関節外旋筋群のそれらは、93%59%であったと報告しております。

この研究の結果、カットオフ値以下の股関節外転・外旋筋群の筋力を保持している選手は、将来の非接触型ACL損傷リスクが向上する可能性があることが明らかになりました。また、この研究の特徴的な点は、女子選手のみだけではなく男子選手にも同様な結果を示した点であります。この研究の著者は、股関節周囲筋の筋力評価は、将来の非接触型ACL損傷リスクの高い選手の抽出において有益な評価方法の一つになると報告しております。

 股関節周囲筋筋力と非接触型ACL損傷との関係については、いまだ一定の知見は得られておりません。また、この研究に対する問題点もいくつか報告されていることから、それらの問題点を考慮し、股関節周囲筋筋力と非接触型ACL損傷に関する研究を行うことにより、新たな知見が発見されるかもしれません。

 

【第19回JATO日本人ATCリレー形式紹介企画】

皆さん、お元気ですか? 街中は、クリスマスイルミネーションが華やかになりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、先月はアスレティックトレーニング愛に溢れた海江田さんのインタビューでしたが、今回は元JATO会長で、スポーツセーフティのパイオニアである佐保さんにお答え頂きました。佐保さんの生き様を是非一読下さい!

 

---何故ATCになろうと思ったのですか?---

 

高校時代に、アメリカの大学スポーツやアスレティックトレーナーについて書かれた雑誌の記事を読んで興味を持ったのがきっかけです。 当時、サッカーで腰を痛めており、整形外科に通っていたのですが、一向に良くならず、自分で色々雑誌や書籍を読み漁って治療やリハビリについて調べているうちに、この分野に興味を深めていきました。その後、鹿倉二郎さんの書かれたテーピングの本を読み、日本人でATCがいることを知り、自分もアメリカで学びATCになろうと思いました。その頃、鹿倉さんに手紙を送りましたが、返事はありませんでした(笑)。ご本人は、いまだにその手紙を持っているとのことです。

 

---学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?---

 

印象に残ることは沢山ありますが、あげるとすれば南米チリで働いた約3年間は人生の中でもとても濃い思い出となっています。
Undergraduateのプログラムを終了しATCになったばかりの頃、大学院への進学など進路で色々迷っていたのですが、タイミングよくサッカーのアメリカ代表チームや北米アイスホッケーリーグ(NHL)でのインターンのお話をもらい、とりあえずはトップレベルでの現場の経験を積みたいという思いで、そちらを優先しました。その流れで長野オリンピックでの男子日本代表アイスホッケーチームの仕事も頂き、高校生の時に思い描いていた夢のような現場を新米ATCであるにもかかわらず立て続けに経験させてもらうことになりました。気が付けばあっという間に2年ほど経っており、いざオリンピックが終わってみると、バーンアウト状態になっていました。次の進路に対してのイメージが涌かず、非常に悩みましたが、気持ちをリセットする意味で、南米の一人旅を思いつき、大学時代の友人を訪ねながら旅に出ることにしました。結局、その時に訪れたチリで、友人から紹介された現地のサッカー関係者に、ATCであることやアメリカやオリンピックでの経験を話したところ、旅の途中で仕事のオファーを頂くという思いがけない展開に。そのまま日本に帰国することなくチリに残ってしまい、結局3年ほど現地のサッカー界で仕事をさせてもらいました。言葉も文化も違う土地で、突然働くことになり、最初は戸惑いしかありませんでしたが、現地の多くの方々に助けてもらいながら、とても濃い時間を過ごさせてもらいました。
帰国後、様々なスポーツ現場や起業なども経験させてもらいましたが、南米での経験のお陰で、大概の事では、驚いたり物怖じすることが無くなりました。
チリに限ったことではないですが、様々な土地で一緒に仕事をした仲間やそこでの経験は、一生の宝です。

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---

 

10年ほど前にスポーツセーフティージャパンというNPO法人を立ち上げ、スポーツの安全に関する教育プログラムをスポーツ界の様々な方に提供しています。その他、先日のWBCや日米野球のような競技イベントにおける安全管理体制の構築サポートなどの業務も行っています。
その他は、スポーツ施設や医療施設などの立ち上げや運営のサポートなども。

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

同じスケジュールの日が殆どなく、出張などを含め毎日違う動きをしています。

 

---会長を務めた佐保さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---

 

日本でのATCの認知度は以前よりは上がってきているものの、海外のライセンスであることや、一般的に職業として理解されていないことは否めません。同じバックグラウンドの人間が集まることで、存在感や発信力が高まり、我々の価値をみんなで協力して上げることが出来きるはずです。JATOは日本におけるATCの所属先として、団体が存在するだけでも意味があると思います。

 

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

好きなこと見つけて、楽しんでください。

 

佐保さん、貴重なお話ありがとうございました! ATCになる為には海を渡りアメリカで勉強をしなくてはなりませんが、佐保さんは更に南米まで足を伸ばされたんですね(笑)。最後のメッセージは、探求心旺盛な佐保さんならではだとも思いました。来月は、ラグビー界で活躍されている方を紹介して頂きましたので、是非楽しみにしていて下さい!

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【第24回JATO 日本人ATC リレー形式紹介企画】

先日、WFATT 2019 World Congress X-Tokyo へご参加いただいた皆様ありがとうございました。多くの皆様のご協力のお陰で、記憶と記念に残るイベントとなりました。今後も皆様と共に、アスレティックトレーニング、スポーツ、健康産業の発展と進化させるべく活動していきます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、先月は、アスレティックトレーナーに支えられ愛あるお言葉をいただいた松永さんのインタビューでした。今回は、3人の子供の母でありながら、活動を続ける大橋由理子さんにお話を伺いました。特に、女性アスレティックトレーナーの方には参考になると思います。お楽しみください!

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【第23回JATO日本人ATCリレー紹介企画】

春陽まぶしい毎日がつづいておりますが、新生活はいかがですか? 先月は、アスレティックトレーニング愛溢れる岸さんのインタビューをお送りしましたが、今月は“男気溢れる”松永さのインタビューをお送り致します。インタビュー内容は、実直な松永さんの人柄を表していますので、是非一読下さい。

 

---何故ATCになろうと思ったのですか?---

 

高校生のころ特集をしていた雑誌の記事を読んで魅力を感じました。また、テーピングの教本が部活動のチームのメディカルバッグの中にあり、それを読んで漠然としたイメージが出来たと思います。

 

---学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?---

 

JATOが発足した当時、かなり多くの方がATCになっていると実感しました。

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---

 

大学の施設で学生アスリートのコンディショニングやパフォーマンスに関するサポートをしています。現在は特にランニングチームを中心にサポートしています。

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

日によって変わりますが、朝のトレーニングがあるときは5時半位から指導し、日中に学生相談、午後に練習に帯同しています。週末は主に試合帯同です。

 

---松永さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---

 

発足当時まだ、インターネット環境が整っておらず、すぐに参加できませんでした。また、駆け出しで収入も少なかったため会費を払う余裕がなかったように思います。少しして、東さん(元立命館大学)に声をかけていただき機会を与えていただきました。その他沢山の方々に話を聞かせていただき育てていただいた場所だと思っています。東さんのスカラーシップも元々は名称がなかったと思います。彼と話しているときに彼に敬意を表して彼の名前を入れましょうと会話をした記憶があります。そのような先人の努力を感じ取れる場所です。

 

---JATOに加入するメリットを教えて下さい---

 

外国講師のセミナーなどを開催していただけることや我々の活動領域の拡大を目指したJATOの様々な取り組みを教授できること。

 

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

私は当時、何回か試験に不合格でした。諦めようかと思ったこともありますが、ATCの木村さんに勇気づけて頂きました。ATCになることも大切ですが、人の背中をそっと押す優しさや忍耐がATCとして自分自身を成長させるのだなと学びました。私はそのような体験を同じATCの方にしていただきました。次はあなたと、あなたの担当するアスリートがその経験する番です。自分自身の失敗に学び、アスリートの成功に歓喜する時、皆さんの成長が感じ取れるでしょう。迷わずに前に進んでください。

 

 

松永さん、お忙し中インタビューを受けて下さりありがとうございました。松永さんの想いが伝わる内容でしたが、特に最後の学生へのメッセージは心打たれるものでした。来月は、“直球勝負師”のあの方のインタビューをお届けする予定です。どうぞ来月も楽しみにして下さい!

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【第8回JATOアカデミック情報アップデート企画】

 

第8回目となります今回は、『プロ野球の投手における球速と肘内反トルク』についての研究報告を井口順太准教授(京都先端科学大学)にご紹介いただきました。ぜひ、ご一読ください。

 

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Fastball Velocity and Elbow-Varus Torque in Professional Baseball Pitchers

Jonathan S. Slowik, PhD; Kyle T. Aune, MPH; Alek Z. Diffendaffer, MS;

E. Lyle Cain, MD; Jeffrey R. Dugas, MD; Glenn S. Fleisig, PhD

Journal of Athletic Training 2019;54(2):000–000

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Introduction

野球の投球動作は高度な動的課題であり、身体全体(関節や軟部組織)、特に投球側の上肢へ非常に大きな負担を強いるものである。プロレベルの投手は時に時速100マイル(約45m/s)に迫る、もしくは超えるような速度でボールをリリースしており、その際の(上肢の)角速度は人体が成せる最速の動きであり、怪我をも引き起こす危険性(例: 100Nm以上の肘内反トルク)を孕んでいる。そのためプロレベルの投手における上肢の傷害発生率は、その他のポジションの選手と比較して約3倍高いことが報告されている。実際メジャーリーグ(Major Base ball League, MLB) の投手における肘内側側副靱帯(Ulnar Collateral Ligament, UCL)損傷の有症率は、約25%程度であることも報告されている。

医師や野球関係者、メディアなどは近年MLBにおける投球速度の上昇とUCL損傷との関連を指摘している。研究者も同時に上記の関連性について研究を実施し、投球速度の上昇がUCL損傷リスクと関連していることを報告している。しかし、球速とUCL損傷の関連性に関しては疑問を投げかける意見もあり、いまだに明確な答えが見出されていない状態である。そのため本研究は、球速は、1)肘内反トルクにおける被験者間要因のほんのわずかな割合のみを説明し、2)被験者内要因としては非常に大きな割合を説明するという仮説を立て、研究を実施した。

Methods

計64名のプロレベルの投手を被験者とし、38個のマーカーを所定の部位に取り付け測定した。測定方法は、各自ウォーミングアップ後、最低5回全力投球を実施した(球種は全てストレート)。統計方法は球速と標準化された肘内反トルクの間における被験者間要因の関係は、各選手の平均球速と標準化された最大肘内反トルクの平均値間の単回帰分析を用いて行なった。また球速と標準化された肘内反トルクの間の被験者内要因は、線形混合モデルを用いて分析を行なった。

Results

平均球速は37.6±1.5m/sであり、被験者内球速の範囲は2.84±0.72m/s、また被験者間の平均値である標準化された最大肘内反トルクは5.33%±0.74% body weight x heightであった。単回帰分析では、球速と肘内反トルクにおいて弱いながらも正の相関関係が確認された。また線形混合モデル解析では、被験者内で比較された場合、球速と肘内反トルクにおいて非常に強い正の相関関係が示された。

Discussion & Conclusions

 

本研究の結果は仮説通り、球速は被験者間要因では説明割合が低く(7.6%)、一方被験者内要因では非常に大きな割合を示した(95.7%)。今回の研究では、先行研究とは対象的に被験者間の相違も考慮した被験者内要因の検討を、より詳細な統計解析モデルを用いて実施した。この統計モデルにより球速が1m/s上昇するごとに肘内反トルクが0.092%(body weight x height) 増加することが判明した(トルクに換算すると1.62N-m)。MLBの投手が1シーズンあたり3000球以上投げることや投球量の危険性、それに付随する(肘への)負荷を指摘した先行文献を考慮すると、投手は毎回投球速度に変化をつけることでUCL損傷のリスクを減少できる可能性が示された。

 

【第22回JATO 日本人ATC リレー形式紹介企画】

日ごとに暖かさを増し春めいていきました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 さて、先月は、JATOの発展にも貢献され経験豊富な木村通宏さんに貴重なお話を伺いました。今回も、オリンピック・メダリストへのサポートなど、経験豊富な岸邦彦さんにインタビューさせていただきました。岸さんのエピソードをお楽しみください!

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【第7回JATOアカデミック情報アップデート企画】

7回目となります今回は、『2015年ラグビーワールドカップでの脳振盪マネジメントの取り組みについて』の研究報告を松本秀樹氏(立命館大学ラグビー部アスレティックトレーナー)にご紹介いただきました。ぜひ、ご一読ください。

 

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Original article

 

タイトル:Evaluation of World Rugby’s concussion management process: results from Rugby World Cup 2015

出典:Fuller CW, et al. Br J Sports Med 2017;51:64-69

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脳振盪のマネジメントに関してはこれまでも多くの議論がなされており、様々な研究が行われています。今回ご紹介するのは、2015年ラグビーワールドカップでの脳振盪マネジメントの取り組みを評価した報告になります。ラグビーはコンタクトスポーツの中でももっとも激しく体をぶつけ合うスポーツの一つであり、脳振盪を起こすリスクも高いスポーツですが、脳震盪の管理方法をいち早くルールに取り入れており、参考になる点も多々あると考えます。

 

目的:ビデオレビューを含めたHead Injury Assessment (HIA)プロセスについて解説し、2015年ラグビーワールドカップにおける、ワールドラグビーの脳振盪マネジメントについて評価する。

対象:20チーム、639名のラグビープレイヤー、48試合

方法:脳振盪の評価プロセスには3つ時系列、多面的な段階があります。最初のプロセスは、ピッチ、またはピッチサイドでの評価、2つ目は3時間以内でのフォローアップの評価、3つ目は3648時間での評価になります。最初のピッチ上での評価では、明確な脳振盪の症状に注目し、もし認められれば“試合からの離脱”と脳振盪という診断に繋がります。ピッチ上での判断が難しい場合、ピッチ外で10分間の評価が行われ、そこで“脳振盪の疑いがあり、プレーに復帰することはできない”となるか、“脳振盪は認められないため、プレーへの復帰を許可する”という判断になります。3つ目、3648時間での評価においては、“脳振盪の確定”か“脳振盪ではない”という診断が決まります。

メディカルスタッフによる診断の決定には、それぞれのステージでリアルタイムでのビデオレビューによってサポートされました。脳振盪と診断された選手が、トレーニング、あるいは試合に復帰するためには、5つのステージからなる段階的復帰プロトコルに従いました。

 

注:HIA(Head Injury Assessment)プロセス(20191月現在、若干の変更点あり)ステージ1、2、3がある。ステージ1にはセクション1と2がある。

 

HIA1-セクション1:ピッチ上での検査。チームドクター、またはマッチドクターが脳振盪の症状、兆候を見つけた場合、選手はすぐにその試合から離脱させる。脳振盪が確定したとしてもHIA2と3は行う。

 

HIA1-セクション2:すぐに脳振盪と判断できない場合でも、頭部に衝撃が加わった場合、チームメディカル、マッチドクター、レフリーはピッチ外での検査を要求できる(10分間)。検査には、マドックスの質問、SACの質問、そして、つぎ足歩行テストが含まれる。HIA1-セクション2の結果が正常だった場合、選手はプレーに復帰することができるが、HIA23の検査は実施する。

 

HIA23時間以内にSCAT3(グラスコマスケールとマドックスの質問は除外)を実施する。HIA1-セクション1、2を実施した選手、試合後のビデオ検証で頭部外傷が疑われた選手、3時間以内に脳振盪の症状、兆候が出現した選手はHIA2の検査を実施し、HIA3の検査も実施する

 

HIA3:症状の確認に加え、認知機能の検査も行う(CogSportのようなコンピューターベースの認知機能検査が望ましい)。BESSやつぎ足歩行のようなバランス検査も行う。

HIA3の検査は、2晩の休息後(通常は試合後36-48時間)、試合後3-48時間以内に脳振盪の症状、兆候が出現した選手、試合後のビデオ検証で頭部外傷が疑われる選手に実施する。

 

3つの検査過程を通して脳振盪の診断を下しますが、どの過程であれ1つ,

あるいはそれ以上下記の報告があった場合、脳振盪という診断になります。

A)   ピッチ上での評価で、脳振盪の症状と兆候を呈し、試合から離脱する

B)   メディカルルームでのビデオレビュー評価中で、脳振盪の症状と兆候が認められる

C)   3時間以内の試合後の評価(HIA2)で、“異常あり”となる

D)   36-48時間の評価(HIA3)で、“異常あり”となる

E)    管理する医師が脳振盪を呈していると考える

 

結果:

49回の脳振盪評価(43名は1度、3名は2度)が行われ、そのうち24つのケースで脳振盪と診断されました。49回の評価のうち、39回は試合中に評価されました。そのうち、ピッチ上で脳振盪の症状を呈した14名は試合からすぐ離脱し(HIA Section1)、試合から一旦出され、ピッチ外で評価された(HIA Section2) 25名のうち4名が、後に脳振盪と診断されました。HIA Section2で正常と判断され、プレーに戻った選手20名のうち、1名は後の検査で脳震盪と診断されました。試合3時間後、脳震盪の疑いがある、あるいは、ビデオレビューで頭部に強い衝撃が加わっていた経緯がある選手8名がHIA2の検査を受け、3名が脳震盪と診断されました。試合36−48時間後に疑いが出てHIA3の検査を受けた選手2名が、脳震盪と診断されました。結果、試合中には脳振盪の症状、兆候を呈さなかった選手5名が、後の検査で異常ありとなり、脳振盪と診断されました。RWC2015中の脳震盪の発生率は12.5/1000player-match-hoursと報告されています。

 

まとめ:

この研究は多様式かつ複数の時間軸での頭部外傷の管理過程を評価した始めての研究になります。今回の研究では、5つの“遅延して出現した脳振盪”が報告されましたが、評価プロセスが試合中だけのものに依存していた場合、発見することは出来なかった可能性があることが示唆されました。頭部に衝撃が伝わった後、脳振盪の症状と兆候が現れるまでは数分から48時間と時間に開きがあり、ビデオレビューを含めた複数の時間軸での評価は、瞬間性、進行性、遅延性の脳震盪の判別に奨励できると報告しています。

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今年は日本でラグビーワールドカップが開催されます。選手の安全管理を徹底した上で、ハイレベルで熱い試合を期待します。

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【第21回JATO日本人ATCリレー形式紹介企画】

春風待ち望む今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

先月はラグビー現場経験豊富でワイルドな鵜殿さんの貴重なインタビューを聞かせて頂くことが出来ましたが、今月はこちらも現場経験豊富で、JATOの発展に多大なる貢献をしています木村さんにお答え頂きます。是非木村さんの熱い想いを受け取って下さい!

