皆さん、暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
毎月15日にJATO会員の活躍をリレー形式紹介企画として、世界各国で活躍しているメンバーをFacebookとHomepage (Blog欄)で紹介しています。
先月は、岩崎さんの情熱溢れるお話を聞かせて頂きましたが、今月は前JATO会長の泉さんからとても温かいお話をお伺いする事が出来ました。是非皆さんお楽しみ下さい!!
JATO広報委員 武井敦彦、石塚利光
---ATCになろうとしたきっかけを教えて下さい---
「高校時代、「月刊バスケットボール」に学生トレーナーとして渡米していた石井多栄子さんの連載記事を読んだことがきっかけです。その記事には、当時ソニー企業で働かれていた鹿倉さんのテーピングワークショップのこと、NATA総会に参加したこと、Ohio University(OU)で学んだことが書かれていました。これらの記事に感化され、高校2年生の時には、鹿倉さんのテーピングワークショップを大阪で受講し、ATCになるという思いを徐々に深めていきました。それから約30年の時を経て、石井さん、OUヘッドトレーナーのSKIP VOSLER氏、鹿倉さんとセントルイスのNATA総会で一緒にお食事をする機会を得ました。」
(写真:左からSkip Vosler氏、石井多栄子さん、鹿倉二郎さん)
---アメリカ時代の一番の思い出は何でしょうか?---
「学生として暮らしたそれぞれの街(シアトル、オハイオ州アセンズ、シラキュース、サンアントニオ)で出会った友人達、恩師達です。今でもその多くと連絡を取っています。特にシアトルは、高校を卒業して知り合いを頼って渡米し、最初に暮らした街で、今でもアメリカの街の中で一番好きな、楽しい思い出のある街です。30年以上経った今でも家族で年に一度は訪れていて、今でもESLの先生と連絡を取っているほどです。また、大学時代、一番長く暮らしたアセンズでは学部の外国人は私だけだったこともあり、珍しかったのでしょう、本当に沢山の友人ができました。当時、AT ProgramにはSkip Vosler氏の下で、Chad Starkey(現Ohio University Graduate Post Professional AT Program Director)が大学院博士課程におり、アシスタントはSara Brown(現Boston University AT Program Director、元BOC President), David Kerns(現West Virginia University Head Football Trainer)達がいました。また同級生にはEric Fuchs(Eastern Kentucky University AT Program Director/元Kentucky Athletic Trainers’ Society President)やJennifer Brodeur (University of Massachusetts Head Football Trainer, 元Eastern Athletic Trainers’ Association President)、Robin Ploeger (University of Tulsa, Dean of the College of Health Sciences)がいました。彼らにとっては最初の日本人との遭遇(?)だったからなのか、よく気に掛けてくれて勉強など助けてもらいましたが、後に、彼らが多くの日本人学生を指導する立場になったことを聞くと、今でも、とても不思議な気持ちになります。」
---現在の仕事内容を教えて下さい---
「2010年から現在にいたるまで、東京有明医療大学保健医療学部の付帯教育であるアスレティックトレーナー(AT)コースと健康運動実践指導者コースの専任教員として、教鞭をとっています。」
---現在の1日の流れを教えて下さい---
「ATコースは付帯教育なので、実習、授業は、主に保健医療学部(柔道整復学科・鍼灸学科)の授業終了後の夕方、もしくは夜に行われます。遅い日には、授業終了時間が20時頃になることもあり、土曜日にも授業があります。週末には、実習として学生とともに、アメフトのX2リーグの試合の帯同や、その他のATの現場への学生の引率を行っています。」
---泉さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?---
「設立に携わった一個人としては自分の子供のようなもの、一個人のATCとしては、自分の故郷、本籍といったようなものでしょうか。会長職を離れ、一会員に戻った現在では、少し離れたところから成長を期待し、見守っている存在です。」
---JATOに加入するメリットを教えて下さい---
「JATOは、NATA・ATCをキーワードに、この分野の世界最高レベルの知識とネットワークに繋がっており、刻々と変わる世界のAT・健康産業への造詣が深い人材が揃っています。そういった知識や経験を持つ稀有なグループの一員になれること、NATAのFormal Affiliateの団体として日本国内におけるNATAの唯一の公式な窓口として、NATA・ATCの価値を世の中にアピール出来ることだと思います。これは個人ではできないことだと思います。」
---これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします---
「時代は大きく、また速く変化しています。国境を越えてグローバルに活躍する若い人達が沢山出てきています。日本人ならではの良さを失わず、ATの勉強を通じて沢山の人に出会い、ダイナミックに学生生活を楽しんでください。」
泉さん、お忙しい中インタビューにお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。泉さん無くしてこのJATOは成立していないと改めて実感致しました。そして、泉さんの意志を受け継ぎ、これから益々活発な活動をしていきたいと思います!!
次回は、JATOの事務局長として、長い間JATOの発展に多大な貢献をしてくださった素敵な女性を紹介させて頂きたいと思いますので、是非楽しみにしていて下さい!!