 

---何故ATCになろうと思ったのですか?---

 

高校3年間ラグビーに没頭し、1狼後も大学受験に失敗していた私に父親から「働くか、留学しろ。2狼は無理だ。」といきなり言われた事がきっかけで、まずは自分が何を勉強したいか見つけに行こうと、グアム大学へ留学する事となりました。最初の1年半はホームステイをしました。ホストファミリーの親戚がロサンジェルスオリンピックにも出場した柔道家だったこともあり、何となく身体を動かしたくなったので、柔道を習う事になりました。高校の体育で柔道を選択はしていましたが、柔道はほぼ素人の私でしたが、まじめに練習していたところ、いつのまにか柔道のグアム代表としていくつかの大会に出場するようになりました。その大会の1つがアメリカのコロラド州コロラドスプリングスにあるオリンピックトレーニングセンターで開催されていたUSA OPENでした。その大会会場で怪我をした選手にかけよったり、テーピングをしたりしているスタッフが眼に留まりました。とっさに「このような職業はどうやったらつけるのですか?」と質問したのが私のATCとの初めての出会いであり、NATAを知る事になったきっかけでした。そのATCから「全米に数十校カリキュラムがある大学があるから調べてごらん。」と言われ、早速グアムに戻った私は、大学のPEの先生の元へかけつけ、「NATAのカリキュラムはどこの大学にあるのですか?」と質問し、片っ端から電子タイプライターで手紙を書き、大学のカタログを取り寄せてみました。取り寄せたカタログと一緒に「是非うちの大学に来て下さい。」と親切な返信を下さったオレゴン州立大学に編入する事になったのが、グアムに留学して4年後の事でした。

 

---学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?---

 

グアム大学留学時代の柔道がきっかけでオレゴン州立大学に編入した私ですが、当時のカリキュラムの1つ先輩に八田倫子さん、2つ上に右田雅義さん(現Western Washington大学アスレティックトレーナー)、菊地聡さんという諸先輩方がいらっしゃり、公私ともに大変お世話になりました。レベル1のカリキュラムの説明会に行った時には100名近い学生が集まっており、1学年10人前後しか入れないと聞いた時はどうなることかと思いましたが、何とか正式にプログラムに入る事ができました。その時届いたプログラムへの入学許可証と、その証として配布されたテーピングはさみは今でも自分のアスレティックトレーナー原点であり、宝物です。

帰国後、日本航空の女子バスケットボール部のトレーナーを経て、現トップリーグのリコーラグビー部でフルタイムのアスレティックトレーナー、7人制のラグビー代表のトレーナー帯同などの機会をいただけました。また、2008年~2011年には15人制ラグビーの日本代表に帯同させていただきました。ラガーマンにとっては、英雄、ラグビーワールドカップの第一回のトライ王であり、雲の上の存在であった、ジョン・カーワンさんがヘッドコーチであり、そんな方と4年間一緒に闘い、2011年のワールドカップニュージーランド大会をサポート出来たのは一生の思い出です。スタッフと試合前に肩を組んで国歌斉唱したり、NZ代表オールブラックスとの対戦では目の前で迫力あるハカを見た時は鳥肌が立ちました。あれから8年、今年9月にはラグビーワールドカップ日本大会が全国各地で開催されます。あの盛り上がりが日本に上陸し、全世界からラグビーファンが日本にいらっしゃると思うと感慨深いです。皆さん、是非、観戦にいらして下さい。

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---

 

ラグビーワールドカップに一緒に帯同させていただいた当時のチームドクターの御縁で、昨年5月に東京から北九州市へ移住しました。整形外科に隣接するリコンディショニング施設でトレーニング指導やケアなど、お客様のご希望に合わせてサービスを提供しています。この施設が新たに同市内の新施設への移転準備中で今はその準備に追われています。また、週一回は、九州にお誘いいただいたチームドクターが勤務する田川市の外科病院に勤務し、術後リハビリ中の患者さんを中心にFascia Slick TechnicというIASTM器具を使って治療をしています。また、地元の新日本製鐵八幡のラグビー部と、福岡SUNSのアメリカンフットボール部でのアスレティックトレーナー活動も並行してやっております。福岡SUNSは昨年X2からX1へ昇格が決まり、九州発のX1リーグ参戦チームとなり、東京での試合もあるので楽しみにしております。

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

リコンディショニング施設の勤務が早番で8時半~18時、遅番で11時~21時までの勤務です。外科病院での勤務は8時半~18時です。

シーズン中はサポートチームの練習・試合に帯同する事が週末に増えます。

 

---木村さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---

 

同じバックグラウンドを持つ仲間と顔を合わせられる、お互い刺激を受け合える、悩みを共有できる、そんな憩いの場です。私も様々な場面で、何度も助けられてきました。

 

---JATOに加入するメリットを教えて下さい---

 

自分自身メリットとか考えた事が無く、NATAの会員になるように、帰国後はJATOの会員になりました。今では諸先輩方のご尽力によりJATOの礎が築かれ、NATAのアフィリエイト団体になり、社団法人としての登記もされ、活動に活気が増してきました。私自身、入会後、HPの立ち上げに関わったり、シンポジウムがまだ1桁台の開催回数だった時に運営委員をしたり、その時出来る事を、1つ1つお手伝いさせていただきました。ある時、1人の日本人ATCに「JATOに加入するメリットは何ですか?」と同じ質問をされた事がありました。「メリットなんて考えないで、自分がJATOにとって何が出来るか入って考えればいい。」みたいな偉そうな事を言った覚えがあります。その後彼はJATOに入会し、今ではぐいぐいとJATOを牽引してくれている理事の1人となっています。JATOはそんな団体だと思います。自分達がJATOにとって、日本のアスレティックトレーニングにとって、これからATCを目指す皆さんにとって何が出来るか、その時代の流れ、ニーズにあった活動へと変革していく、そんな団体へ進化して行けるよう、皆の力を合わせてやって行きましょう。

 

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

日本人という事に誇りを持ち、その勤勉さを存分に生かし、ATCに向けて頑張って下さい。インターネットの普及により、情報が多様化し、私が留学をした時とは全く状況が異なって来ています。私のようにNATAを知らずに留学される方は皆無でしょう。そんな中で、一つ一つ知識・技術を積み重ね、出来る事の引き出しを増やし、自分の得意性を見いだせる何かを見つけられたなら、それをとことん追求して行くと良いと思います。何か仕事の依頼をいただいた時に、その特異性が自分の最大の武器となることでしょう。

 

 

木村さん、お忙しい中貴重なお時間を頂き誠にありがとうございました。木村さんに「JATOに加入するメリットは何ですか?」という質問をした理事に、実は私(JATO理事 武井)も同じ質問を過去にしたことがあります。その際に木村さんの言葉を紹介して下さり、それは今でも心に刻まれています。これからも是非JATOのサポートを宜しくお願い致します。来月は、木村さんが信頼を置いています方を紹介頂きましたので、是非楽しみにして下さい!

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【第20回JATO 日本人ATC リレー形式紹介企画】

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新年のご挨拶

謹んで新年のご祝詞を申し上げます。

 

旧年中は弊機構の活動に格別のご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございました。

本年もより一層のご指導とご鞭撻を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。

 

弊機構は設立より20年を経て、昨年8月に一般社団法人化致しました。

 

我々のミッションである「国内外のスポーツ医科学関連団体と協力し、我が国及びアジアにおけるアスレティックトレーニングの発展、普及に努め、スポーツに参加する全ての人々の健康に寄与する」を遂行すべく、様々な活動により一層尽力する所存です。

 

今年の511日と12日には、幕張メッセ国際会議場を会場として、第10回世界アスレティックトレーニング&セラピー連盟2019ワールドコングレス東京を、日本スポーツ協会後援のもと弊機構が主催する運びとなりました。

 

2000年、"アスレティックトレーニングのグローバル化"(Globalization of Athletic Training & Therapy)のために世界アスレティックトレーニング&セラピー連盟(WFATT)は設立されました。"アスレティックトレーニングのグローバル化"と表現すると、日本国内の動きとは無関係のように思われるかもしれませんが、アスレティックトレーニング発祥の地である北米でどのように進化していて、そして北米以外の地でどのようにアスレティックトレーニングが適応、発展しようとしているのか、ということは日本のアスレティックトレーニングにとって大きな参考となるものとなります。 

 

また、今回のメインテーマである”Exercise For Total Health”に絡めて基づき、コングレスの講演では、"産業アスリート"(Industrial Athlete)という日本ではまだ馴染みのない顧客・クライアントを対象としたアスレティックトレーナーのあり方なども触れられる予定となっております。このような分野は、今後の日本国内でのアスレティックトレーニングの普及、発展にとっても示唆の深いものであり、皆様の期待を裏切らない講演であると思います。

 

JATOは今後もますます活性化させていく予定です行く所存です。改めまして、本年もJATOを宜しくお願い申し上げます。

 

20191

 

JATO会長 上松 大輔

 

2019 WFATT World Congress X Tokyo 

 

https://www.wfatt2019tokyo.com

【第6回JATOアカデミック情報アップデート企画】

6回目となります今回は、非接触型ACL損傷リスク関連の研究を鈴木秀知先生(新潟経営大学)にご紹介いただきました。ぜひ、ご一読ください。

 

Hip Muscle Strength Predicts Noncontact Anterior Cruciate Ligament Injury in Male and Female Athletes: A Prospective Study

Khyayambashi K, Ghoddosi N, Straub RK, Powers CM

 

 非接触型前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament: ACL)損傷者のシーズン開始前の股関節外転・外旋筋群の筋力は、非損傷者のそれと比較し虚弱であることが報告されています。それらの筋力値が非接触型ACL損傷の予測因子として有効であると期待されていますが、詳細な値については明らかになっていませんでした。今回のJATOアカデミック・アップデートでは、将来の非接触型ACL損傷リスクが向上する股関節外転・外旋筋群の筋力カットオフ値を提示した前向き研究をご紹介いたします。

 この研究では、フットサル、サッカー、バレーボール、バスケットボール、ハンドボール競技に参加している468名の競技スポーツ選手(女性135名、男性333名)を対象としております。シーズン開始前に、徒手筋力計を用いて股関節外転・外旋筋群の最大等尺性筋力を測定し、その値を選手の自体重で除した数値をベースライとし、シーズン中に非接触型ACL損傷を発症した対象者とそれ以外の対象者との比較を行っております。

 シーズン中に、非接触型ACL損傷を発症した男子は9名、女子は6名であり、統計の結果、性別に関係なく、非接触型ACL損傷のリスクが向上する筋力カットオフ値は、股関節外転筋群では、体重の35.4%以下の筋力、股関節外旋筋群では、体重の20.3%以下の筋力であるとこの論文では報告しております。また、股関節外転筋群の感度は87%、特異度は65%に対し、股関節外旋筋群のそれらは、93%59%であったと報告しております。

この研究の結果、カットオフ値以下の股関節外転・外旋筋群の筋力を保持している選手は、将来の非接触型ACL損傷リスクが向上する可能性があることが明らかになりました。また、この研究の特徴的な点は、女子選手のみだけではなく男子選手にも同様な結果を示した点であります。この研究の著者は、股関節周囲筋の筋力評価は、将来の非接触型ACL損傷リスクの高い選手の抽出において有益な評価方法の一つになると報告しております。

 股関節周囲筋筋力と非接触型ACL損傷との関係については、いまだ一定の知見は得られておりません。また、この研究に対する問題点もいくつか報告されていることから、それらの問題点を考慮し、股関節周囲筋筋力と非接触型ACL損傷に関する研究を行うことにより、新たな知見が発見されるかもしれません。

 

【第19回JATO日本人ATCリレー形式紹介企画】

皆さん、お元気ですか? 街中は、クリスマスイルミネーションが華やかになりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、先月はアスレティックトレーニング愛に溢れた海江田さんのインタビューでしたが、今回は元JATO会長で、スポーツセーフティのパイオニアである佐保さんにお答え頂きました。佐保さんの生き様を是非一読下さい!

 

---何故ATCになろうと思ったのですか?---

 

高校時代に、アメリカの大学スポーツやアスレティックトレーナーについて書かれた雑誌の記事を読んで興味を持ったのがきっかけです。 当時、サッカーで腰を痛めており、整形外科に通っていたのですが、一向に良くならず、自分で色々雑誌や書籍を読み漁って治療やリハビリについて調べているうちに、この分野に興味を深めていきました。その後、鹿倉二郎さんの書かれたテーピングの本を読み、日本人でATCがいることを知り、自分もアメリカで学びATCになろうと思いました。その頃、鹿倉さんに手紙を送りましたが、返事はありませんでした(笑)。ご本人は、いまだにその手紙を持っているとのことです。

 

---学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?---

 

印象に残ることは沢山ありますが、あげるとすれば南米チリで働いた約3年間は人生の中でもとても濃い思い出となっています。
Undergraduateのプログラムを終了しATCになったばかりの頃、大学院への進学など進路で色々迷っていたのですが、タイミングよくサッカーのアメリカ代表チームや北米アイスホッケーリーグ(NHL)でのインターンのお話をもらい、とりあえずはトップレベルでの現場の経験を積みたいという思いで、そちらを優先しました。その流れで長野オリンピックでの男子日本代表アイスホッケーチームの仕事も頂き、高校生の時に思い描いていた夢のような現場を新米ATCであるにもかかわらず立て続けに経験させてもらうことになりました。気が付けばあっという間に2年ほど経っており、いざオリンピックが終わってみると、バーンアウト状態になっていました。次の進路に対してのイメージが涌かず、非常に悩みましたが、気持ちをリセットする意味で、南米の一人旅を思いつき、大学時代の友人を訪ねながら旅に出ることにしました。結局、その時に訪れたチリで、友人から紹介された現地のサッカー関係者に、ATCであることやアメリカやオリンピックでの経験を話したところ、旅の途中で仕事のオファーを頂くという思いがけない展開に。そのまま日本に帰国することなくチリに残ってしまい、結局3年ほど現地のサッカー界で仕事をさせてもらいました。言葉も文化も違う土地で、突然働くことになり、最初は戸惑いしかありませんでしたが、現地の多くの方々に助けてもらいながら、とても濃い時間を過ごさせてもらいました。
帰国後、様々なスポーツ現場や起業なども経験させてもらいましたが、南米での経験のお陰で、大概の事では、驚いたり物怖じすることが無くなりました。
チリに限ったことではないですが、様々な土地で一緒に仕事をした仲間やそこでの経験は、一生の宝です。

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---

 

10年ほど前にスポーツセーフティージャパンというNPO法人を立ち上げ、スポーツの安全に関する教育プログラムをスポーツ界の様々な方に提供しています。その他、先日のWBCや日米野球のような競技イベントにおける安全管理体制の構築サポートなどの業務も行っています。
その他は、スポーツ施設や医療施設などの立ち上げや運営のサポートなども。

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

同じスケジュールの日が殆どなく、出張などを含め毎日違う動きをしています。

 

---会長を務めた佐保さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---

 

日本でのATCの認知度は以前よりは上がってきているものの、海外のライセンスであることや、一般的に職業として理解されていないことは否めません。同じバックグラウンドの人間が集まることで、存在感や発信力が高まり、我々の価値をみんなで協力して上げることが出来きるはずです。JATOは日本におけるATCの所属先として、団体が存在するだけでも意味があると思います。

 

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

好きなこと見つけて、楽しんでください。

 

佐保さん、貴重なお話ありがとうございました! ATCになる為には海を渡りアメリカで勉強をしなくてはなりませんが、佐保さんは更に南米まで足を伸ばされたんですね(笑)。最後のメッセージは、探求心旺盛な佐保さんならではだとも思いました。来月は、ラグビー界で活躍されている方を紹介して頂きましたので、是非楽しみにしていて下さい!

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【第5回JATOアカデミック情報アップデート企画】

第5回目となります今回は、中新井田敦子先生(JATO理事)に研究をご紹介いただきました。ぜひ、ご一読ください。

 

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タイトル: Athletic Training and Public Health Summit

(アスレティックトレーニングと公衆衛生)

 

出典:Mark Hoffman, PhD, ATC, FNATA et al; Journal of Athletic Training 2016;51(7):576–580

http://natajournals.org/doi/pdf/10.4085/1062-6050-51.6.01

 

Objective: ATが公衆衛生学のプロフェッショナルと手を組み、人口ベースでケガや疾病予防の可能性をアプローチする利点に積極的に取り組む。

Background: ATはケガや疾病に対して主要な役割を演じている。しかし人口レベルの見地から方針の策定、評価、実践へと繋げられていない。「アスレティックトレーニングと公衆衛生サミット」はこれらの職業の共通点を理解・調査するために開催された

Conclusions: 公衆衛生の領域にATが統合するには、われわれがプロとして、個人だけでなく人口レベルでの焦点に合わせなくてはならない

Key Words: population health, injury prevention, policy development, policy evaluation

 

はじめに、長年ATの証として選手の傷害疾病予防を努めてきた。

これらの経験を公衆衛生的なアプローチがとれないかと数々の会議が開かれた。そこで20158月にオレゴン州でAthletic Training and Public Health Summit ATPHS)が開催された。

公衆衛生とは“健康と暮らしの促進、疾病や傷害の予防、感染症の検出と管理を通じて家族や地域社会の健康を保護し改善する科学である’’ CDCPrevention Foundation より

公衆衛生が健康に関する問題の取り組み方Finch C 2006より

(1)  Describe the magnitude of the problem (incidence and burden), 

(2)  Identify risk factors and mechanisms, 

(3)  Develop interventions for the risk factors identified

(4)  Assess the efficacy and effectiveness of the intervention in reducing the incidence and burden of the problem.

(5)  Describe the intervention context in order to understand what can actually be implemented in real-world settings  

(6)  Implement and evaluate the effectiveness of efficacious interventions

 

これらの規則は、脳振盪、ACL損傷と女性、突然の心臓死などATが対処している問題と方法が類似している。また公衆衛生で述べられている、一次予防、二次予防、三次予防などは、neuromuscular training programs to prevent knee injuriesearly treatment, slowing of diseaseknee or ankle OAなどすでにATが取り組んでいる同系の対策である。ATはスポーツにおけるケガや感染症などの疾病に対して、競技のルール改正や競技上使用する防具を改善するなど対策を打っている。すでにAT公衆衛生が行っている健康に対しての政策作りに取り組んでおりその対象者を競技者ではなく人口へと広げATの知識や経験を公民に役立てること可能である。

 

ATPHSで述べられた学習目標は;

1.     Describe the benefits of using a population-based approach to address concerns important to ATs, 

2.     Identify specific skill sets and potential partnerships that would be beneficial for maximizing the prevention of injuries and illnesses commonly treated by ATs, 

3.     Identify and develop potential solutions to challenges that arise in the development, translation, adoption, and assessment of preventive policies, guidelines, and practices.

 

ATPHS の座長であるMark Hoffman, PhD, ATC, FNATAにより、

NATAとして前進するためには;

Ÿ   The Athletic Training Strategic Alliance, consisting of the Board of Certification, the Commission on Accreditation of Athletic Training Education, the NATA, and the NATA Research & Education Foundationは関わるべき

Ÿ   教育機関は重要な役目があり、ATと公衆衛生学を繋げるために能力を発揮し、大学、学部単位で連携をとることを検討する

Ÿ   APHA(全米公衆衛生協会;American Public Health Association)などと強いパートナーシップを組み、ATが公衆衛生に興味を持つことで州単位での活動に協力する

Ÿ   保険会社や企業などとコーディネートし、ATのケガや疾病予防がリスクマネジメントに役立つように働きかける

 

公衆衛生の視点からATのスキル、知識、能力が役立つためには;

Ÿ   ATは公民にATの役割を教育すべきである

Ÿ   ATも公民の健康格差に気づき政策策定に貢献すべき

Ÿ   ATは職場や教育機関のリスクマネジメント担当と協力し選手以外の安全対策に貢献すべき

Ÿ   スクリーニングや緊急時の行動計画、衛生面での配慮はATの日常的な活動である。その強みを学会等でアピールすることを薦める。

Ÿ   教育プログラムで統合する、お互いの強みを生かす。助成金を協力して獲得する。

 

ATがリードできる分野は何か;

骨変形症、特に外傷後の慢性的なOA、脳振盪のマネジメントや競技復帰に向けての対策、突然の心臓死のスクリーニング、熱中症予防、障害の予防対策、疾病・傷害の予防対策、緊急行動計画の作成や災害救助活動などに強力な貢献ができる。

 

まとめ

ATが通常行っている業務は公衆衛生に強く関連があり、それを認識すべきである。

我々は公衆衛生を学ぶだけでなく、ATが今までの個人の健康と幸福にフォーカスあてていたところ、対象者を広げてすべての活動的な人々へと転換することによりATを公衆衛生的な医療従事者職へのアピールする重要なチャンスとなる。

 

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【第18回JATO 日本人ATC リレー形式紹介企画】

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。先日のアメリカからの日本人快挙の嬉しいニュースもありましたね。

さて、先月は、直感的にATCになり、JATOスカラシップを作り上げた東伸介さんでした。今回は、アスレティックトレーニングを愛し、ラグビーチームに愛され、長くアスレティックトレーナーとして活躍されている海江田晃さんにインタビューさせていただきました。

アスレティックトレーニング愛に溢れる想いをぜひご一読ください!!

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【第4回JATOアカデミック情報アップデート企画】

第4回目となります今回は、越田専太郎先生(了徳寺大学)に研究をご紹介いただきました。ぜひ、ご一読ください。
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柔道における重症頭頚部外傷について
出典:Kamitani T et al. Catastrophic head and neck injuries in judo players in Japan from 2003 to 2010. Am J Sports Med. 2013;41(8):1915-21.(2003年から2010年の間に日本の柔道選手に生じた重篤な頭頚部外傷)

本研究は、全日本柔道連盟の「障害補償・見舞金制度*」に報告された柔道外傷のデータを基に、柔道で生じた重篤な頭頚部損傷(頭部30件、頚部19件)について、受傷機転、受傷時年齢、柔道経験年数、診断名、予後について分析した記述疫学研究です。 
本研究では、柔道における重篤な頭頚部損傷に関する以下の非常に特徴的な傾向が示されました。
頭部外傷では、
・柔道経験の浅い(3年以下)選手が大外刈で投げられることでの受傷が多い
・20歳未満の若い柔道選手での受傷が多い
頚部外傷では、
・柔道経験3年以上の選手が、内股などの技を仕掛けた際の受傷が多い(68%)
・年齢に特徴的な傾向は認められない
筆者らは、上記の結果を受けて、
頭部外傷の予防対策として
1)受け身動作の習得の徹底や
2)安全ガイドラインについての知識を有する柔道指導者養成システムの確立
を挙げています。
一方、頚部外傷については、ルールによる危険動作の罰則を徹底すること(内股などで頭から突っ込んで投げる行為は反則負)を挙げています。
2015年の公益財団法人全日本柔道連盟の報告によると、2003年から2014年までの間に重症頭部外傷44件、頚部外傷32件の発生が確認されています(http://www.judo.or.jp/wp-conte…/…/2015/11/anzenshido2015.pdf)。2012年度より中学校保健体育において武道が必修となり、柔道による重症頭頚部外傷の増大の危険性が懸念されていました。しかしながら、これまでに頭部外傷発生が増加傾向にあるとの報告はなされていません。但し、今後も予防の取り組みの継続が必要でしょう。
柔道に関わらず、スポーツで起こる重症事故(死亡事故含む)は決して起こしてはなりません。重症頭頚部外傷予防に取り組む際、アスレティックトレーナーは、受傷状況の競技特異性についても理解を深めておく必要があるでしょう。

*障害補償・見舞金制度とは、2003年に全日本柔道連盟が柔道による怪我や事故の受傷者とその家 族の経済的負担を軽減するために定めた制度です。(https://judo-member.jp/…/regulatio…/mimaikin_sikyu_kitei.pdf

JATO研究・教育委員会 越田専太郎

第17回JATO日本人ATCリレー形式紹介企画

 

皆さん、お元気ですか? 秋の気配いよいよ濃くなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

さて、先月は研究者として活躍されている細川さんのインタビューでしたが、今回はJATOのスカラシップを作り上げ、立命館大学、特に体育会の顔となっている東さんにインタビューにお答え頂きました。

普段中々知る事の出来ない東さんの熱い想いなどを是非一読下さい!!

---なぜATCになろうと思ったのですか?---

 

たまたまです。運命です。直感です。

日本での大学生時代に知り合ったアメリカ人の友人から、アメリカに運動選手の怪我のケアする人たちがいるのは聞いていましたが、それになりたいと強く思ったこともなく、その人達がアスレティックトレーナーと呼ばれ、大学でアスレティックトレーニングを専攻すればその資格が取れるなんて全く知らず。普通に日本の大学を卒業しました。日本の大学の専攻が「英語」だったのと、なぜかガキの頃から他の英語圏には全く興味がなく、アメリカに行きたくてしょうがなかった(スケボーやらBMXやら、いわゆるアメリカンスポーツにすごく魅了されていました)ので、少しでも英語を極めたい、アメリカの文化を体感したいと思い日本人がいなさそうなアメリカのニューメキシコ大学の英語学校に留学しました。アメリカが大好きな人間なのですが、特別アメリカで学びたいこともなく、ただ授業を取りながら楽しくアメリカの大学生活をエンジョイしていました(笑)。二年ほど経ったある日アドバイザーに呼ばれ、「早く専攻を決めなさい」と言われ。特別やりたいこともないのですぐに返答できず、キャンパスを寮に向かって歩いていました。大学の構内新聞「Daily LOBO」が風に揺られて地面の上を漂いながら目の前を横切って来ました。何気なく踏んづけて手にとって見たら、一面に大学で働く女性アスレティックトレーナーの記事。それを読んだ瞬間にこれだと直感で決めました(多分運命だったのでしょう。このときの新聞は未だに大事に取ってあります)。次の日にはアドバイザーのオフィスに行き、「アスレティックトレーニングを専攻する」と伝えました。それから学生トレーナーとして授業や実習を始めたら、全くバックグランドがない学問や英語でのコミュニケーションが大変だったにも関わらず、楽しくてしょうがない。これなら勉強を続けられるかもと思いました。それから3年(計6年アメリカで大学生でした)かけて無事卒業。BOC試験にも合格してATCを取得できました。何度も言いますが、特別な理由がないのです。直感です。運命です。たまたまです。

 

---学生、社会人時代に印象に残っている出来事はありますか?---

 

卒業してから20年以上経つので昔の記憶がぼやけてきて、すぐに思い出せない(笑)。

ですが、やはり立命館での仕事が決まった時ですかね。

卒業して日本に帰ってきた当時(1995)は日本にまだJATOもなく、日本人ATCがいることも知らず(鹿倉さんの存在なんて全く知りませんでした())、就職活動に苦労していました。おかげで結局3年間もフリーターしていました。1998年に日本での仕事を諦めて、母校UNMのヘッドトレーナーに相談しにアルバカーキに滞在している最中に、親が国際電話をかけてきて「立命館大学から電話がかかってきて、ATCを探しているからあんたに会いたいってよ」と伝えられ、すぐに日本へ帰国して面接を受けました。まさか自分が日本の大学で初めて、アメリカのようなシステムで大学の体育会のクラブをすべて見るようなヘッドトレーナーになるとは思っていませんでした。私は全くすごくはないのですが、運だけで歴史的な出来事にかかわれています。私のことを気にしてくれていた鹿倉さんを初め当時のJATOの理事や事務局の方々のおかげだと思っていす。それから約20年同じ場所で仕事しています。

立命館で仕事をするようになってからは、一緒に立命館大学で学生トレーナーとして働いてくれた学生たち(特に2000年始めにBOCに受かった初期のメンバー達)がATCを取得した時。私の仕事を見て同じ職業を選んでくれたことが嬉しいです。

 

 

---現在の仕事内容を教えてください---

 

現在は、私の他に松本ATCと木幡ATCがそれぞれラグビーと女子陸上につきっきりでいてくれるので、アメフトをメインで見ています。アメフト部学生トレーナーの助けを借りながら、すべての練習や試合に帯同。アスレティックリハビリテーションの処方、指導、監督、記録。傷害の評価と記録。学生トレーナーの教育。練習前後のケアやテーピング。熱中症対策(練習前後の体重管理、水やスポーツドリンクの供給。体温の計測など)。雷などによる練習開始時間や中止の判断。内科的疾患を確認するための毎練習前のメディカルチェックの確認。受傷後の練習参加可否の判断。頚椎損傷時のスパインボーディング。脳震盪の評価とリハビリ。選手が服用している薬の確認や変更の指示。入学時のフィジカルチェック。大学で行われる体育会健康診断の結果の確認と指導。立命館大学GATプログラム(アメリカの提携大学院アスレティックトレーニングカリキュラムに立命館大学スポーツ健康科学部学生が入学する)ために必要な現場実習の責任者、などなど。

 

 

---現在の一日の流れを教えてください---

 

11:00に出勤し、スタッフミーティングのために昨日の怪我人を確認したり、学生トレーナーが作成してくれた怪我人リストを確認したりして、1230よりスタッフミーティングに参加。その日に参加できそうにない選手の報告。30分ほどで終了。それからはATルームの掃除をしたり、自分のトレーニングをしたり、ネットをチェックしたり、事務仕事したり、CEUのために勉強したりとゆっくりと過ごしています。1500ごろから選手がちょこちょこ現れてくるので、練習前のテーピングをしたり、ケアしたり、リハビリしたりして1630ぐらいまで過ごします(最も忙しい時間帯です)。そこから選手がミーティングに入るので、1730ごろまで、またゆっくりと事務仕事したりしています。練習が1800から2000なので、ずっと外で練習を見ながら緊急時や怪我人が出たときのためにスタンバってます。練習後は学生トレーナーから練習を抜けるほどではないが、少し怪我した選手の報告を受け、練習後のケア、必要であれば怪我人の評価と処置をして、2130に帰宅します。

 

 

---JATOはどんな存在ですか?また、JATOに加入するメリットを教えて下さい---

 

一言では言い表せないですが、まだまだ若い団体なので、何かのメリットを誰かに与えてくれる場所ではなくて、みんなで色々なメリットを作り上げられる場所だと思っています。ケネディの大統領就任演説ではないですが、”Ask not what your JATO can do for you, Ask what you can do for your JATO.”って感じですね。アメリカの文化を多かれ少なかれ体験してきた人間たちが集う場所なので何か絆を感じるところですね。

個人的には、さっきも言いましたが、できたばかりのJATOに入会していたおかげ、日本人初の環境で仕事できるようにしてくれた団体ですね。

 

---なぜスカラシップの支援を始めたのですか?---

 

さっきも言いましたが、最近記憶が曖昧なので、はっきりした理由が思い出せません(笑)。

以前の理事の方々が決めて宙ぶらりんになっていた「奨学金」。立命の給料を考えて10万円なら毎年だせるかなと思い理事会で「10年は続けるから始めて良いですか?」と承認もらいました。特別な思いがあったわけではなく、奨学金を出すことならば、理事として自分がJATOに貢献できそうだったし、これで学生会員が少しでも増えてJATOの事を知ってもらえたらいいなぐらいな思いしかなかったです。

 

***Shinsuke Higashi Scholarshipに関する情報は以下URLを参照下さい***

https://www.jato-trainer.org/jato-scholarship/

 

---これからATCを目指す学生へ---

 

折角アメリカにいるのですから、勉強や実習だけでなく、異文化を満喫して下さい。アメリカナイズはされていますが、いろんな国の食べ物が簡単に手に入る国だし、いろんな国の人が集まっている国だし、日本にはない広大な土地や地形。アスレティックトレーニングだけでなくいろんなことを学んで経験して、人間的に面白い人になってください。

日本で就職を考えている学生さんは、オフの間に帰国してインターンしてください。アメリカと同じように、知らない人間に仕事を与えるよりは、働き振りを知っている人間を優先/紹介します。(金銭的に時間的に大変だと思いますが、、、。)

アスレティックトレーナーとしての仕事においては、その人が持っている資格ではなくて、その人の人間性がすごく重要だと思います。しっかりと人間性を磨いてください。(残念ながら、社会において人間性だけで高額な給料が貰えることはないですが、、、)大変なこともたくさんありますが、おもしろい職業です。頑張って下さい。

 

東さん、お忙しい中お時間を頂き誠にありがとうございました! アスレティックトレーナーになるきっかけが大学の構内新聞であったとは本当に運命ですね! また、”JATOが何かをしてくれるのではなく、JATOの為に何が出来るかというお言葉は、心に響きました。来月インタビューには、PNF繋がりのあの方をご紹介頂きましたので、楽しみにしていて下さい!

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【第3回JATOアカデミック情報アップデート企画】

3回目の今回は、JATO理事である下河内洋平(大阪体育大学)先生が行われた研究をご紹介いただきました。

ぜひ、ご一読ください。

 

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Shimokochi, Y., Ambegaonkar JP, Meyer, EG., (2016). "Changing Sagittal-Plane Landing Styles to Modulate Impact and Tibiofemoral Force Magnitude and Directions Relative to the Tibia." J Athl Train51(9): 669-681.

            

「矢状面の着地方法の変化は脛骨に対する大腿脛骨関節間力と地面反力の大きさと方向を変える」

 

この論文は、被験者20名(男性10名、女性10名)に3つの異なる方法で台上からドロップ片脚着地を行ってもらい、大腿脛骨関節間力の脛骨長軸方向成分が最大になった時の地面反力(衝撃)と大腿脛骨関節間力の大きさと脛骨に対する方向を検証し、ACL損傷メカニズムとその予防の観点から考察を行った研究です。被験者は自分たちの好みのスタイルでの着地方法(SSL)、前重心でつま先から着地をするスタイル(LFL)、上体を起こして後ろ重心で踵から着地をするスタイル(URL)の3つのスタイルでドロップ片脚着地を行いました。三次元動作解析の結果、URLにおいては、最も大きな地面からの衝撃と最大脛骨大腿骨間力(どちらも体重の5倍以上の力)が最も早期(接地から0.037秒)に生じる結果となった。さらに、この接地から最大脛骨大腿骨間力が生じるまでの時間は膝を屈曲させる時間としては極端に短いため、結果として脛骨が前方にほとんど倒れず、地面反力が脛骨よりも前方に働くため、脛骨前方剪断力(体重の0.5倍)が最も生じやすい状態となった。しかし、LFLにおいては、地面からの衝撃が起きるまでの時間が最も長く(0.067秒)、その分膝を屈曲させる時間ができ、結果として脛骨の前方への傾きが大きくなるため、地面反力が脛骨を後方に押す方向で働き、逆に僅かな脛骨後方剪断力(体重0.1倍)が生じない結果となった。また、LFLでは地面からの衝撃も最大脛骨大腿骨間力の大きさ(どちらも体重の3.6倍程度)も最も小さい結果となった。

さらに、近年の死体による研究から、脛骨プラトーの後方傾斜が脛骨大腿骨間力の長軸成分を脛骨前方剪断力に変換させ、ACL損傷リスクを高めると考えられている。このことから、今回の実験データを使い、脛骨プラトーに15°の後方傾斜が存在すると仮定してURLのデータを計算しなおすと、脛骨プラトー後方傾斜が無い状態では体重の0.5倍程度だった前方剪断力が、15°の脛骨プラトー後方傾斜の存在により体重の1.75倍に増大する結果となった。この結果は、脛骨プラトーに大きな後方傾斜が存在するアスリートが、後ろ重心でしかも足関節で衝撃を吸収しない形で着地をすると、脛骨前方剪断力を著しく増大させ、結果としてACL損傷リスクも著しく高めてしまうことを示唆している。逆に、前重心で最大の衝撃を受けるときに膝が十分に曲がった状態にし、脛骨を前方に傾けた状態で衝撃を受け止めるような着地を行えば、ACL損傷リスクは軽減できることを示している。

 

JATO研究・教育委員会 下河内洋平

【第16回JATO 日本人ATC リレー形式紹介企画】

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【第2回JATOアカデミック情報アップデート企画】

みなさま いかがお過ごしでしょうか。さて、先月から毎月30日にJATO研究教育委員からアスレティックトレーナーにとって関心の高いアカデミックな情報を配信し、共有してまいります。

2回目の今回は、JATO研究・教育委員会 岸本康平氏にスポーツ選手の膝の前十字靭帯再建術に関する最新の論文をご紹介いただきました。

ぜひ、ご一読ください。

 

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Curran, M. T., et al. (2018). "Continued Improvements in Quadriceps Strength and Biomechanical Symmetry of the Knee After Postoperative Anterior Cruciate Ligament Reconstruction Rehabilitation: Is It Time to Reconsider the 6-Month Return-to-Activity Criteria?" J Athl Train 53(6): 535-544.

 

[原稿]

今回は前十字靭帯再建術に関する論文をご紹介します。この研究では、前十字靭帯再建術を受けた20名(女性12名、男性8名;平均年齢21.40±5.60歳)を対象に、競技復帰時と術後12ヶ月以上たった時点での膝伸展筋力、片足ジャンプ時の生体力学的機能評価、自己申告制機能評価を比較しています。結果として、競技復帰時においても、筋力、生体力学的機能ともに術側と健側には20%以上の非対称性があり、これらの非対称性は術後12ヶ月以上までで改善していきましたが、それでもなお多くの患者で10%以上の非対称性が残存しました。著者は、アメリカで標準的な6ヶ月の復帰基準のみにとらわれることなく、筋力や機能の非対称性を含めた多角的評価が必要であると述べています。また、現状のリハビリテーションパラダイムを見直し、研究に基づいたより厳密な復帰基準の設定が必要であると提言しています。このような非対称性の残存は再受傷や反対側の受傷につながることもあり、患者にとって大変不利益な結果になります。著者が提言した研究に基づく多角的な機能評価も大切ですが、受傷から復帰までに患者に最も長く関わるアスレティックトレーナーとして、数字に表れない評価も大切にし、万全な状態で復帰に繋げることが我々の存在意義ではないでしょうか。

 

[Abstract]

【目的】前十字靭帯再建術(ACLR)を受けた患者の競技復帰(RTA)時と術後12ヶ月以上での筋力と生体力学的機能を比較すること【対象】前十字靭帯再建術を受け競技復帰が出来た患者20名(女性12名、男性8名;平均年齢21.40±5.60歳)【方法】大腿四頭筋筋力の評価として、等尺性および等張性膝伸展筋力を測定した。生体力学的機能評価として、片足前方ジャンプ中の、矢状面での膝関節回旋の対称性、矢状面での膝関節回旋の変化、膝関節伸展モーメント、膝関節伸展モーメントの変化を測定した。また、International Documentation Committee Subjective Knee Evaluation Formを用いた自己申告制機能評価を行なった。

【結果】競技復帰時において、筋力、生体力学的機能ともに、80%以下の対称性を示した。等尺性筋力、等張性筋力、矢状面での膝関節回旋の変化、膝関節伸展モーメント、膝関節伸展モーメントの変化、自己申告制機能評価において、競技復帰時から術後12ヶ月以上で、改善がみられたが、復帰推奨基準(≧90%)を満たしたのはたった3例であった。【結論】前十字靭帯再建術後患者において、競技復帰時でも筋力面、機能面ともに非対称性を示した。また、これらの非対称性は、自己申告制機能評価とともに競技復帰後に改善がみられたが、術後12ヶ月以上においても、10%以上の非対称性が残存していた。

 

 

JATO研究・教育委員会 岸本康平

第15回JATO日本人ATCリレー形式紹介企画

暑い日々が続いておりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?さて、毎月15日にJATO会員の活躍をリレー形式紹介企画として、世界各国で活躍しているメンバーをFacebookHomepage (Blog)で紹介しています。
先月は大貫さんの中身が濃いインタビューでしたが、今月は大貫さんからご紹介頂きました石井さんになります。日本に帰国して間もない石井さんですが、グローバルに活躍されています。是非一読下さい!!

 

---何故ATCになろうと思ったのですか?---

 

アメリカでアスレティックトレーニングの勉強をしようかなと思ったのは高校生の時でした。中学・高校とサッカー部に所属していたのですが、怪我が多く、病院に行ったり治療院に行ったりする中で自然と「治療」に興味が起きたのが最初の理由だと思います。

 

そこから「じゃあスポーツとスポーツ医学が盛んなアメリカに行くか!」という比較的単純な流れで決断しました。静岡県の加藤学園暁秀高校という学校でバイリンガルプログラムという、英語を日常的に使う教育を受けていたので、渡米するのも比較的自然な流れでした。

 

渡米した最初の12年は自分が日本で思い描いていた「トレーナー像」とアメリカで活躍するアスレティックトレーナーとの差に強い違和感を感じていました。治療、リハビリ、運動指導に強い興味があった為、「もしかしたら自分がなりたいのはアスレティックトレーナーじゃ無いのかも」と思いはじめ、DODoctor of Osteopathic Medicine)やDPT(Doctor of Physical Therapy)に興味を持ちました。これらの職の方が自分のやりたい事ができるのでは?と思い、大学3年生位から大学卒業後はDOPTの学校に進学する事を考えていました。

 

しかしその後、大学での実習やインターンシップを通し、結局自分が興味のあることは大きな枠組みで考えると、人間の体、ヘルスケア、そしてサッカー・スポーツであり、職業や資格に固執する必要はないのでは無いかなと言う事に気づきました。

 

アスレティックトレーナーへの思いの紆余曲折はありましたが、「職業」よりも「何が出来るか」というもっと根本的な部分に着目してからは、自分の目指すヘルスケアが主流と違っていても本質を捉えているならば進んでいこうと感じたのを今でも覚えています。

 

---学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?---

 

印象に残っている事は沢山ありますが、学生時代の出来事とアスレティックトレーナーとして活動する中での出来事を1つずつシェアしたいと思います。

 

1つ目は大学1年生の時、実習先として配属されたTexas Christian Universityの野球部で、オフシーズントレーニング中に選手の1人が倒れた時のことです。意識もあるか無いかよく分からない状況に遭遇し、まだ大学1年生だった自分はオタオタしていましたが、その状況を冷静に対処するスーパーバイザーに感銘を受けたのと同時に、「アスレティックトレーナーが対処を間違えると人が死ぬ事があるかも知れないな」と初めて感じた瞬間でした。

 

2つ目はMLSのスポルティング・カンザスシティで働いていた時のことです。2014年シーズンからヘッドアスレティックトレーナーとして働くようになり、部署をリードする中で今までは考えなかった事を考える機会が増えました。部署にはどれくらいのスタッフが必要なのか?どの専門家やドクターと提携するのか?スタッフの育成はどうするのか?予算は?というトピックと対峙していく中で、ヘルスケアは一人でやれるものでは無いな、と改めて認識しました。「自分が解決できない問題は他の人が解決できれば良い」と言うと、人任せのように聞こえるかもしれませんが、今でも大切にしている価値観の一つです。ひとりでやるよりチームでやる方がケアする相手の為にもなります。

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---

 

今年2月に10年間所属したスポルティング・カンザスシティを辞め、現在は日本で14年ぶりの生活が始まりました。最低でも1年間は移行期間と捉えているので、今は集中しているプロジェクト毎に仕事内容や日々が変わります。

 

日本ではチーム所属ではなく、個人でクライアントに対して運動療法をメインにセッションをしたり、ヘルスケアやウェルネスに携わる人達、またはスポーツ現場でコーチ達が抱える問題を解決するためにコンサルティングをしたり、講師として所属するPostural Restoration Institute(PRI)のコースを日本で提供したりしています。

 

また、アメリカサッカー協会に男子サッカー代表のアスレティックトレーナーとしての仕事を頂いているので、代表チームが活動する期間はアメリカ代表チームに帯同しています。帯同時はヘッドアスレティックトレーナーとして、アシスタントやドクターと共に代表選手に対するケアをしたり、コーチと連携をとり選手状況に合わせて練習量や強度を調整したりしています。代表期間前は代表招集がかかる可能性のある選手の所属クラブに連絡をとり、選手それぞれの状況や招集期間中に継続して欲しいケアなどを確認します。また代表期間後は選手の所属チームに期間中の選手状況をレポートします。代表チームは選抜チームなので、スポルティングに所属していた時とはまた違った仕事内容であり、選手・チームとの関わり方となっています。

 

日本に移住したのですが、この半年は海外に出ている期間が長かったため、日本での活動は少しずつゆっくりと、という段階です。

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

仕事内容でも述べた様に、プロジェクト毎に1日の流れが決まる毎日です。日本にいない時もありますし、家から仕事ができる日もあります。ただ以前から「夕飯は家族揃って」というポリシーがあるので()、夕飯時には家にいます。家でできる仕事は家でやるというスタンスです。代表期間中は基本的に朝から晩まで、夜中の3時でも選手・スタッフになにかあったら出動です。

 

---石井さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---

 

凄いポテンシャルを秘めている団体、そしてプラットフォームだと思っています。NATAとの関係もそう思う理由の一つなのですが、なによりもアメリカでアスレティックトレーナーになった日本人は面白い人がいっぱいいます。()

 

母国の外に出るというメンタリティ、国内国外で色々な経験をしている人達、現場でバリバリな方や研究職につく方、視野がものすごく広い方、職人気質な方、様々な日本人アスレティックトレーナーに出会ってきましたし、これからもきっといろんな出会いがあるはずです。そんなアスレティックトレーナーの団体なのですごいポテンシャルがあると思っています。

 

今後、所属する人の能力を引き出すような団体、アスレティックトレーナーが必ず入りたいと思えるような団体、そんな組織に変わればな、と願っています。

 

---JATOに加入するメリットを教えて下さい---

 

以前JATO会員だった時は加入のメリットが何か正直わかりませんでした。日本に帰国したのを機に再入会したので、メリットはこれから把握したいと思います。また、メリットを作っていけるような団体になる様、関わっていければと思っています。

 

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

資格取得はひとつのマイルストーンに過ぎず、大事なのはその資格を取得して「何をするか」です。なので「自分は何をしたいのか」というビジョンを常にもってキャリアを積んでいって欲しいな、と思います。ビジョンがすぐクリアになる人もいれば、今は全然わからないという人もいると思います。キャリアの進み方もやり方も人それぞれ。最短距離走る人も、寄り道が多い人もいますが、楽しみながら進んでいって欲しいです。

 

 

石井さん、貴重なお話ありがとうございました。学生時代から様々な事を考えそれを実行に移し、現在も精力的に活動している姿本当に素晴らしいと思います。次回のインタビューは、先日JATOがリリースしました熱中症の記事を執筆して頂いた方を紹介頂きました。是非楽しみにお待ち下さい!!

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2019 WFATT World Congress 開催日・開催場所の決定

平素よりJATOの活動にご理解とご協力を賜り御礼申し上げます

5月にお知らせしましたように、World Federation of Athletic Training & Therapy(WFATT)コングレス・総会を日本にて開催します。


JATOでは現在、2019 WFATT World Congress 企画・運営委員会を立ち上げ、着々と準備を進めております
本日は、2019 WFATT World Congress の開催日時・場所が決定いたしましたので、お知らせいたします。

2019 WFATT World Congress

開催日:2019年5月11日(土)・12日(日)
開催場所:幕張メッセ

【WFATTとは?】
全米アスレティックトレーナーズ協会(National Athletic Trainers' Association)が各国に働きかけて出来たアスレティックトレーナー(AT)の国際機関であり、世界中のATの普及活動を行っています。世界37団体・機関がメンバーとして加盟しており、JATOは設立メンバーになります。そして、2年に1度、総会・コングレスを開催しており、2019年はJATOがホスト国に選ばれました。

さらなる詳細は今後、HPやFacebook、ツイッターなどで配信してまいります。

『一般社団法人ジャパン・アスレティックトレーナーズ機構』登記完了のお知らせ

平素よりJATOの活動に多大なご理解とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
77日(土)の一般社団法人ジャパン・アスレティックトレーナーズ機構設立総会及びジャパン・アスレティックトレーナーズ機構解散総会での議案が承認されまして、79日から一般社団法人ジャパン・アスレティックトレーナーズ機構設立に向けた登記手続きをしておりました。
83日(金)に無事に一般社団法人登記手続きが完了いたしましたことをご報告申し上げます。
一般財団法人ジャパン・アスレティックトレーナーズ機構は今後ともJATOの目的の実現に向けて活動してまいります。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

第1回JATOアカデミック情報アップデート企画

みなさま いかがお過ごしでしょうか。さて、今月から毎月30日にJATO研究教育委員からアスレティックトレーナーにとって関心の高いアカデミックな情報を配信し、共有してまいります。

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【第14回JATO 日本人ATC リレー形式紹介企画】

 盛夏の候 お変わりなくお過ごしでしょうかさて、毎月15日にJATO会員の活躍をリレー形式紹介企画として、世界各国で活躍しているメンバーをFacebookHomepage (Blog)で紹介しています。
先月は、既成概念にとらわれない高谷温子さんのインタビューでしたが、今月は高谷さんからご紹介頂きました大貫崇さんになります。コーディネーターとして日本でのアスレティックトレーナーの地位向上に繋がる活動されている大貫さんのインタビュー是非お楽しみ下さい!!

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JATO臨時総会(法人設立総会及び解散総会)開催いたしました

一般社団法人ジャパン・アスレティックトレーナーズ機構へ生まれ変わるために・・・

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【第13回JATO 日本人ATCリレー形式紹介企画】

今年もまた梅雨の季節がやってまいりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?さて、毎月15日にJATO会員の活躍をリレー形式紹介企画として、世界各国で活躍しているメンバーをFacebookHomepage (Blog)で紹介しています。
先月は、情熱的な山口さんのインタビューでしたが、今月は山口さんからご紹介頂きました高谷さんになります。アスレティックトレーナーとして様々な事に精力的に活動されている高谷さんのインタビュー是非お楽しみ下さい!!

 

---何故ATCになろうと思ったのですか?---

 

慶應義塾大学アメリカンフットボール部で学生トレーナーとして4年間活動をしていくなかで、多くのATCの先輩方に出会い、助けて頂いたことで、ATCになりたい、プロのアスレティックトレーナーになりたいと憧れたのが一番のきっかけです。

 

入部当時のアメフト部はトレーナーサポート体制がほとんど整っていなく、学生がどう頑張っても現場で対応するには限界があり、どうしていいかわからない、ということの毎日でした。環境情報学部に在籍しながら、他の学部で学生トレーナー活動に役立ちそうな授業を受講してみたり、選手の治療やトレーニングに一緒について行かせてもらったり、ATCの方々にお会いしては質問したり助けを求めたり。とにかく学べる所へ足を運んでいるうちに、もっと出来ること、やるべきことがあるはずでは?と自ずとATCの役割に興味をもっていったのだと思います。

 

日常的に起こる怪我への対応、救急処置、テーピングやリスク管理、トレーニングやリハビリ、医師や専門家のサポートスタッフとの連携など、当時の環境下では学べなかったことを、アメリカで実習を積みながら勉強し、経験を積みたい、絶対にATCになると大学2年生の時に夢みていたのを今でも覚えています。

 

---学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?---

 

様々な怪我の対応やサポート、選手が復帰できたときやチームが勝利した時の喜びなどを挙げたらきりがないのですが、一番印象にのこっていることは、ATCとして「連携をする」「連携ができている」ということを目の当たりにした瞬間です。

 

ひとつは、Athletes’ Performance(現EXOS)でのパフォーマンススペシャリストとしてのインターンシップです。APの素晴らしい施設はもちろん、様々な専門家が連携して選手をサポートしているシステム、トレーニングとセラピーが同じフロアにあり、コーチとセラピストがいつでもコミュニケーションをとれる環境がとても衝撃的で、当時(2008)の私にとっては夢のような場所でした。

 

当時のDirector of Performance TherapyAnna Hartmanさんは選手やコーチからの信頼がとても厚く、「Annaに見てもらったら動きが良くなるし、問題が解決するんだよ」といわれるような存在で、コーチが担当しているアスリートがトレーニングにおいて何か動き方が悪かったり、何か疑問があったらAnnaを頼りにして相談に来ていました。

 

何をしているかとても興味深く、空いている時間を見つけては、ひたすらAnnaの傍でセラピーやコーチとのやりとりを見学させてもらっていました。「マジックみたいだけど、マジックじゃないんだよ」といいながら、質問のたびに私でもわかるような英語で嫌な顔ひとつせずに説明してくれたことに感動して、私もAnnaのような人になりたいと思い、パフォーマンスセラピストを目指しました。

 

その年にUndergraduateを卒業し、ATCとなって、それから3年間はGraduate Assistantとしてアメリカの大学で働きましたが、様々な局面にたたされても「連携をすること」を大切にしながらATCとしての経験を積むことができました。

 

Athletes’ PerformanceAnna Hartmanさん, そしてLuke Richesonさんや咲花正弥さんというコーチとの出会い、そしてTCUの陸上チームでアシスタントATをされいていた谷澤順子さんがコーチやサポートスタッフと連携をしながら陸上のアスリートをサポートされている姿を傍で学べたからこそ、そしてその後APとの繋がりから中京大学でパフォーマンスセラピストとしての仕事を経てきたからこそ、今こうしてパフォーマンススペシャリストとパフォーマンスコーチの間をとったような形を目指してこられていると感じています。

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---

 

現在の仕事の内容は、簡単に言えば、「動きと感覚を引き出して、動きやすい身体づくり」をするサポートです。

 

肩書きとして、①パフォーマンスセラピスト、またパフォーマンスコーチとしてチーム・アスリートのサポート、②GRIT NATIONというワークアウトスタジオでのコーチ育成とプロジェクトの監修、③「MORACTテクニック」という筋膜(ファッシア)リリースのセミナーのプロジェクトチームの一員として、コンテンツ作成と講師を担当しています。すべての仕事において鍵になるのは、MindsetMovement。「気づき」を与えることを主軸ににしながら、コーチとセラピストの役割を足して二で割ったような役割を、今ある環境で形にしようとしています。

 

アスリートのサポートを行う際には、選手一人ひとりが、どのように動きを捉え、それが身体や動きに現れているかを評価し、動作改善のサポートを行っています。とくに、ウエイトトレーニングの中で良い感覚で力を発揮し、その感覚をスキル練習での動きに繋げるための土台づくりのサポートが私の大きな役割です。そのため、練習やトレーニング、試合に帯同して動きをみたり、ウエイトリフティングのコーチやスキルコーチとコミュニケーションをとり、動きと感覚のすり合わせを行う時間を大切にしています。

 

ショートトラックスピードスケートや陸上競技のアスリートのサポートを軸にしながらも、年齢を問わずジュニアから高齢の方まで、一般の方の動作改善やパーソナルトレーニングにも携わり「動くことの楽しさ」を提供することにも力を入れています。その要素をコーチ育成に活用しながら、「グループワークアウト」として形にして提供しているのがGRIT NATIONです。動作不全、パフォーマンスのギャップをどう埋めるか?という課題に対し、既成概念にとらわれずに、仲間と一緒に様々なことに挑戦しています。

 

MORACTテクニックのプロジェクトにおいては、Fascia(ファッシア)、いわゆる“筋膜”の現時点での正しい情報の探求と普及と、日本オリジナルのツールと「評価とエクササイズ」を掛け合わせることで、動きやすい身体と動きへ繋げていくためのコンテンツとセミナー展開が大きな役割です。様々なバックグラウンドをもった医療従事者の方や治療家さんとの繋がりを広げ、より多くの人が“動けることが楽しい”と思って生きて行けるよう、MORACTとの出会いによって、「職人さん」「治療家さん」「患者さん」すべての人の生活を豊かにできるよう、プロジェクトメンバーと一緒に日々挑戦しています。

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

上記の3つの仕事内容で一日の流れは大きく変わりますが、かなり流動的です。

GRIT NATIONにいる週の前半は、午前中は早くて朝6時からパーソナルトレーニング・コンディショニングが始まり、合間の時間に打ち合わせやアイディアを形にするという作業を行っています。午後はアスリートのパーソナルトレーニングを入れたり、グループワークアウトのシフトに入っている18-22時はインストラクターをしつつ、若手コーチの現場育成をしています。

 

ショートトラックチーム帯同サポートの時は、1日半(または帯同期間)の中で、氷上練習、陸上トレーニング、ウエイトトレーニング、私が担当するムーブメントセッションの時間に合わせて動くので、かなり流動的にはなります。「動きと感覚を引き出して、動きやすい身体づくり」から「思い描いている動き」ができるようにすることを優先にし、スタッフと連携をしながらパフォーマンス向上のサポートをしています。陸上選手の帯同サポートも同様に、コーチ陣との連携を大切にしながら、身体の整え方や動きの捉え方のMindsetへと繋げるようにしています。

 

---高谷さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?

 

ポジティブなパワーで溢れていて、「誰かの役に立ちたい」という思いで繋がっている仲間がたくさんいる場だと思っています。「自分らしさとは何?」と向き合わせてくれるし、そこに行けば自分らしくなれるし、そんな存在です。実際に、仕事や働き方で悩んで岐路に立った時や、自分らしさを失そうになった時にJATOのシンポジウムに行って、たくさんのATCの方々とお話をすることで一歩前に進めました。

 

---JATOに加入するメリットを教えて下さい---

 

人との繋がりやネットワークが広がることが一番のメリットだと思います。

また、ATCとしてどのように社会に貢献できるか、アスレティックトレーナーの存在価値をあげ社会に認知してもらえるか、日本のスポーツ現場や健康産業をどう変えられるか…一人ではなかなか解決できないことを、JATOの一員として何ができるかを考えさせられ、いつも刺激をもらっています。

 

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

Your limitations are few, your potential is vast.

これは、私が今でも一番大切にしている言葉で、Athletes’ PerformanceのインターンシップでいつもパフォーマンスコーチのLuke Richesonが私にかけてくれた言葉です。可能性は無限大、どんなに大きな壁があったとしても、信念や情熱を持って、しっかり道筋をたてて夢や目標に向かえば、たとえ軌道修正をしたとしても、かならず夢は叶えられます。何があっても自分で自分の可能性を狭めてはいけないし、常にあきらめずに挑戦し続けてください!

 

 

高谷さん、貴重なお話ありがとうございました。大学時代からATCになる事を夢見て、それを叶え、そして現在も自身の目標に向かいひたむきに努力をされている姿、本当に素晴らしいと思います。次回のインタビューは、現在医療従事者界で話題のトピックを中心に活動をされている方を紹介頂きました。是非楽しみにお待ち下さい!!

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The 69th annual NATA Clinical Symposia & AT Expo & JATO Receptionについて

平素より大変お世話になっております。

今年度もルイジアナ州ニューオーリンズにて開催されるThe 69th annual NATA Clinical Symposia & AT ExpoにてJATO Receptionを開催をします。

この機会を利用し、交流を深めて頂けたら幸いです。
会員でない方もご参加頂けますのでお誘いの上ご参加ください。

またReceptionの前にJATO Student Seminarも開催します。
学生会員の皆様、是非この機会を活用ください。
こちらも会員以外の方ももご参加いただけます。

内容につきましては下記をご確認ください。

【JATO Student Seminar&Reception】

日時:2018年6月28日(木)

◎Student Seminar :18:00-19:00

講師:
近藤 朗 先生  Pima Community College
「 アメリカでの雇用者側から見た外国人ATCの現状、ビザなどの壁 」

上松 大輔 先生   JATO会長
「JATOと日本国内でのATCの活動について」
 
◎JATO Reception :19:00-21:00

場所:※ Student SeminarもReceptionも会場は同じとなります。
Hilton New Orleans Riverside
2 Poydras St.New Orleans, LA 70130
http://www3.hilton.com/en/hotels/louisiana/hilton-new-orleans-riverside-MSYNHHH/maps-directions/index.html

部屋:Grand Salon B

** Student Seminar & Receptionでのお手伝いへのお願い**
Student Seminar & Reception開催にあたり、ボランティアでお手伝い
いただける方を数名募集しております。
会場のセットアップや受付などが主な内容となります。
お手伝いいただける方がおりましたら、JATO事務局 辻(‭info@jato-trainer.org‬)までご連絡お願いいたします。

【第12回JATO 日本人ATCリレー形式紹介企画】

 

肌寒い日から一気に気温が上がって初夏を感じております。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。さて、毎月15日にJATO会員の活躍をリレー形式紹介企画として、世界各国で活躍しているメンバーをFacebookHomepage (Blog)で紹介しています。
先月は、幅広く活動されている一原さんのインタビューでしたが、今月は一原さんからご紹介頂きました山口大輔さんになります。
NBASan Antonio Spursでもアスレティックトレーナーとして長年活躍された山口大輔さんのインタビュー是非お楽しみ下さい!!

 

---アスレティックトレーナー(ATC)になろうとしたきっかけを教えて下さい---

 

バスケットボールが好きで、中学生の時からNBAに夢中になった事が根本にあるかもしれません。そして、中学生3年の時にバスケットボールと文化の交流の目的でニューヨークから同年代の子たち20名くらい(?)が自分の中学校に1週間ほど来てくれました。その時に、自分の家にその中の2名が滞在してくれた事も大きかったです。当時できるとは思わなかった英語でのコミュニケーションを体験し、アメリカに行きたいという想いが強くなりました。『バスケットボールに携わった仕事がしたい』というのと『英語を喋りたい』という想いからアメリカ留学の決断に至りました。あとは、スポーツの現場で働きたかった事、悪い動作を変えることで選手のサポートができるようになりたかった事でATCの道を選びました。ストレングスコーチという手段もあったのかもしれませんが、多分性格的、体力的にそちらの道は性に合わないという気もしていました(笑)。

 

---アメリカでの学生トレーナー時代に苦労したことや大変だった(または、よかったこと、嬉しかった)ことはありますか?---

 

初めの2年間は特に文化や言語に慣れることに苦労しました。インターナショナル同士の会話は互いに似た境遇にいる者同士だったので、楽しかったし不便は感じませんでした。しかし、現場でのアメリカ人のやりとりには全くついて行けず、遠慮がちだった事もあり周りから“できない奴という感じで強く当たられていたのも覚えています。でも、そういった場に強制的に(自分で選んだ道ですが、カリキュラムとして。)入れさせてもらえていたお陰で、環境に慣れ、コミュニケーションを取れるようになったと思います。結局そう言った経験から文化を学び、コミュニケーション能力をつけた事で友人が増え、好きなスポーツを一緒にしたり、お酒を飲んだり、沢山の良い思い出を作る事ができました。また、僕が通ったIndiana State UniversityISU)は、どんな技術や知識よりも「プロフェッショナリズム」を大切にする大学だったので、「自由の国アメリカ」というラフなイメージを持って飛び込んで行った自分にとって、最初は息苦しいほど身だしなみや態度について教育を受けました。『アスレティックトレーナーって面白くない世界かも』と思った事が何度もありましたが、学生インターンとして外の世界に出た時に、そのプロフェッショナルリズムが現場のATCからの自分の評価を高めてくれたと感じました。ISUを出た後、自分自身は何事においてもやはりラフさが出てしまいますが、根底にプロフェッショナルとして働く事がどういう事か理解できているお陰で今もATCとして仕事を続けられているのだと思います。

 

 ---アメリカでのアスレティックトレーナー(ATC)として、印象に残っている出来事がありましたら、教えてください---

 

色々とありますが・・・敢えて挙げるとすれば、自分がフルタイムATCとして仕事始めて最初の山場となったシーズン前のチームのフィジカルチェック(健康診断:以下フィジカル)での大失敗かもしれません。

 

当時NBA Development LeagueNBAのマイナーリーグ)のAustin Torosというチームで自分はヘッドアスレティックトレーナーの肩書きを頂いていた上で、用具係、トラベルコーディネーター、ストレングスコーチ、そして選手が寝泊まりするアパートのコーディネーターとしての役割も担っていました。バスケットボールのマイナーリーグではチームに参加する選手がシーズン前1週間ほどに決まる事もあり、全ての準備に僕はあたふた。しかも前任のアスレティックトレーナーだった人は何も引継ぎの情報を残してくれず(ちょうどリーグの変革期にもあった事でNBASan Antonio SpursというチームがTorosを買収した直後だったのもあったと思います)、全て一からの作業となっていました。

 

リーグからはフィジカルにおいて行わなくてはいけない最低限の検査内容が定められており、その中に心電図が必須とされていました。Torosが結成されて以来チームを見てくれていた病院とマネジャーの方にフィジカル当日の話をすると「そんな事今まで何度もやってお手の物。大丈夫よ。」と頼もしい返事。どうにか選手全員の飛行機の手配を済ませ、フィジカル翌日から始まる練習のための道具も揃えて準備は終了。

 

そしてフィジカル当日。アパートにかかる費用の都合上チームは選手をフィジカル当日にしか連れてこられなかった事、フィジカルができる時間帯が病院の都合で2時間しか取れなかった事で僕はそれぞれ検査が行われる部屋に選手を連れて行くのに精一杯。予定の2時間を過ぎてはしまいましたが、病院にいたスタッフの手伝いもあり、なんとか選手全員の検査も終了。選手陣をアパートまで送り、医師、スタッフと検査書類が揃っていることを確認した後、御礼を言ってほっと一息。時計を見ると21時を回っていました。

 

リーグに書類を送って翌日朝からの練習に備えようとしたところで問題発覚!

心エコー図の書類はあるが、心電図の書類がどこにも無い!まさかEchocardiogram(心エコー図)とEKG(Electrocardiogram:心電図)を間違えたのでは?!

 

慌てて確認を取るとその通り〜。

もう病院は閉まっている。リーグ責任者に問い合わせてもそれでは練習はさせられないとの返事!

雇われて早々にクビを覚悟しました。冷や汗が出た出た。『そのまま知らなかった事にして翌日普通に練習やってもらおうか』というアイデアが何度も頭の中を過ぎりました・・・。

長い葛藤の後(実際の時間としては5分も無いかも?)、覚悟をして当時のチームのGM(僕を雇うと決めた人物)に連絡をしました。

 

するとGMは、

「よく正直に話してくれた。大変だったと思うが、ヘッドコーチとは話したのか。彼と話をして今やれる次のステップを考えればいい。大丈夫、なんとかなるよ。」というお言葉!

 

そしてヘッドコーチに連絡をすると、

「そうか、大変だったな。過ぎた事は仕方ない。これはDiceという人間が試練をどう乗り越えるかというテストだ。せっかくの練習の時間を失う事はコーチとして非常に辛い事だ。だから明日の午後には練習をしたいと思う。どうにかしてDiceの力で午前中に必要な試験を終わらせられるよう手配できるか?君なら絶対大丈夫。頼むぞ。」

 

心を震わされました。

そんな二人の言葉と、病院の医師、スタッフの助けのお陰で翌日午前にフィジカルを無事終え、午後からチームの初練習を行える事になりました。

 

「何事も人に任せてはダメ。全ての責任は自分にあり。」と心に刻む事ができた大失敗でした。それがあったお陰でその後の困難も乗り越えて来れたのだと思います。

 

ちなみに、当時のGMは現在NBANew Orleans PelicansGMとして、ヘッドコーチはUtah Jazzのヘッドコーチとして活躍しています。素晴らしい方々と一緒にいられた運命に感謝!!!

 

 

---帰国後から現在の仕事に至るまでの過程を教えてください。(就職活動?の苦労話など)---

 

帰国が決まってから1年は仕事をせずに受けたかったセミナーを沢山受けて勉強に時間を費やしました。日本で何ができるかわからなかったので、アメリカで使っていた評価ソフトを日本に持ってきてビジネスにするか、どうしようか考えていました。ただ、そのビジネスも日本に持ってこられるか雲行きが怪しくなり、どうしようか考えていたところ大学時代の知人のツテで、以前から話を聞いて見たかった室伏広治さんと会える機会をもらいました。会ってみると、タイミングよく彼がアスレティックトレーナーを探しているという事で現在の大学のポジションに就かせていただく流れとなりました。

 

苦労話、ではないですね(笑)。

僕は運が良いんです!

 

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---

 

アスリートへの傷害予防とパフォーマンス向上を目的としたトレーニング指導をする傍で室伏広治さんと一緒に彼の研究課題のまとめと実験を行なっています。

 

時間のある時にはバスケットボールの小中高生を中心としたクリニック(研修会)での指導も行っています。

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

基本的に平日勤務。その日によりますがアスリートのトレーニング指導が大体合計で4−5時間。後は研究のための文献を読んだり実験をしたり、ミーティングをしたり、という感じです。

 

---山口さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---

 

似たような経験を積み、同じような文化的背景をシェアできる仲間達と繋がれる場だと思います。自分の仕事に熱意があって、時にアツすぎるくらいかもしれないけど、それ以外の事も大切にできる人達が沢山いる場。僕にとって遠慮しすぎずに入っていける心地の良い場所。

 

---JATOに加入するメリットを教えて下さい---

 

“加入する”メリットはあるのかどうか、正直わかりません。でも、そんなJATOと、日本のスポーツ現場の状況をどうにか変えようとする仲間達がいるのを見て、アスレティックトレーナーを知ってもらうために、トレーナーの輪を広げるために、日本の子供達の将来のために、できる事は何かあるかと考えさせられている自分がいつもいます。形にして見えるメリットはまだ無いのかもしれません。でもATCとして良い刺激をもらえる場所だと思います。

 

 

---これからATCを取得してアスレティックトレーナーを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

僕らは今インターネットやSNSにより様々な情報をどこでも容易に得られる便利な世の中にいますが、そのせいか、人の良さが形に見える「できる事」「知っている事」で以前以上に判断されるようになっている気がします。もちろん、専門職である僕らの分野において「知識」を持つことは必要ですし、それ自体が技量を手っ取り早く測れるツールでもある思います。でも本当に大切なのは形に現れにくい「人間力」だと僕は信じています。

 

アスレティックトレーナーの魅力は何と言ってもアスリートやクライエント、患者さんたちと直接コミュニケーションをとって身体のケアについてのプランニングができる事です。そこに必要なのは知識以上にその相手と「繋がる」事。十人十色と言うように、世の中にはそれぞれ違うバックグラウンドを持った人々がいて、そのような人々と繋がるためには豊かな人間性を持つ必要があります。

 

自分の興味のある事、好きな事、楽しい事を大切にして、勉強のみならず色々な事を経験して見てください。僕は日本に帰ってきて、知識だけのためなら日本にいてもアスレティックトレーナーとしての学びは十分にできる環境があると感じています。でもアメリカで揉まれる事で学んだ語学や文化のおかげで人間としての幅広さを身につける事ができたと自負しています。その人間力こそが、他人には無い僕自身の武器だと思っていますし、日本のATCの持つ強みとなり得るのでは無いかと考えています。

 

鍵は「楽しむこと」にあり、です!

 

山口さん、アメリカで学んだプロフェッショナリズムと大失敗から学んだ貴重な経験を包み隠さず、お話していただき誠にありがとうございました。彼から溢れ出す人間性を感じました。来月は、山口さんが「天真爛漫だけど芯はブレない」方という女性アスレティックトレーナーのインタビューになります。是非楽しみにお待ち下さい!!

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2019年WFATTコングレス・総会のお知らせ

本日は皆様へ重要なご報告がございます。

この度、2019年に開催されるWorld Federation of Athletic Training & Therapy(WFATT)のコングレス・総会のホスト国として立候補し、承認されました。

JATOはWFATTの設立メンバーとして2001年より加盟して参りました。2020東京オリンピック・パラリンピックを目前に控える2019年の本イベントの開催は、"国内外のスポーツ医科学関連団体と協力し、我が国及びアジアにおけるアスレティックトレーニングの発展、普及に努める"というJATOのミッションにも適っていることから、理事会内での慎重な議論を経てこのような決定に至った次第です。

今後も詳細が決まり次第JATO Facebookページ、ツイッター、そしてホームページにて報告をさせて頂きます。

JATOツイッターアカウント: @JATO_ATC

是非フォローお願い致します。

【WFATTとは?】

全米アスレティックトレーナーズ協会(National Athletic Trainers' Association)が各国に働きかけて出来たアスレティックトレーナー(AT)の国際機関であり、世界中のATの普及活動を行っています。世界37団体・機関がメンバーとして加盟しており、JATOは設立メンバーになります。そして、2年に1度、総会・コングレスを開催しており、2019年はJATOがホスト国に選ばれました。

2018年度賛助会員紹介第3弾~Bカテゴリー~

皆さん、お元気でしょうか?

 

JATOでは、活動を支援して頂ける賛助会員を3つのカテゴリー(Sカテゴリー、Aカテゴリー、Bカテゴリー)に分けて募集をしております。

 

そこで、今回は“Bカテゴリー”についての詳細、そして協賛して頂いております9社のご紹介をさせて頂きたいと思います。

 

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① JATO賛助会員について

 

対象:本会の目的、趣旨に賛同し、援助するアスレティックトレーニング関連用品・サービスを扱う企業

 

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② 賛助会員B 年会費&特典

 

年会費 50,000


特典:

1.      当機構ウェブサイトリンクページへの社名・ロゴ掲載、リンク

2.      JATO より会員向けに御社商品宣伝をメール配信(年 2)

3.      JATOシンポジウムまたはセミナー参加者配布物への協賛社ロゴの掲載

4.      JATOシンポジウムまたはセミナー参加者へ広告等の配布

 

 

③ 賛助会員申し込み方法

 

以下URLを参照下さい。

https://www.jato-trainer.org/%E8%B3%9B%E5%8A%A9%E4%BC%9A%E5%93%A1-our-sponsors/%E8%B3%9B%E5%8A%A9%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86%E8%A6%81%E9%A0%85/

 

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    2018年賛助会員B企業紹介(順不同)

 

1.  株式会社R-body project

 

事業内容: スポーツ、健康施設の経営及び運営、スポーツ、健康施設の経営、運営及び開発に関するコンサルティング業務 など

URL: https://r-body.com

 

2.  株式会社タケコ―

 

事業内容: 衛生製品の企画販売 (スポーツウェア、スポーツ用具などの除菌・消臭製品、手指足用除菌・消臭ジェル)

URL: http://takeko.co.jp/

 

3.  株式会社リーチ

 

事業内容: アスレティックトレーナーに知識や技術だけでなく在り方も含めワークショップやセミナーを提供すると共に健康づくりに関するプログラム開発を行う

URL: http://www.reach4d.jp/index.htm

 

4.  酒井医療株式会社

 

事業内容: パワーリハビリテーション、入浴装置、メディカルリハビリテーション

URL: http://www.sakaimed.co.jp/

 

5.  NCN米国大学機構

 

事業内容: アメリカの大学への進学・留学

URL: http://www.ncn.ac/

 

6.  一般社団法人日本かしこめし協会

 

事業内容: かしこく生きる健康ライフスタイル啓蒙活動、ネットワーク作り など

URL: http://kashikomeshi.com/

 

7.  特定非営利活動法人日本トレーニング指導者協会(JATI)

 

事業内容: 科学的根拠に基づいた質の高いトレーニング指導ができる人材育成を目的とした資格の発行、管理、またそれらに関連する事業

URL: https://jati.jp/

 

8.  株式会社KTAJ (タチリュウコンディショニングジム)

 

事業内容: パーソナルトレーニング、トレーナー派遣スポーツチームサポート など

URL: http://tachiryugym.com

 

9.  株式会社サンクト・ジャパン

 

事業内容:スポーツ機器の販売、スポーツ用品卸小売業

URL: https://www.sanct-japan.co.jp

 

 

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ATO Japanese ATC Interview Series Vol.11

---Why did you decide to be an Athletic Trainer?---

 I was considering Athletic Training as my occupation after working as an athletic training student for the American football team at Waseda University for four years. Working under the supervision of Jiro Shikakura, ATC influenced my dream of being an Athletic Trainer. Also, I was concerned that our society was not safe enough for young athletes. In my senior year of college, I started wondering how we could improve this situation. I researched and found that Athletic Training education in the United States focused on emergency skills and injury prevention, so I decided to study there. Delivering athletic training service where it was not provided became one of my career goals.

 

---Tell us any of your memorable experiences at school or work---

 During my intern and as a Certified Athletic Trainer, I was lucky enough to work with and learn from Athletic Trainers who have over 25 years of experience. Sometimes Athletic Trainers are judged by the reputation of their employers or techniques they have. I believe their attentiveness when treating patients and work ethics built over their careers have more of an impact on my working philosophy. Now that I supervise Athletic Training students at a college, I always ask myself, "What would they do if they were in this situation?"

 

---What is your current job?---

I am a member of a Non-profit organization, Sports Safety Japan, and promote safe administration in sports, which is one of the reasons why I wanted to be an Athletic Trainer. This is my life's work. I also run my own business, "ALIGNE", and work in a variety of fields using my Athletic Training background. I am always seeking out new fields for Athletic Trainers, not only in a sports setting. In my practice, I support the American football team at Waseda University and the Men's Lacrosse team at Musashi University as an Athletic Trainer. I also work at Yokohama Baseball Osteopathic Clinic to prevent young baseball players from serious elbow injuries. I also coordinate an internship program relating to sports and offer a support program for those who want to study Athletic Training in the U.S. A program on improving personal health is another service I offer with my business outside of the sporting field as an Athletic Trainer/Health Management Advisor.

 

---How is your schedule on an ordinary working day?---

 Since my locations vary, I see different people every day. Basically, I am on the field on weekends, and every day other than that my schedule varies.

 

---What do you think about JATO?---

I believe JATO is a great organization which has common goals in promoting Athletic Training in Japan and connecting with those in the field in other countries.

 

---What do you think the benefit of being a member of JATO is?---

Having opportunities to communicate with other ATCs who are working both in Japan and abroad is one. Also, you can see different places of work, ethics, and styles, which may inspire your future practice as an Athletic Trainer.

 

---Please leave a message for future Athletic Trainers---

If you have an interest in this work, be honest with yourself. Try to make your choice the best than spending the time to look for the best.

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第11回JATO日本人ATCリレー形式紹介企画

春の日差しが心地よく感じられる日々が続いておりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。さて、毎月15日にJATO会員の活躍をリレー形式紹介企画として、世界各国で活躍しているメンバーをFacebookHomepage (Blog)で紹介しています。
先月は、知的な吉田さんのインタビューでしたが、今月は吉田さんからご紹介頂きました一原さんになります。アスレティックトレーナーとして様々な事にパワフルに活動されている一原さんのインタビュー是非お楽しみ下さい!!

 

---何故ATCになろうと思ったのですか?---

 

早稲田大学米式蹴球部で学生トレーナーとして四年間活動した後に、自分にとって職業としてアスレティックトレーナーを選ぶかどうかを判断しようと思っていました。鹿倉二郎ATCの下で活動させて頂いたことがATCへの憧れに繋がったのは事実ですし、大学四年生で真剣に進路を考え始めた際に日本の高校生以下のスポーツ現場が未だ安全にスポーツを行える環境ではない事に危機感を持ち、どうすればそういった環境を変えられるのだろうと思い始めました。そして、色々と調べたところアメリカのアスレティックトレーナー教育では緊急時対応や怪我の予防に対して重きを置いていると知り、アメリカで学ぶ事を決めました。手が届いてない場所に当たり前に存在するべき環境を整えることがATCとして実現したい私の夢になりました。

 

---学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?---

 

学生時代と社会人として働いた場所全てで、幸運にも25年から30年のキャリアを持つアスレティックトレーナー達に学び、共に仕事をさせて頂く機会に恵まれたことです。時に働いている競技のレベルや臨床で行っているアプローチのスキルレベルでアスレティックトレーナーが評価されてしまうこともありますが、私はそれ以上に長年のキャリアの中で彼らにしか見えない部分やWork Ethicを肌で感じたことが今自分の働き方にも大きな影響を与えています。大学スポーツの現場で学生トレーナー育成に携わる中でも『こんな時彼らならどうするかな?』と考えながら活動をしています。

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---

 

ATCを目指した理由でもあるスポーツ現場の安全管理体制の啓蒙を行なっているNPO法人スポーツセーフティージャパンに所属をし、活動しています。私のライフワークです。そして、個人ではALIGNE代表として様々なフィールドでアスレティックトレーナーのバックグラウンドを生かして働いています。アスレティックトレーナーが活躍できる場をスポーツ現場だけでなく、様々な分野で新たな働き方ができないかを模索しています。現場の仕事としては早稲田大学米式蹴球部、武蔵大学ラクロス部をサポート。ユース世代の野球選手に対しては横浜ベースボール整骨院の投球外来で投球指導もしています。また、スポーツ関連海外研修プログラムの企画と実施、アスレティックトレーナーとしてアメリカで学びたい方に対しての留学サポートプログラムも行なっています。スポーツ以外でも企業の健康経営事業へアスレティックトレーナー/健康経営アドバイザーの立場でプログラム作成から実施を行い、従業員に対するQOLの向上にも携わっています。

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

仕事内容でも述べましたが、様々な環境で仕事をしているので日々関わる方や仕事をする場所も変わります。基本的には週末に現場でのチームサポートを中心に行う以外は流動的なスケジュールです。

 

---一原さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---

 

『国外との繋がりを意識した中での日本』のアスレティックトレーニングを普及させていくために、同じマインドを持った方々で大きな動きを出していける集団だと思います。

 

---JATOに加入するメリットを教えて下さい---

 

JATOに加入するメリットとしては、国内外で活動するATCとの繋がりを作る場を持つことができること。また、会員の方々の活躍する様々なフィールドを見ることでどのように自分自身がアスレティックトレーナーとして活動していくかを考える参考になると思います。

 

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

とにかくやりたいことがあれば、『やりたい、興味がある』というその気持ちに正直にまずは行動してみてください。どの道に進むのが正解なのかを悩むよりも、自分がその時点で選んだ道を自分の力で正解にする、そんな心持ちで突き進んでください。

 

一原さん、お忙しい中時間を割いて頂き誠にありがとうございました。アスレティックトレーナーを軸に、様々な分野で活躍されており、今後のATCとしての新たな働き方の方向性を見せて頂きました。来月は、一原さんの“兄貴的な存在”で、JATOのセミナーにも登壇頂いている方のインタビューになります。是非楽しみにお待ち下さい!!

 

 

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2018年度賛助会員紹介第2弾~Aカテゴリー~

皆さん、お元気でしょうか?

 

JATOでは、活動を支援して頂ける賛助会員を3つのカテゴリー(Sカテゴリー、Aカテゴリー、Bカテゴリー)に分けて募集をしております。

 

そこで、今回は“Aカテゴリー”についての詳細、そして協賛して頂いております7社のご紹介をさせて頂きたいと思います。

 

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① JATO賛助会員について

 

対象:本会の目的、趣旨に賛同し、援助するアスレティックトレーニング関連用品・サービスを扱う企業

 

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② 賛助会員A年会費&特典

 

年会費 100,000

 

特典:

1.  当機構ウェブサイトトップページへの社名・ロゴ掲載、リンク

2.  JATOより会員向けに御社商品宣伝をメール配信(4)

3.  JATOの開催するNATA総会でのレセプション参加

4.  JATOシンポジウムまたはセミナー会場内の展示ブース設置 1

5.  JATOシンポジウムまたはセミナー参加者配布物への協賛社ロゴの掲載

6.  JATOシンポジウムまたはセミナー参加者へ広告等の配布

7.  JATOシンポジウム懇親会へのご招待(3名様まで)

 

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③ 2018年賛助会員A企業紹介(順不同)

 

1.  J-Workout株式会社

 

事業内容: 日本初の脊椎損傷者専門トレーニングジム

URL: http://j-workout.com/

 

2.  ミューラージャパン株式会社

 

事業内容: Mueller Sports Medicine 社製テーピング用品、サポーターなどのスポーツケア®製品の製造・輸入・販売 など

URL: http://www.muellerjapan.com/

 

3.  グラストンテクニックジャパン株式会社

 

事業内容: 筋膜スリックテクニックの施術及び施術者の育成・普及 など

URL: http://www.fasciaslick.com/

 

4.  有限会社トライ・ワークス

 

事業内容: スポーツチームでのトレーナー業務、海外研修ツアーの企画・実施、専門学校での講義業務、など

URL: http://www.tryworks.co.jp/

 

5.  株式会社ムトーエンタープライズ

 

事業内容: スポーツ用品、運動補助品(テーピングテープ・サポーター等) の輸入・製造ならびに販売 など

URL: http://www.mutoh-ent.co.jp/

 

6.  株式会社エヌディエス

 

事業内容: 施設運営、トレーナー出向、企業・団体等との提携、販売、育成・研修事業、イベント・講師業など

URL: http://nds-training.jp

 

7.  特定非営利活動法人スポーツセーフティジャパン

 

事業内容: スポーツセーフティ(プログラム提供、ライセンス発行), スポーツ施設/チームの安全環境の評価・研修など

URL: https://www.sports-safety.com

 

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④ 賛助会員申し込み方法

 

以下URLを参照下さい。

https://www.jato-trainer.org/%E8%B3%9B%E5%8A%A9%E4%BC%9A%E5%93%A1-our-sponsors/%E8%B3%9B%E5%8A%A9%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86%E8%A6%81%E9%A0%85/

 

 

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ATO Japanese ATC Interview Series Vol.10

 

We cannot wait for the signs of cherry blossoms.  How is everyone?  Following the Pyeongchang Olympic Games, Paralympic Games are also exciting. 

 On the 15th of every month, we present a JATO member who is active worldwide in the relay format on our Facebook page (@jato1996) and in blog column on JATO official website.

 

Last month we introduced Dr. Shinobu Nishimura, an associate professor of marketing course at Toyo University School of Business, who also was the team manager and the head coach of a football team.  This month we are pleased to present Dr. Saori Yoshida.  Please enjoy her story with the full of love for Athletic Trainer, everyone!

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第10回JATO 日本人ATCリレー形式紹介企画

桜の便りが待ち遠しくなってまいりました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?オリンピックに引き続き、平昌パラリンピックも盛り上がっていますね。

 

さて、毎月15日に世界各国で活躍しているJATO会員をリレー形式紹介企画として、Facebook@jato1996)とHomepageBlog欄(https://www.jato-trainer.org/blog/ にて紹介しております。
先月は、東洋大学経営学部マーケティング学科准教授として教育・研究に励み、さらに、体育会アメリカフットボール部の部長兼ヘッドコーチとしても活躍されている西村忍さんにお話を伺いました。今月は吉田早織さんから“アスレティックトレーナー愛溢れるお話を伺うことができました。ぜひ、ご一読ください!

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毎年3月は何の月?

3月は何の月か知っていますでしょうか。

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2018年度賛助会員紹介第1弾~Sカテゴリー~

皆さん、お元気でしょうか?

JATOでは、活動を支援して頂ける賛助会員を3つのカテゴリー(Sカテゴリー、Aカテゴリー、Bカテゴリー)に分けて募集をしております。

そこで、今回は“Sカテゴリー”についての詳細、そして協賛して頂いております3社のご紹介をさせて頂きたいと思います。

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① JATO賛助会員について

対象:本会の目的、趣旨に賛同し、援助するアスレティックトレーニング関連用品・サービスを扱う企業

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② 賛助会員S年会費&特典

年会費 200,000 円

特典:
1. 賛助企業の扱う商品のモニター事業への協力*
2. 当機構ウェブサイトトップページへの社名・ロゴ掲載、リンク
3. 御社 HP に JATO ロゴおよびリンク掲載権(賛助会員 S の期間)
4. JATO より会員向けに御社商品宣伝をメール配信(年 6 回)
5. JATO の開催する NATA 総会でのレセプション参加
6. JATOシンポジウムまたはJATO主催セミナーにおけるスポンサータイム(10分程度:昼休憩時に実施予定)1回
7. JATOシンポジウムまたはJATO主催セミナー会場内の展示ブース設置 1回
8. JATOシンポジウムまたはJATO主催セミナー参加者配布物への協賛社ロゴの掲載
9. JATOシンポジウムまたはJATO主催セミナー参加者へ広告等の配布
10. JATOシンポジウム懇親会へのご招待(3名様まで)

 

***年2回まで、JATO による商品調査対象者の会員からの選定(~10 名)、依頼実施その後は、賛助会員による調査(聞き取り、および使用後の感想の聴取、各商品1回程度の会員による協力訪問による聴取、およびメール等による商品についてのフィードバック)***

 

***マーケット調査実施の際、新商品等の情報秘匿が必要な場合は、参加会員に情報の取り扱いに関する書面をお取り下さい***

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③ 2017年賛助会員S企業紹介(順不同)

1. ユナイテッド・スポーツ・ブランズ・ジャパン株式会社

事業内容: スポ―ツ用品おより医療用品の企画開発・輸入販売
URL: http://www.mcdavid.co.jp/

 

2. 株式会社クラブビジネスジャパン

事業内容: フィットネス経営情報誌「フィットネスビジネス」および(フィットネスビジネス)特別版、インストラクター・トレーナーのキャリアマガジン「月刊NEXT(ネクスト)」の編集および出版業務、他
URL: http://www.fitnessclub.jp/

 

3. 株式会社ビジョナップ

事業内容: 世界初の“見るチカラ”スポーツビジョンを鍛えるメガネ「VIsionup®ビジョナップ®」の製造販売。
URL: http://visionup.jp/

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④ 賛助会員申し込み方法

以下URLを参照下さい。
https://www.jato-trainer.org/賛助会員-our-sponsors/賛助会員募集要項/

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ATO Japanese ATC Interview Series Vol.9

 

Even though we cannot leave coat yet with this cold weather, how is everyone going? A symposium will be held this weekend, so I would like you to come and visit us. By the way, we are introducing JATO members who are active in various countries around the world on the 15th of every month in the relay format introduction project on Facebook and Homepage (Blog column). Last month I got to hear stories from Mr. Oki who support strong Rugby team, but this month we were able to hear stories from Mr. Nishimura who is the well rounded athletic trainer. Please read through! ! JATO Public Relations Committee

 

 --- Why did you decide to become an ATC? - -

 From the experience of going to the chiropractic clinic in my neighborhood every time I injured in club activities in junior high school or high school, I thought that in the future I would like to take a profession able to support athletes in the sports scene.

 

--- Do you have any events left in the impression during the student and social worker days? - -

 (Events during he was a student trainer) My taping was not too bad when English was still a problem at Western Michigan University (WMU) student trainer for the first year. Sometimes I was told to be a little tight, but two of my first-grade gymnastics girls liked the taping of the ankle very much, and jokingly told to an assistant athletic trainer that "I want you to become our trainer when I become the 4th grade.". Three years later, the assistant trainer remembered the story, I was able to work two semesters in fall and winter, through one season, and travel alongside the expedition as an athletic training student although students are originally experienced in different sports on a semester-by-semester basis. It was a great pleasure everyone sang and gave me birthday cakes with secrets to surprise at away game. 

 

(Event before WMU graduation) In the town where I lived there was a semi-professional American football team called Kalamazoo Tornadoes. Since I had experience as a player during college years, I received a trial and passed successfully. When I participated in the first practice after passing, there was a player who was a good friend of mine at the American football club of WMU. Since he did not know that I have passed as a player, he thought that he said: "Trainer came!" The coach registered me as a "playing trainer". On the day of the game, as soon as I got to the game venue, I got ready to tape up the players, I changed clothes and started warming up as soon as I finished taping. I was already tired before the match, but it was a precious experience I could never forget that international student fellows came and cheered at home game

 

--- Please tell us about the current job ---

 In April 2018, I will be in the 9th year as Associate Professor of Toyo University School of Business Administration. There are three main tasks, education, research, and campus work. Education is I am in charge of lectures, exercises, and practical skills of sports health science subjects, which are general education courses. Because the subject in charge is an elective subject rather than a compulsory course and because it is not a specific major subject but a liberal arts subject, I focus on having enjoyable classes including three principles of health, things related to diet, training method, etc. Regarding the research, we report the results of the research on academic presentations and papers on the mechanisms of injuries caused during American football competition (primarily ankle ligament injury, concussion, burner syndrome etc) and preventive measures. After deciding to host the Tokyo Olympic Games and Paralympic Games in 2020, I began to be interested in research areas related to sports and marketing, and recently I am studying by participating in research societies and academic societies in those fields. Campus work is a big part involving participating in various committees and meetings sorted within the majors as representatives and reporting to the faculties, engaging in entrance examinations as exam supervisor such as recommended entrance exams and general entrance examinations. In addition, I am on the ground as a manager and head coach of the athletic association American football club on weekends. Because there is no sports recommendation entrance frame, I provide teach techniques from the beginning to the members who are the majority of American football inexperienced people and aiming for the promotion of part of the team as a whole.

 

---Please tell us the process from returning to Japan to the current position ---

When learning in the master's program of WMU, I was having a very enjoyable lesson from Professor Moss who was a supervisor and I started wanting to work at the educational site than sports scene. I had a teacher's license (Health and Physical Education) but I wanted to teach contents on sports injury and training theory with high specialty. After returning to Japan I went to the doctoral course of Nihomon Sports College which is my old school and aimed for a university faculty member. And in March 2005 I got a Ph.D. (Physical Education Science) from my doctoral dissertation "A Study of Ankle Ligamentous Injuries in College Football Players". In addition, at the same time as entering school, I worked as an American football trainer, as an assistant trainer and offensive line coach for 1 year at my old school, and played for 3 years as head trainer and player at Tokyo Gas Creators who belongs to X league. As a head trainer of the U-19 Japan representative team, I got to travel all over the world. As a researcher, I worked as an assistant professor /research assistant for five years from April 2004 at Keio University Physical Education Research Institute. During this period,  I worked not only education and researchers, but also I have experienced at the sports scene of 4 years for the sports association American Football Club, 3 years and 6 months for the Women's Football Club Conditioning Advisor, 3 years for the End Hunting Conditioning Advisor. However, as my personal opinion, from this experience, in Japan I felt a limit to acting on a sports scene as ATC, and in March 2010 I got a Judo therapist License.

 

- What is JATO for Mr. Nishimura? - -

I think that it is a place to meet many Japanese ATCs and also a place where you can get various information and opportunities. ATCs who get along with went through the same kind of circumstances in the United States and has reached it now. Therefore, I feel that it is a place where fellows who can talk about anything regardless of age and sex gather

 

--- Please tell us the merits of joining JATO ---

I think it is very difficult to acquire 50 CEU in 2 years to maintain qualification as an ATC while establishing the foundation of life in Japan. By participating in JATO, you can learn not only the opportunity to learn information about the latest sports medicine but also CEU by participating in general meetings and various workshops. I think there is no doubt that JATO is helping me to maintain the ATC certification acquired as a proof that I have studied abroad. 

 

--- Please give a message to students who are aiming for ATC  now ---

Education is not preparation for life, education is life itself. This word is the word I met when I was studying abroad. Currently, I am not working as ATC, but by learning athletic training to be ATC and through various experience I was able to find a goal that I would like to work at current work. By challenging everything, meeting various people who can meet once in a life, I think that you can find the things you really want. I think it is important to be people would like to know more about being interested and continuous learning will surely be utilized for future learning.

 

Mr. Nishimura, Thank you for your precious time while you are busy!! You are challenging everything with all of your energy and the story touched my heart. Next month, I introduced an intellectual woman, so please look forward to it

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第9回JATO 日本人ATCリレー形式紹介企画

晩寒の候、まだまだコートが離せない毎日ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?今週末にはシンポジウムが開催されますので、是非足を運んで頂ければと思います。
さて、毎月15日に世界各国で活躍しているJATO会員をリレー形式紹介企画として、FacebookとHomepage (Blog欄)で紹介しています。
先月は、ラグビー強豪校を支えています大木さんの話を伺いましたが、今月は西村さんの“文武両道”の話を伺う事が出来ました。是非一読下さい!!

 

JATO広報委員

 

---何故ATCになろうと思ったのですか?---
自分自身が中学・高校の部活動でケガをする度に、近所の接骨院に通った経験から、将来はスポーツ現場で選手をサポートできる職業に就きたいと思いました。

 

---学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?---


(留学時の学生トレーナー時代の出来事)
Western Michigan University(WMU)の学生トレーナー1年目のまだ英語がおぼつかない頃、テーピングはまだ比較的ましな方でした。少しきつめと言われることもあったのですが、仲良くなった器械体操女子部1年生の2人がとても足首のテーピングを気に入ってくれて、「4年生になったら、私たちのトレーナーになって欲しい」と当時のアシスタントトレーナーに冗談で言ってました。3年後、それを覚えていてくれたアシスタントトレーナーは、本来はセメスター単位で違う競技で経験を積むのですが、秋冬の2セメスター、1シーズンを通した学生トレーナーとして遠征にも帯同させてもらいました。遠征先で誕生日を迎えた時に、サプライズでチームみんながお祝いのケーキと歌を歌ってくれたことは、本当に嬉しかったです。

 

(WMU卒業前の出来事) 
住んでいた町には、Kalamazoo Tornadoesというセミプロのアメフトチームがありました。大学時代に選手としての経験があったので、トライアウトを受けると見事に合格しました。合格後の最初の練習に参加すると、WMUのアメフト部で仲の良かった選手がいました。選手として合格したことを知らない彼は監督に「トレーナーが来た!」と言ったと思ったら次の瞬間、監督も「トレーナーとしてもよろしく」とまさかの“プレイングトレーナー”としてメンバー登録されることになりました。試合当日は、試合会場に着くとすぐに選手達のテーピングを巻く準備をして、巻き終わるとすぐに自分も着替えてアップをする、そして試合に出るというシーズンでした。試合前からすでに疲れている状態でしたが、ホームゲームの時に留学生仲間が駆けつけて応援してくれたことは、忘れられない貴重な経験でした。

 

---現在の仕事内容を教えて下さい---
2018年4月で東洋大学経営学部マーケティング学科准教授として9年目を迎えます。仕事内容は、大きく分けて教育、研究、学内業務の3つあります。教育は、教員としていわゆる一般教養であるスポーツ健康科学科目の講義・演習・実技を担当しています。担当科目は、必修科目でなく選択科目であるため、また専門科目ではなく教養科目であるため、健康3原則やダイエットに関すること、トレーニング方法などについて、様々な事例を入れながらおもしろおかしく学生が楽しめる科目となるように心がけながら授業をやっています。研究については、アメリカンフットボール競技中に引き起こされる傷害(主に足関節内側靱帯損傷、脳震盪、バーナー症候群など)のメカニズムや予防対策などについて、学会発表や論文などで研究成果を報告しています。また2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会の開催が決定してからは、スポーツ・マーケティングに関する研究領域について興味を持ち始め、最近はその分野の研究会や学会などに参加して勉強しているところです。学内業務とは、学部内で振り分けられた様々な委員会や会議に代表として参加し学部に報告する、推薦入試や一般入試などの試験監督としての入試業務に携わるなどが大きなところです。また、体育会アメリカフットボール部の部長兼ヘッドコーチとして、週末はグラウンドに立っています。スポーツ推薦枠が無いため、アメフト未経験者が多数を占める部員に一から技術指導を行い、チーム一丸となって一部昇格を目指しています。

 

---帰国後から現在に至るまでの過程を教えて下さい---
WMUの修士課程で学んでいる時に、指導教官であったモス教授の授業が非常に楽しかったことより、いつの間にかスポーツ現場から教育現場で働きたいと思うようになりました。教員免許(保健体育)は持っていましたが、専門性の高いスポーツ傷害やトレーニング理論に関する内容を教えたいと思い、帰国後は母校である日本体育大学の博士課程に進学し、大学教員を目指しました。そして、2005年3月に博士論文「A Study of Ankle Ligamentous Injuries in College Football Players」で博士号(体育科学)を取得しました。また、進学と同時に学生時代に競技をしていたアメリカンフットボールのトレーナーとして、母校でアシスタントトレーナー兼オフェンスラインコーチを1年間、その後Xリーグに所属する東京ガスクリエイターズでヘッドトレーナー兼選手として3年間プレイしました。U-19日本代表チームのヘッドトレーナーとして海外遠征にも帯同しました。研究者としては、慶應義塾大学体育研究所にて2004年4月から5年間、助手・助教として勤めました。教育と研究だけでなく在籍期間中は、体育会アメリカンフットボール部ヘッドトレーナーを4年間、女子サッカー部コンディショニングアドバイザーを3年6ヶ月、端艇部コンディショニングアドバイザーを3年間、異なる競技の現場で経験を積んできました。しかしながら、個人的な意見ですが、この経験より日本ではATCとしてスポーツ現場で活動するのに少し限界を感じて、2010年3月に柔道整復師免許を取得しました。

 

---西村さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---
 たくさんの日本人ATCの方々と知り合う場であり、また様々な情報・機会を得ることができる場所なのかなと思っています。ここで親しくなったATCは、当然ながらアメリカで同じような境遇で頑張って資格を取得して、今に至っています。ですから、年齢や性別に関係なく何でも話せる仲間が集まる場であるように感じています。

 

---JATOに加入するメリットを教えて下さい---
 日本に生活拠点を置きながら、ATCとしての資格を維持するために2年間で50CEUを取得するのは、非常に困難だと思います。JATOに加入することにより、総会や様々なワークショップに参加して、最新のスポーツ医科学に関する情報を学ぶ機会を得るだけでなく、CEUも取得することが可能となります。留学して頑張った証として取得したATCの資格を失効せずに今も維持できているのは、JATOのお陰だと思っています。

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---
Education is not preparation for life, education is life itself.
この言葉は、留学していた時に出会った言葉です。今現在、ATCらしい仕事に就いている訳ではありませんが、ATCを目指して学んだことによって、様々な経験をして今の仕事をしたいという目標を見つけることができました。何事にもチャレンジすることによって、また一期一会で様々な人との出会いによって、本当にやりたいことが見つかると思います。興味のあることをもっと知りたいと思う“何だろう君”になって、学び続けることが自分の将来に必ず活かされると思うので、頑張って下さい。

 

西村さん、お忙しい中貴重なお時間ありがとうございます!! 何事も全力でチャレンジしているお話を伺う事が出来、胸が熱くなる思いになりました。
来月は、“知的な女性”を紹介して頂きましたので、楽しみにしていて下さい!!

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JATOスポーツセーフティセミナー2018

国内のほとんどの中学・高校の部活の引率や指導は、顧問の先生に一任されていることが多い現状があります。しかし、先生や保護者たちがスポーツそのものの技術だけでなく、安全対策や傷害予防について学び、有事の責任を負うには負担が大きすぎます。

 

野球部を始めスポーツの強豪校として知られる早稲田実業では、アスレティックトレーナーが常勤で勤務し、怪我の予防やコンディショニング、応急処置を行なっています。このように常にスポーツ医学の専門家への扉が開かれた学校環境は、まだ数えるほどしかありません。それを実現している現場では、どのような取り組みを行なっているのでしょうか。

 

今回、早稲田実業の常勤アスレティックトレーナーである小出敦也氏を講師にお迎えし、一般の方向けにスポーツセーフティセミナーを開催致します。

 

より多くの方にスポーツの安全について知っていただきたいという思いから、事前申込みにて参加費無料とさせていただきました。

 

関西在住のスポーツ指導者、保護者、学生トレーナー、トレーナー関連の活動をされている方などにぜひ、ご周知いただけたら幸いです。

 

一人でも多くのアスリートが、健康で安全にスポーツを楽しめる社会を、一緒に作っていきましょう!

 

https://www.jato-trainer.org/sports-safety-seminar2018/

JATO Japanese ATC Interview Series Vol.8

 

How is everyone doing this winter? The 2018 Winter Olympic is the hot topic on TV and website.

We have introduced JATO member to share their stories on our Facebook and web page (Blog Column) on the 15th every month.

Last month, we had the interview with Ms. Inoue who has worked with a positive attitude in tough situations. This month, we are introducing Mr. Ohki who is an athletic trainer for a rugby team at Teikyo University and was also a classmate with Ms. Inoue. We had an interview with Mr. Ohki right after he worked the 54th Japan Collegiate Rugby Championship Final. Please enjoy!!

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第8回JATO日本人ATCリレー形式紹介企画

皆さん、厳しい寒さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。テレビやネットのニュースでも平昌オリンピックの話題ですね。

さて、毎月15日にJATO会員の活躍をリレー形式紹介企画として、世界各国で活躍しているメンバーをFacebookHomepage (Blog)で紹介しています。
先月は、逆境や困難もプラスに捉え活動されている井上さんのインタビューでしたが、今月は井上さんと同窓で帝京大学ラグビーのアスレティックトレーナーの大木さんになります。ラグビー全国大学選手権決勝直後のお忙しい中、インタビューにお答えいただきました。是非一読下さい!!

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JATOシンポジウム2018、早割は1月12日まで!

皆様、良い新年の幕開けが迎えられましたでしょうか?平昌オリンピックまであと1か月。オリンピックに出場するアスリート、関係者の皆様のご健闘と安全をお祈りながら精いっぱい応援しております!

 

365日をどう過ごすか、寒さの中に春の気配を感じることもあると、時も季節も待ってくれないことをつくづく感じます。

 

東京オリンピック2020で日本人として、スポーツを支える人間としてできることはなんだろう、今年は何を勉強しよう、これからの自分に必要なことは何だろう、、、と思っているあなた。ぜひ2月17日、18日に立命館大学茨木キャンパスで開催される、JATOシンポジウムに参加してはいかがでしょうか!

 

オリンピック開催国では、オリンピック終了後国民の健康、運動への意識は高い状態が数年続いていると言われています。それを支える我々がともに何ができるか。オリンピックと同時期に開催される今回のシンポジウムは、一緒に考えることができる時間になることと思います。

 

学生さんも多くの先陣を行くプロフェッショナルな方々に会いにいらしてください。資格の垣根を越えて、スポーツ現場を中心に働く皆様にお会いできるのを楽しみにしています。ぜひシェアしていただければ嬉しいです。

 

今回のシンポジウムでは、NATABOC、JATI、NSCAの単位を取得していただけます。

NATABOCのATCはBOC-CEUs: 
両日参加で、カテゴリーA 最大10.5単位*(申請中)
17日:4.5単位
18日:6.0単位
EBPカテゴリー(17日開催) 1.5単位(申請中)
JATI :申請中  
NSCA:最大1.2単位(各日0.6単位)も取得できます。

 

シンポジウムお申し込みサイト

https://www.jato-trainer.org/symposium2018/

 

スポーツセーフティーお申し込みサイト

https://www.jato-trainer.org/…/jato-スポーツセーフティセミナー2018-申し込み…/

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。

昨年中は、ジャパン・アスレティックトレーナーズ機構(JATO)の活動にご理解とご協力を賜り、御礼申し上げます。本年も、JATOをどうぞよろしくお願い致します。

昨年は、JATOの20周年という節目の年に、北島康介氏と伊調馨氏というオリンピック レジェンドをお迎えして、20周年記念イベントを開催することができました。開催にあたっては多くの皆様からご協力を頂くこととなりましたが、改めて御礼申し上げます。

このイベントでは、一般人を対象とし、アスレティックトレーナーの認知度向上を趣旨とした貴重講演など、これまでのJATOにない試みとなりました。

また、昨年から全米アスレティックトレーナー協会(NATA)の全面的な協力のもと、脳震盪や熱中症など、アスレティックトレーニングに関わるトピックに関するNATAの公式見解・ポジションステートメントを翻訳、公開するプロジェクトも進行しています。

2018年もJATOは、国内、国外の関係機関と連携しながら、日本、アジア地域のアスレティックトレーニング学の普及、アスレティックトレーナーの地位向上のために、様々な活動を行なっていく所存です。

2018年1月5日
JATO会長 上松大輔 ATC. PhD.

JATO 2017年最終アナウンス~シンポジウム2日目講習情報~

2017年、皆さんにとってどんな1年だったでしょうか? まもなく2018年の幕開け。先日、1日目の講義の内容をお届けいたしましたが、今日は2日目のご紹介です少しお付き合いください。

 

1日目は「予防と疾病からの回復」がテーマの中心でしたが、2日目は「2020年東京オリンピックとその先に向けてより動きを探求する」内容が詰まっています。

 

受講者の皆様に聞いていただきたい松本秀男医師の「スポーツ医学 2020そしてその先に向けて」
慶応義塾大学スポーツ医学総合センターで活動される松本先生がみている2020年、そしてその先のスポーツ医学の道筋を共有できる時間になると思います。

 

動きをより探求、向上するテーマとして里大輔氏の「スプリントをデザインする(講義・実技)」。日本のラグビー代表、ヨーロッパのプロアスリートなどにスプリント、スピードトレーニングを指導されています。今回体に熟知しているアスリートに関わる専門職の皆さんに、アスリートの怪我からの復帰そしてパフォーマンス向上の為に知っておいていただきたい走らせる技術を講義と実技でお伝えしてくれます。

 

澤野博氏の「動作局面に応じたトレーニング構造(講義・実技)」「疲労とトレーニング戦略(講義)」は、動作の多様性を高めるために、競技における様々な局面での速度変化などに対応できる体つくりに必要なトレーニングのお話と、疲労というとらえどころのない、でもアスリートのパフォーマンスにとってとても大切な要素を科学的側面からプログラムデザインするお話をしてくださいます。世界のトップアスリートのトレーニング管理を担ってきた澤野氏ならではの情報が聞けるはずです。

 

細川由梨氏には「熱中症研究の最前線(講義)」、Philippe Gribble氏にはアスリートだけでなく体を動かす人全員に関わる「足関節の慢性不安定症(講義)」について、1日目に受講できなかった方のためにも大切なこのトピックについてもう一度お話をしていただきます。

 

阿部慶太郎氏はアスレティックトレーナーであり理学療法士、現在7人制ラグビーの日本女子代表のストレングスコーチも務めています。怪我の予防、選手のコンディショニング把握とトレーニング強度の設定などの講義と実技を通して、選手のコンディショニング管理方法などより実益の高い内容になることと思います。

 

2日目もスポーツセーフティー啓蒙を目的として、一般参加者への無料講座をご用意しています。
早稲田実業で日本でいいいつの常勤アスレティックトレーナーである小出敦也氏に学校環境におけるATの役割、問題点、そして日本の中学高校教育現場でのスクールATの必要性などお話していただきます。学校関係者、学生トレーナー、今後教職につきたい学生さん、養護教員など学生の安全と健康管理に従事する皆様にぜひ聞いていただきたい内容です。こちらも事前申し込みで無料となっておりますので、皆様のお知り合いにご紹介いただけましたら幸いです。

 

この2日間、スポーツ医学に関わる全ての専門職の皆さまと共に学びたいと願っています。
ぜひ多くの方にご紹介いただき、皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

 

今年も1年、JATOの活動をご支援いただきありがとうございました。2018年もJATOを通して、皆様の発展のサポート、そして日本のスポーツ医学の未来の力になる活動をしていきます。一緒に歩みを進めていけることを心より願っています。素敵な年末年始をお過ごしください。

 

ありがとうございました!!

JATOシンポジウム2018 1日目講習情報

もうすぐクリスマス、街はイルミネーションが輝く季節になりました。
沢山の方にすでにお申し込みいただいております。講義によってはすでに半分近く埋まってきているものもあります。皆様が「受講したい!」と思ってくださったこと、本当にうれしく思います。今日は1日目の内容を簡単にご紹介させていただきます。
1日目は全部で10コマより選択していただけます。
怪我の予防から怪我からの復帰そしてパフォーマンスの向上と幅広いトピックが目白押し!
1時間目は、EBPセミナーとしてアメリカよりケンタッキー大学のPhilippe Gribble氏をお迎えし、スポーツ障害でも非常に受傷率の高い足関節捻挫についてお話をしていただきます。科学的に足関節捻挫の予防確率を高める方法は実証されていると彼は書いています。足関節の慢性捻挫を予防する方法とその考え方などのお話が聞けることと思います。
2時間目以降には、Philippe Gribble氏の講座に加え、スポーツセーフティーのスペシャリストでもあるアスレティックトレーナーの細川由梨氏の「熱中症研究最前線」と「アメリカから学ぶスポーツセーフティー」。近年、日本でも注目を浴び始めているスポーツセーフティ分野に関する研究結果をどう実践につなげていくかなどのお話もしてくださるそうです。
日本バスケットボール協会で活動されるアスレティックトレーナー佐藤晃一さんは反射を利用した動作トレーニングについて講義と実技を行ってくださいます。近年、脳神経の構造・働きを理解した運動アプローチがホットトピックですが、今実践しているトレーニングに新しい視点をもたらしてくれるはずです。
もうひと方、理学療法士で多くの後進の指導もされている森憲一氏は、「パフォーマンスに直結する解剖・生理・運動学の知識と技術~痛み・運動学習の臨床的解釈」と題して、骨格筋と脳の関係に焦点を当てて講義、実技をしてくださる予定です。ハンズオンの内容を入れていただきたいというリクエストにも快諾いただき、理学療法士としての経験を共有してくださることと思います。
スポーツセーフティージャパン代表の佐保豊氏の講座は、講師の佐保氏に了承いただき、ATCが大切にしているスポーツにおける障害の予防と安全性の構築に関する啓蒙のために、今回この講座を一般受講者の方への無料講座とさせていただいています。(CEUも取得できる内容となっております)部活顧問、養護教員、スポーツクラブ管理者、子供のスポーツ競技責任者などより多くのスポーツ現場を管理する方たちに聞いていただきたいと思っています。この一コマのみ事前申し込みで無料で受講いただけます。(人数制限あり)
皆様の興味をひく内容がございましたでしょうか?ぜひご参加ください!
両日受講で早割のお申し込みしていただけますと断然お得となっています。早割の期日は1月12日までとなっておりますので、お早めに。
1日目終了後は、JATO総会とレセプションパーティーもございます。
皆様と共に学べることを楽しみにしています。

第7回JATO 日本人ATCリレー形式紹介企画

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。今年も残すところあと半月になりましたが、慌ただしく年の瀬を過ごしている事と思います。

さて、毎月15日にJATO会員の活躍をリレー形式紹介企画として、世界各国で活躍しているメンバーをFacebookHomepage (Blog)で紹介しています。
先月は、パワフルな活動を日々実践されている市毛さんのインタビューでしたが、今月は市毛さんからご紹介頂きました井上さんになります。アスレティックトレーナー、育児、そして介護までをこなしている井上さんのインタビューです。是非一読下さい!!

 

JATO広報委員

 

---ATCになろうとしたきっかけを教えて下さい---

 

「高校生の時に良く読んでいたOliveと言う雑誌に、ATCという職業の紹介として杉山ちなみさんの記事が載っていて、それを読んだ事が一番最初のきっかけです。」

 

---アメリカ時代の一番の思い出は何でしょうか?---

 

「ウェスタンミシガン大学で男子体操部の担当だった時に、本来は選手だけで行く予定だった遠征があったのですが、選手がコーチに絶対トレーナーが必要だと掛け合ってくれて、予算が足りないなら自分たちがと言ってカンパしてくれた事で行く事になった遠征です。選手に自分の仕事、存在価値を認めてもらえたのだと感じた出来事でした。」

 

---現在の仕事内容や仕事に対する井上さんのポリシーを教えて下さい---

 

「現在は八王子スポーツ整形外科のメディカルフィットネス部門で、アスレティックトレーナーとして仕事をさせて頂いています。スポーツ整形外科と連携し、術後のクライアント様のスポーツ復帰、スポーツ選手やスポーツ愛好家のトレーニングなどを指導させて頂いています。仕事をする上でのポリシーは、クライアント様一人一人の可能性を最大限引き出し、好きなスポーツを長く続けられるお手伝いをする事です。」

 

---現在の1日の流れを教えて下さい---

 

「9時30分から午後16時までの介護時短勤務です。その中で、クライアント様一人当たり60分から90分のトレーニングを行います。」

 

---井上さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---

 

JATO発足時のコンベンションは、学生トレーナーだった私と悪友とで、ミシガンからフロリダまで24時間運転して行った忘れられないコンベンションです。インターネットも現代のように発達していない中、JATOが無ければアメリカや日本で活躍されているATCの方々と交流を持てなかったと思います。あれから20年も経っている事に驚きですし、今では公式NATAアフィリエイトとなり、会員も当時からは想像出来ない程増えた事を嬉しく思います。公式NATAアフィリエイトであるJATOは、自分一人では出来ない人との繋がりはもちろん、最新のアスレティックトレーニングに関する情報を得たり、学ぶことの出来る場所だと思います。」

 

---JATOに加入するメリットを教えて下さい---

 

「皆さん感じられている事だと思いますが、やはり日本にいながらCEU獲得や学ぶ機会の情報を得られる事ですね。留学中の学生さんは、自分もそうであったように日本のATCの現状、就職状況などの情報が得られ、様々な人との交流が出来る事がメリットになるのではないでしょうか。」

 

---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---

 

この世に起きる事は全て必然で必要、そしてベストのタイミングで起こる 私の好きな言葉です。自分もそうだったように、学生の皆さんには、なんでこんな事しなければ?なんでこんな目に?と思う事が起こると思います。それは社会に出ても続きます。それでも、自分にとって一見嫌な出来事は必ず自分の為になるはずです。特に女性であれば結婚、出産、育児、介護と、仕事をする上で様々な壁とぶつかる事も多いと思います。自分自身出産育児によって、以前のようにチームに帯同する仕事から離れましたが、スポーツ整形外科と言う環境でたくさんの患者さんから勉強をさせて頂き、自分の引き出しを増やす事が出来ています。また、妊娠し出産するという自分の体の変化を経験するという事も女性トレーナーとして必ずプラスになるはずです。介護も同じ事が言えますね。私は2年前から自分の母の介護をしていますが、介護を通して考えさせられた事は数えきれず、それもまた自分の引き出しを増やす事につながっていると思っています。ATCを目指して頑張っている皆さん、ATCを目指す中で遠回りだなと思うような出来事や、自分ではどうにもならないと思う事が起きたとしても、絶対にATCになるという強い気持ちを持ち続け、今の自分に出来る事をして下さい。そして、自分を取り囲む人々や環境に常に感謝する事を忘れずにいて下さい。」

 

 

井上さん、お忙しい中貴重なお時間ありがとうございます!! 井上さんが今までどのような人生を送られてきたのかの一旦を垣間見ることが出来ました。また、最後のメッセージは井上さんの熱い気持ちが込められており、是非我々も“今ある環境”に感謝しながら過ごしていきたいと強く思いました。来月は、“パワフルな男性アスレティックトレーナー”を紹介して頂きましたので、楽しみにしていて下さい!!

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JATO スポーツセーフティセミナー2018 申し込み開始のお知らせ

2018217日(土)18(日)に立命館大学大阪いばらきキャンパスにて行われるJATOシンポジウム2018内のセッションとして、各日にJATOスポーツセーフティセミナー2018を開催致します。本日12月14日より申し込みを開始いたします。

 

1. 2018217日 14001530(受付1330*定員80名

講師:佐保 豊氏 ATC, CSCS

テーマ:「スポーツセーフティーコンセプト〜日本のスポーツ現場における安全管理体制の構築〜」

JATOシンポジウムのオープンセミナーとなっているため、シンポジウムの参加者も聴講できます。

 

対象:チーム運営関係者、マネジメント担当者、ゼネラルマネージャー、スポーツ指導者/部活動顧問、アスリートの保護者、トレーナー・教育職を希望する学生、各種トレーナー/インストラクター職、医療従事者 など

 

2. 2018218日 11001230(受付1030*定員100名

講師:小出 敦也氏 ATC, PES

テーマ:「理想のスクールアスレティックトレーナーの姿とは~早稲田実業の実際とケーススタディ~」

シンポジウム参加者を除く一般参加者のみ

 

対象:スポーツ指導者、部活動顧問、アスリートの保護者、トレーナー・教育職を志望する学生、各種トレーナー/インストラクター職、医療従事者 など

 

両セミナー共通事項

申し込み開始:20171214日(木)

事前申し込み締め切り:2018215日(木)

 

詳細は公式サイトをご参照ください。

JATOスポーツセーフティーセミナー2018 公式サイト

URL: https://www.jato-trainer.org/sports-safety-seminar2018/

 

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競技、レベル、年代、性別を問わず、スポーツは多くの人が関わって運営されています。

 

アスレティックトレーナーの資格を持ってプロとして活動をされている方だけでなく、あらゆる立場からスポーツを支える全ての方々に、「スポーツの安全」について知っておいていただきたいことがあります。

 

スポーツ現場の安全について考慮したいが、どのように手をつけていいのかわからない。

アスレティックトレーナーがチームや学校にいれば、どんなことをしてくれるの?

 

このような疑問にお答えすべく、まだまだスポーツ現場の安全管理体制が十分に整っているとは言えない日本の現状において、アスレティックトレーニングのプロの団体として私たちが提供できるものを、できるだけ多くの方と共有したい。

そんな思いから、本セミナーを企画致しました。

 

「できるだけ多くの方に、気軽に参加していただきたい」

それを実現させるために、事前申し込みで参加費を無料とさせていただきました。

 

あなたの周りに興味がありそうな方がおられましたら、ぜひこの素晴らしい機会をご活用下さい。

当日、皆様にお会いできることを心よりお待ちしております。

JATOシンポジウム 本日申し込み開始!!

師走、、、時間は走っていくといいますが、本当にあっという間に寒さがやってきました。皆さま2017年を総括して、2018年の更なる飛躍に向けていかがお過ごしですか?


先日ご連絡しました2018年のJATOシンポジウムのお申し込みの準備が整いました。お申し込み開始は本日2017年12月7日(木)になります。

 

参加を考えている方は、お早目のお申し込みが断然お得です!今回のシンポジウムでは2日間受講される方にとってもお得な早期割引をご用意いたしました!JATOの会員だけでなく、すべての2日間受講者の方が対象です。学生さんはさらにとてもお得になっております。ぜひ素晴らしい経歴と経験の講師の皆さんのお話を2日間楽しんでください。

 

同じ週末に京都マラソンが開催されるため、宿泊施設などの確保をお早めにしていただくことをお勧めしています。

 

添付写真は、早期割引と通常受講料のリストになります。

 

シンポジウムサイト
https://www.jato-trainer.org/symposium2018/

 

JATOオフィシャルTwitterでは頻繁に情報を公開していますので、ぜひフォローしてください! Twitterアカウント:@JATO_ATC
各講師のプロフィール、講義内容、シンポジウム情報などをこれから随時アップしていきます。

シンポジウム概要(講師一覧とテーマ)とホームページサイトについて

2018217日(土)、18日(日)に大阪茨木市の立命館大学大阪いばらきキャンパスでJATOのシンポジウムが2日間にわたって開催されます。

 

2017年に創立20周年を迎え、このシンポジウムは日本におけるさらなるスポーツ医学の発展、スポーツそして健康産業に携わる皆様とともに、最新のスポーツ・健康科学について学ぶ場となるように準備をしてきました。

 

12月初旬に申し込みサイトがオープンしますが、それに先立ち講師の皆様のリストとテーマをご紹介します。受講講座は実技と講義をご用意しており、選択制となっております。

 

217日(土)940分~1730分、懇親会1915分~2040

Dr. Phillip GribblePredicting Lateral Sprain:A Path to Prevention」(英語講義)

Dr. Phillip GribbleAnkle Sprain and Chronic Ankle Stability-A Significant public and sports medicine concern in physical active populations-」(英語講義)

細川由梨 「熱中症研究の最前線」(講義)

細川由梨 「アメリカから学ぶスポーツセーフティー」(講義)

佐藤晃一 「反射トレーニングのススメ:近位と遠位スタビリティの構築」(講義・実技)

森憲一 「パフォーマンスに直結する解剖・生理・運動学の知識と技術」(実技)

佐保豊 「スポーツセーフティーコンセプト」(一般オープンセミナーも兼ねています)(講義)

 

218日(日)9時~1730

里大輔 「スプリントをデザインする」(講義・実技)

澤野博「動作局面に応じたトレーニング構造」(実技)

澤野博「疲労とトレーニング戦略」(講義)

細川由梨 「熱中症研究の最前線」(講義)

松本秀男 「スポーツ医学 2020 そしてその先に向けて」(講義)

阿部慶太郎 「女子セブンス日本代表での取り組み」(講義)

Dr. Phillipe Gribble 「Ankle Sprain and Chronic Ankle Stability-A Significant public and sports medicine concern in physical active populations-」(英語講義)

 

一般オープンスポーツセーフティーセミナー

小出敦也 「理想のスクールアスレティックトレーナーの姿とは〜早稲田実業の実際とケーススタディ〜」(講義)

 

注:諸事情により、最初のタイムテーブルから若干の変更がございました。

 

https://www.jato-trainer.org/symposium2018/

 

JATOオフィシャルTwitterでは頻繁に情報を公開していますので、ぜひフォローしてください! Twitterアカウント:@JATO_ATC

各講師のプロフィール、講義内容などをこれから随時アップしていきます。

 

 

次回は早期割引と受講料についてお知らせします!

シンポジウムにおけるポスター発表について

平素より大変お世話になっております。
この度、2018年JATOシンポジウムにおいて、ポスター発表を行うことになりました。これを行う目的は、JATOシンポジウムに参加する方々の間でも、現場知や科学知を共有する場をもうけ、知識やアイディアを交換する場をつくることです。

私達が臨床現場やスポーツ現場で実践活動を行う上での根拠や、新たなアイディアの種は、著名な講師や研究者の講演などからだけでなく、様々な人たちの知識や経験からも得ることができます。それまで無意味だと思っていたことも、新たな考えや視野を持つことにより、全く違うものに見え、とても有意義なものになるということも、私達は頻繁に経験します。様々な人と、知識や経験を交換する機会を持つことは、私達が新たな視野や考え方を持つための、近道となります。

そのようなことから、このポスター発表は、純粋な科学的研究発表の場としてだけでなく、実践研究や症例/事例報告など、全てのジャンルの研究発表や報告を行う場であり、参加者の皆さま全員が、インタラクティブに知識やアイディアの交換を行う場としていただけたらと考えております。以上の趣旨により、JATOシンポジウムでのポスター発表では、過去に学会などで発表した内容でも、発表は可能ということになりました。
 
そして、研究・実践の共有の場を、日本国内唯一のアスレティックトレーナーの職能団体であるJATOのシンポジウムで行うことは意義深いものと考えます。
詳細は添付ファイルの「JATO演題登録要項」をご確認ください
ご確認の上、申込用紙をJATO事務局(info@jato-trainer.org)までお送りください。
沢山の発表申込をお待ちしております。
JATO教育・研究委員会
JATOシンポジウム委員会
JATO事務局
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第6回 JATO日本人ATCリレー形式紹介企画

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。今年も残すところあと1ヶ月半となり、日ごとに寒さを感じる季節になりました。選手やご自身の体調管理もより一層配る時期ですね。

さて、毎月15日にJATO会員の活躍をリレー形式紹介企画として、世界各国で活躍しているメンバーをFacebookHomepage (Blog)で紹介しています。
先月は、経験豊富な佐藤晃一さんならではのお話を聞かせて頂きましたが、今月はバイタリティ溢れる素敵な女性ATCであり、ラジオのパーソナリティーもされていらっしゃる市毛貴子さんから心が熱くなる素敵なお話をお伺いすることが出来ました。是非皆さんご一読ください!!

JATO広報委員

---アスレティックトレーナー(ATC)になろうとしたきっかけを教えて下さい---

「大学進学の準備をしていた頃、幼少時代からプロ野球選手を目指して頑張っていた弟が肩を壊しました。リトルリーグ、シニアリーグ、そして強肩を買われて茨城から横浜の野球の強豪校に入学しましたが、肩が完治せずに思い通りのプレーが出来ず3年の夏にチームが甲子園出場した時にはベンチにすら入れない状態でした。そんな苦しんでいる弟の姿や、完治させる為に全力を尽くしている両親をみていて私に何か出来る事はないかと思った事が第一のきっかけです。実際には弟を助ける事は出来ませんでしたが、『弟のように間違ったトレーニング方法で怪我をしてしまいスポーツを楽しめなくなってしまうyoung athletes(若手の選手)の力になりたい!』と強く思いました。」

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JATO Japanese ATC Interview Series Vol.6

 

How is everyone doing? It will be one and half months to leave this year, it became a season when I feel cold every day. It is a time to distribute the players and your own physical condition even more.
Now, we have been introducing activities of JATO members who are active in the world as a relay format introduction project on the 15th of every month through Facebook and Homepage (Blog column).
Last month we introduced Mr. Kohichi Sato who had various experiences and this month we were able to ask and hear great stories that touched our heart from Ms. Takako Ichige, a wonderful female ATC who is full of vitality, and also works as a radio personality. Please read everyone! !
JATO Public Relations Committee

--- Please tell us what motivated you to be an Athletic Trainer (ATC) ---

"When I was preparing to go to college, my brother, who worked hard from an early age to become a professional baseball player, broke his shoulder. He entered a powerful baseball school in Yokohama from Ibaraki because of his little league,senior league, and his strong shoulder, but he could not play as he desired without having a healthy shoulder and he could not even stay on the roster when his team went to the Koshien when he was in his junior year. I was brought into the athletic training field because I was wondering if there was anything I could do for my brother who was in pain, and my parents who were doing their best to help his shoulder completely. I was not able to help my younger brother, but I strongly thought "I would like to assist young athletes who are unable to enjoy sports due to injuries from wrong training methods.”

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2018 JATOシンポジウム 最新情報

気がつけばもう11月。今年も残すところあと2ヶ月となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、来年2月17日18日に大阪の立命館大学OICキャンパスにて2018シンポジウムが開催されますが、そこで講義をされる講師が続々と決定しています。今回はその中から2名をご紹介したいと思います。

 

・Phillip Gribble氏(University of Kentucky)

・細川由梨氏(Korey Stringer Institute)

 

Phillip A. Gribble 氏

Phillip A. Gribble PhD, ATC, FNATA

 

ケンタッキー大学准教授、アスレティックトレーナー学部ディレクター。主に足関節の傷害予測・予防の研究を国際的に取り組んでいる。Ankle instabilityの分野の第一人者として、彼の研究はNew York Timesをはじめ数多くのメディアに取り上げられており、また国内外のワークショップやシンポジウムで多数の講演を行っている。International Ankle Consortium(AIC)のCo-Directorも努める。

 

細川 由梨 氏

Yuri Hosokawa, PhD, ATC

 

コネチカット大学博士課程在籍中よりKorey Stringer Institute(KSI)の一員としてスポーツ中の突然死の予防や教育、熱中症の予防などスポーツセーフティーの分野で研究・論文発表行う。また、ロードレースにおけるメディカルサポートの提供、国内外多数の学会やシンポジウムでの公演、啓蒙活動も行っている。アスレティックトレーナー/運動生理学者として、スポーツセーフティーの認識と実践レベルの向上、アスレティックトレーニングの教育に従事。NATA国際委員会委員、NPO法人スポーツセーフティージャパンのサイエンスアドバイザーを務める。

 

講義内容については決定次第お知らせいたします。

 

細川氏、Gribble氏以外にも素晴らしい講師陣を揃えております。その他の講師の情報も順次アップしていきますので、お楽しみに!

2018JATOシンポジウム開催日時・会場決定!!

スポーツの秋、皆さまそれぞれの活動でお忙しい日々をお過ごしのことと思います。

 

JATOの活動も21年目を迎え、次の新たなステージに向かう2018JATOシンポジウムの日程が決定いたしました!

 

開催日時:2018217日(土)、18日(日)

開催地区:大阪

開催場所:立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)

 

茨木駅からキャンパスは目の前!

 

大阪駅から快速で約13

新大阪駅から快速で約8

京都駅から約20分(高槻乗換え)

東京駅から乗り換え1回で所要時間約2時間50

 

今回は2日間みっちりと国内外各方面からスポーツ、医学、健康の分野から大変魅力的な講師陣をお招きし、講義も実技も充実した内容を準備しています。現在委員が全力で交渉・運営のために動いています!

 

新大阪からのアクセスもよく、関西圏外からも非常に参加しやすい場所での開催です。周辺に商業施設も多いので、久しぶりに会う仲間と大阪で本場のたこ焼きを食べましょう!

 

このシンポジウムを通して、ATCとしての役割、社会的認知の拡大、同分野で活動をする多くの方たちとも学びを共にし、これからの日本のスポーツ分野を牽引していく力を皆さんと作り上げていきましょう!

 

これから講師情報なども随時アップしていくので、お楽しみにしていてください。

 2018217日、18日、立命館大学でお会いしましょう!!

 

立命館大学大阪いばらきキャンパスへのアクセス

http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/oic/

 

JATOシンポジウム委員

JATO事務局

第5回JATO日本人ATCリレー形式紹介企画

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。朝晩は涼しい風が吹くようになり、秋の気配を感じるようになってきました。

さて、毎月15日にJATO会員の活躍をリレー形式紹介企画として、世界各国で活躍しているメンバーをFacebookHomepage (Blog)で紹介しています。
先月は、JATOの事務局長として長年JATOの発展に貢献していただきました八田倫子さんから心温まるお話を伺う事が出来ましたが、今月は、日本バスケットボール協会(JBA)のスポーツパフォーマンス部会委員長で、日本のバスケットボール界の底上げを担っている佐藤晃一さんのお話を聞くことが出来ましたので、是非一読下さい!!

 JATO広報委員

 

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JATO Japanese ATC Interview Series Vol.5

How is everyone doing? A cool wind started to blow morning and evening, and it began to feel the signs of autumn.
Now, we have been introducing activities of JATO members who are active in the world as a relay format introducing project on every 15th of month through Facebook and Homepage (Blog column).
Ms. Michiko Hatta who has contributed to the development of JATO for many years as Secretary-General of JATO was introduced and we were able to hear heart-warming story from her last month. We were able to hear the story of Mr. Koichi Sato, who is responsible for raising the basketball world in Japan and Chairman of Japan Basketball Association (JBA)  Sports Performance Group, please read it.
 JATO Public Relations Committee

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JATO Japanese ATC Interview Series Vol.4

 

We hope this post finds everyone well. The forecast reports that there will be a very strong typhoon coming in this weekend. We have heard that some games and events were postponed around Kyushu area. We hope everyone stays safe.

 

We have introduced JATO members to share their stories on our Facebook page and the web page (Blog Section) on the 15th every month.

Last month, we had a great interview with Mr. Izumi, the former JATO President. This month, we had another great interview with Ms. Michiko Hatta who have helped the development of JATO for years as the former JATO Bureau Chief. Please enjoy!

Atsuhiko Takehiko and Toshimitsu Ishizuka, JATO Public Relation Committee

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第4回 JATO日本人ATCリレー形式紹介企画

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。今週末は非常に強い台風が北上してくるとのことです。すでに、九州の方では試合やイベントの延期という話も聞いております。皆様、早め早めの対策し、身をお護りください。

さて、毎月15日にJATO会員の活躍をリレー形式紹介企画として、世界各国で活躍しているメンバーをFacebookHomepage (Blog)で紹介しています。
先月は、前JATO会長の泉さんから心温まるお話を聞かせて頂きましたが、今月は
JATOの事務局長として長年JATOの発展に貢献していただきました八田倫子さんから、貴重なお話をお伺いする事が出来ました。是非皆さんお楽しみ下さい!!

JATO広報委員 武井敦彦、石塚利光

 

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賛助会員紹介第3弾~Bカテゴリー~

皆さん、お元気でしょうか?

JATOでは、活動を支援して頂ける賛助会員を3つのカテゴリー(Sカテゴリー、Aカテゴリー、Bカテゴリー)に分けて募集をしております。

そこで、今回は“Bカテゴリー”についての詳細、そして協賛して頂いております9社のご紹介をさせて頂きたいと思います。

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① JATO賛助会員について

対象:本会の目的、趣旨に賛同し、援助するアスレティックトレーニング関連用品・サービスを扱う企業

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② 賛助会員B 年会費&特典

年会費 50,000 円

特典:
1. 当機構ウェブサイトリンクページへの社名・ロゴ掲載、リンク
2. JATO より会員向けに御社商品宣伝をメール配信(年 2 回)
3. JATOシンポジウムまたはセミナー参加者配布物への協賛社ロゴの掲載
4. JATOシンポジウムまたはセミナー参加者へ広告等の配布

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③ 賛助会員申し込み方法

以下URLを参照下さい。

https://www.jato-trainer.org/…/%E8%B3%9B%E5%8A%A9%E4%BC%9A…/

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④  2017年賛助会員B企業紹介(順不同)

1. 株式会社R-body project

事業内容: スポーツ、健康施設の経営及び運営、スポーツ、健康施設の経営、運営及び開発に関するコンサルティング業務 など
URL: http://r-body.com/index.html

2. 株式会社タケコ―

事業内容: 衛生製品の企画販売 (スポーツウェア、スポーツ用具などの除菌・消臭製品、手指足用除菌・消臭ジェル)
URL: http://takeko.co.jp/

3. 株式会社リーチ

事業内容: アスレティックトレーナーに知識や技術だけでなく在り方も含めワークショップやセミナーを提供すると共に健康づくりに関するプログラム開発を行う
URL: http://www.reach4d.jp/index.htm

4. サンテプラス株式会社

事業内容: フィットネス器具の開発&販売、フィットネスエクササイズの開発&研修&販売 など
URL: http://www.santeplus.jp/

5. 酒井医療株式会社

事業内容: パワーリハビリテーション、入浴装置、メディカルリハビリテーション
URL: http://www.sakaimed.co.jp/

6. SwimEx JAPAN (トランズコム株式会社)

事業内容: 翻訳並びに通訳に関する業務、経営コンサルタント業務 など
URL: http://www.swimex.jp/

7. NCN米国大学機構

事業内容: アメリカの大学への進学・留学
URL: http://www.ncn.ac/

8. 一般社団法人日本かしこめし協会

事業内容: かしこく生きる健康ライフスタイル啓蒙活動、ネットワーク作り など
URL: